安里繁信のしげ脳vol.342「結婚しない若者と現代の婚活事情」

安里繁信

2018年01月22日 20:27

しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!



安里繁信のしげ脳vol.342「結婚しない若者と現代の婚活事情」



普天間)わたくし、現在産休中の幸喜朝子ちゃんの代打として
インタビュアーを務めていますが……

安里)聞いたよ。無事に生まれたみたいだな。

普天間)はい!めでたいですね!
ステキな旦那さんとふたりのかわいい子どもに恵まれて、
独身女としてはうらやましい限りです。

安里)そういえば同じ年齢だったな。

普天間)戌年生まれなので、年女です。

安里)36か。

普天間)わたしは誕生日が10月なので、まだ35です。

安里)四捨五入すると40だな。

普天間)麻雀のルールを採用していますので
五捨六入ということで、まだギリギリアラサーです。

安里)めんどくさいな(苦笑)。

普天間)そういわずに、相談に乗ってくださいよ。
気づいたらもう8年も彼氏がいなくて、焦ってるんです。

安里)8年!それは……
なんていうか、ひとつの時代が終わった感じがするな(笑)。

普天間)勝手に終わらせないでください!
まだあきらめたわけじゃないんですから!

安里)そんなに焦る必要ないんじゃないかな。
周りの同世代だって、みんな結婚してるわけじゃないだろ?

普天間)結婚しない若者が増えていることは確かだと思いますね。
数字の上でも、2015年の国勢調査では、
25~29歳では男性のほぼ4人に3人、女性の5人に3人が未婚という結果が出てます。
ここ25年で30~34歳でも未婚者の割合が高まっていて、
男性では3人に一人が2人に1人、女性も7人に1人から3人に1人になっているそうです。
『よい相手がいない』、『経済的に不安』などが主な理由とされていますが……

安里)『よい相手』か……。
一言でよい相手と言っても様々だよね。
それに自分にとっての良い相手を探すだけじゃなくて
相手の男にとって自分がいかに
良い相手、良い女になれるかを考えるのも大事だぞ。
例えば男って単純だから、自分の自尊心を高めてくれる相手に
惹かれたりするわけだよ、特に若い頃の恋愛は。
美人でスタイルのいい子だったり、すごいお金持ちだったり
はたまたすごい優秀な仕事できる人だったり
そんな相手を連れて歩けるって嬉しいじゃない。
要は優越感を満たしてあげられるか。
外見や収入、性格と、いろんな要素があるだろうけど、
『こんなひとと一緒にいられるんだ』という優越感が生まれるでしょう。
伊織はバリバリ自分で稼ぐできるタイプだから
そういう女性に惹かれる男がいいんじゃないか……働かないヒモか(笑)。

普天間)ヒモはちょっと……
ルックスももちろん無視はできませんが、働いてくれないのは困りますね。

安里)40にもなってぜいたくいうなよ(苦笑)

普天間)まだアラサーです!!

安里)悪かった悪かった(笑)。なにも恋愛にこだわる必要はないんじゃないか。
結婚のかたちとして、ぼくなりに冷静に総括するとだよ、

お見合い結婚って、理にかなっているんじゃないかと思うんだよ。
恋愛の延長線上にある結婚って、いろんなことが起きるじゃない。
男と女として付き合っているときと、夫婦として結婚したときでは、どうしても変化が生まれるから。
でも、お見合い結婚だと、互いにそれぞれの要望や条件があった上で成立しているだろ。

打算的というと語弊があるかもしれないけど、案外うまくいくんじゃないかな。
ぼくの周りにもお見合い結婚の夫婦はいるけど、
あんまりどろどろしてなくて、むしろ円満そうに見えるよ。

普天間)わかりました。ではさっそくお見合いのセッティングをお願……

安里)めんどくさそうだから嫌だ(笑)。

普天間)そんなこといわないで!
ちゃんと自分でも婚活パーティやイベントに参加して努力してるんですから!

安里)あのな、恋愛もビジネスも一緒なんだよ。

同性・異性問わず顔が広くて、どこ行ってもみんなに好かれている奴って、
一見魅力的に見えるかもしれないけど、じゃあそこからなにかを生み出せるかというと、実は難しいんだよ。


有名で人望もあって、なんとなくすごい奴に見えるけど、実はなにもしていないっていうタイプの人間は多いよ。
そういうひとをビジネスパートナーには選ばないだろ。

パーティやらイベントやらで顔を合わせているからって、その人間の本質がわかるわけじゃないし、
なにか互いに引かれるものがあるからビジネスができるわけだ。
あっちこっちに顔を出せばいいってわけじゃない。自分からアプローチしていかないと。

普天間)ビジネスだったら積極的にできるんですけどね……

安里)SNSで相手を見つけるパターンもいいじゃないか。
ぼくは結婚披露宴の挨拶を頼まれることも多いけど、
最近は出会い系サイトを通じて知り合ったというカップルもいたよ。

普天間)へえ~!そういうときはどんなスピーチをするんですか?
さすがに親戚なんかもいる場所で『出会い系』とストレートにはいえないですよね?

安里)『テクノロジーが産んだ奇跡』と……(笑)

普天間)おお!うまい(笑)!

安里)まあ、いろんなパターンがあるけど、はっきりいえるのは、

これだけ多様化した社会のなかで、結婚という概念そのものも変化しつつあるってこと。

未婚率もそうだけど、離婚率も上がっているだろ。
3組に1組が離婚するという時代で、結婚という概念に縛られる必要はない。

どんな大手企業だろうと、市町村といった自治体だろうと破綻する可能性があるっていうのに、
すべてを旦那に委ねるなんてことは難しいよな。

よりいっそう自己責任が求められてくるなかで、制度にしがみつくんじゃなくて、
結婚も含めての新しいライフスタイルを提案していくべきだよ。

個人主義が進んだといわれるフランスなんかでは、相手とほぼ同棲のような関係や、
子育てする同棲カップルに法律婚にほぼ近いような制度があるとも聞くし。
ただ、カトリックという宗教のために離婚にエネルギーがかかるって事情もあるのかもしれないし、
海外を肯定し過ぎて日本のお国柄を無視しちゃったら主客転倒なんだけど。

いずれにしたって、少子化も叫ばれるなか、カップルが住みやすく子育てしやすい環境について
行政ができることがなにか考える必要があるかもしれないよね。

普天間)なるほど。たとえばこういうのはどうですか。『ひとり結婚式』。

安里)ひとり結婚式?

普天間)新郎なしのわたしひとりだけで結婚披露宴をやるんです。
ウエディングドレス着て、実際の披露宴とまったくおなじことをひとりでやるっていう。
ひとりで入場、ひとりでケーキ入刀、ひとりでキャンドルサービス……

安里)ぶははっ!それおもしろいかもしれないな(爆笑)!

普天間)もはやこれまでというあきらめがついたらやりましょうかね。
ひとりで生きていく覚悟の式というかたちで。そのときは来賓挨拶お願いできます?

安里)うん。考えておこう(笑)。

普天間)なんでちょっと楽しみにしてるんですか!
あくまでも、世間一般の常識にならい、新郎新婦揃ってできるのが一番ですからね!
その場合も招待しますから、ちゃんときてくださいよ!

安里)それはどうしようかな(笑)。

普天間)え、ちょっと……!!







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