しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.343「仕事の常識が変わる?安里繁信が考える『プロフェッショナル』とは?」
普天間)2018年の目標を立ててみました。
安里)目標?それはなに?
普天間)就職です!
安里)就職活動してんのか(笑)?
フリーランスでいいじゃないかと思うけど……
普天間)35歳でいまだ独身ですし、刺激的な自営業もいいですけど、
安定もほしいなという欲が出てきまして……。
週に3日出社して、その他の時間でこれまでどおり
執筆活動やイベント企画といった仕事を続けていけないものかと。
安里)本業と副業の区別をつけないということか。
今の時代に合っていて、いいかもしれないな。
普天間)業種や形態にこだわる必要もないですよね。
エンタテインメントやチャリティ活動と、他にやりたいこともあります。
安里)ぼくが先輩から教わったのは、
『○○業とたすきをかけて歩くような人間になるな』ということ。
限られた業界の話題は、仲間内では盛り上がるかもしれないけど、
その世界とは関係ないひとが聞いてもまったく面白くないんだよ。
もっとアンテナを広げて、業種やジャンルを越えて
自分の存在感を示せるようにならなくちゃいけない。
普天間)経営者や業界人といった立場でなく、
人間として魅力的でないといけないということですね。
安里)『経営者っぽい』っていわれるのも、ぼくは嫌なんだよね。
普天間)すみません。ぜんぜん経営者っぽくないです(笑)。
安里)だろ(笑)?それでいいんだ。
黒塗りの高級車で料亭に乗り付けて、
昼はゴルフ場、夜は高級クラブ三昧というのが世間一般の経営者像だと思うけど
ぼくは接待ゴルフもしないし、酒も飲まない。
休日の過ごし方も、豪勢なハワイ旅行なんかより、子どもと遊んだり
会社の仲間と草刈りをしたりするほうが好きだな。
友達も経営者だけじゃなくて、芸人からフリーター、主婦、学生といろんなひとがいるしね。
普天間)安里さんって、どこにでもいますもんね。
安里)おれは虫か(笑)。
普天間)いやいや、だって、場末のスナックから食堂まで、ほんと神出鬼没(笑)。
わたしが主催する異業種交流パーティにもよくきてくれますし。
安里)いつも同じ顔ぶれで同じ空間にいるというのが好きじゃないんだよ。
新しいところに行って、新しいひとと会いたい。
自分の枠を自分で作りたくないんだ。
そういう生き方をしてきたし、これからもそうしていくつもり。
普天間)うーん。まだ代打でインタビューして2回目ですけど、
安里さんの話を聴いていると、なんだか自分の悩みが小さいものに思えてきますね。
安里)なんだ。悩んでるのか(笑)。
普天間)悩みというほどではないんですけど
あれこれやっていると、否定的な意見も出てくるじゃないですか。
安里)そんなことは気にしなくていい。
エンタテインメントにしてもチャリティにしても
行動を起こしているという事実が大事なんだから。
たとえば、道を歩いていて、ゴミが落ちていたとする。
ゴミに気づいても無視して通り過ぎる人間と、
拾う人間、それからゴミ箱を作る人間がいるんだよ。
損得を考えずに咄嗟に行動できる今の感性を大事にしたほうがいい。
行政がやるべき、企業がやるべき、自治会がやるべき
というようないわゆる『やるべき論』はつまらないよ。
だれかに責任を押し付ける人間の話はまったくもってつまらない。
社会評論家みたいな奴が世の中にいっぱいいて
行動を起こそうとするひとの足を引っ張るだろ。本当に嫌だよ。
普天間)そうですね。あまり気にしないようにします。
安里)どうせならアントプレナーを代表するような役割を担ってほしいな。
業種にもこだわらなくていいと思うよ。
普天間)いろんな働き方があっていい世の中ですもんね。
とくにライターという仕事においては、もはやプロとアマの境目がなくなりつつありますし。
ブロガーやインスタグラマーの記事や本が
プロのライターや作家よりも売れることだって珍しくないですから。
安里)そうだよね。
ぼくはプロフェッショナルの定義はただひとつ。
『これだけで飯を食えているか』だと思う。
もちろん、プロでなくてはいけないというわけではなくて、そうじゃないひとたちにもまたちがった価値があると思うよ。
普天間)うーん……
安里)なんだ?
普天間)やっぱりぜんぜん経営者っぽくないです(笑)。
安里)何回もいわんでいい(笑)。