安里繁信のしげ脳vol.299「夢が叶った瞬間」

安里繁信

2016年01月29日 14:03

しげ脳vol.287よりインタビュー編集担当の幸喜朝子の出産の為、
しばらくの間、夫・浅野太輝が代打取材中!
「いっしょに考える塾 アサノジュク」を運営する28才、
駆け出し経営者としての目線で安里会長の脳内に迫ります!



浅野)
安里会長、今回は「夢」について伺いたくて。
というのも、昨年の暮れに1つ「夢」が叶ったそうですね、
「ガンダムに会う」という(笑)

安里)
そうなんだよ!KBC学園グループさん主催の学園祭に
テレビ番組の取材をかねて参加してきたんですが、
そこで等身大のガンダムに出会ったんだよね!
憧れのガンダムとシャー専用ザクと一緒に記念撮影して
仕事なのに大満足でした(笑)






浅野)
会長の憧れがガンダムというのも意外ですが(笑)
それで気になったのが、会長はどれぐらい
夢を叶えてきたのかな?ということです。
これだけ人脈があって活動の幅も広いと
思い描く夢はほとんど叶ってしまうんじゃないですか?


会長)
そうだね…そういう点では僕にとっての夢って、
皆さんが思い描く夢とは少し違うかもしれない。

浅野)
どういうことでしょうか?

安里)
僕が夢だと思っているものは
非日常すぎるものばっかりなんだよ。
例えば「マジンガーZを運転してみたい!」とかさ(笑)

浅野)
それは確かに実現が難しそうですが、
ガンダムにも会えたので会長なら叶ってしまうかもしれませんね(笑)

安里)
そうだな(笑)

浅野)
それじゃあ会長は「何かを成し遂げたい」という
夢というか、野望のようなものはないということですか?

安里)
うん、ない。
そういったものがいつか出てくるだろうなと思いながら
今に至ってるから、結局ないんだろうね。
今までそれらしいものは全部
「目標」として越えてきたものなんだよ。
僕にとって、それらは夢じゃないんだよね。
現実的な性格なのかもしれない。

浅野)
なるほど、そういうことですか!
会長にとっては何事も、夢ではなく目標なんですね。
確かに夢と目標の違いってはっきりしませんね。
夢っていうと漠然としていて遠い憧れのような印象ですが、
目標は目の前にリアルにある、超えられる壁という印象です。

安里)
そうだよな。夢と目標の定義って曖昧だけど、
そういうことかもしれない。
だから僕にとっての夢は、非日常のマジンガーZでしかない(笑)

浅野)
実は、僕も先日「浅野くんはこれからどうなっていきたいの?」
と、聞かれたんです。その時にふと口から出た言葉が
「長生き」だったんですよね(笑)
赤ちゃんも産まれて家族が3人になったことも影響してると思うんですが
家族揃って長生きをするための
努力を続けたいと、自然と答えていました。
でも、それって夢なのか、目標なのか、曖昧ですよね。

安里)
ちなみに、これも夢と定義すべきか判断が難しいけれど、
僕には「死に対する美学」があるんです。

浅野)
えっ、それは死に様にこだわりがあるということですか?

安里)
そう。例えば、こんなドラマチックなことは可能性として少ないとは思うけど、
飛行機に乗る度に、
「もしこの飛行機がハイジャックされたら
僕は犯人と戦って一緒に死ぬんだろうな」
って、もちろんみんなは助かる前提で考えるし、
「もし川で溺れている子どもを見つけたら
川に飛び込むよね。そして、子どもを助けて
僕は死ぬのかな」とか考えてる。

浅野)
いやいや、一緒に助かってください(笑)
それは目標とか夢っていうより妄想に近いかもしれませんね(笑)

安里)
実は、死は自分にとってそう遠い話じゃなくって、
今まで2回死にかけたことがあるんだよ。
1回目は高校2年生の頃に
バイクで事故を起こして入院したとき。
2回目は2009年に青年会議所の会頭として
ジュネーブに渡ったとき。
公務中に盲腸が悪化してさ、意識が朦朧としながらも
仕事を続けたんだけど現地で緊急入院になって。
その時、お医者さんから死んでてもおかしくないと言われたよ。

浅野)
海の向こうで死にかけるなんて、壮絶な体験ですね。

安里)
そうでしょう。だから死に際の美学も
僕にとってはリアルだったりするんです。

浅野)
それじゃあ失礼な質問かもしれませんが、
安里会長が考える最高の「死に様」はどんなものですか?

安里)
生まれ育った沖縄で「こんな男がいたんだよ」
と語られる男でありたいよね。
「安里に出来たのだから、
自分にも出来るかもしれない」

希望を与えられる男として亡くなりたいかな。
僕はそのために今日や今年をどのように過ごすか
という目標を決めているんだよ。

浅野)
なるほど、やっぱり何事も夢として思い描くだけではなく
現実的な目標として定めているんですね。
でも会長….実は、今日のこのインタビューの前に
朝子さん(浅野の奥さんの幸喜朝子、編集員)から情報をもらっているんです。
安里会長が夢を叶えた瞬間を見たことがあると。

安里)
え?!

浅野)
すごい笑顔だったそうです!

安里)
なになに!?

浅野)
青年会議所の会頭時代に
藤原紀香さんとあったことがあるそうですね!
そのときに今までに見たことのない笑顔を見た
朝子さんが言っていましたよ!

安里)
ああ〜(爆笑)!
ほら、ちゃんと紀香様との写真は飾ってますよ!






浅野)
本当だ!気づきませんでした!

安里)
あれはたまらん経験だったなぁ、
まさに夢が叶った、最高の非日常だったよ!

浅野)
好きな芸能人に会う…
一般的に「夢」が叶うって、こういう経験のことですよね。
しかも対等にお話できるなんて羨ましいです!

安里)
その瞬間はすごい非日常の体験で
最高に幸せだったんだけど、
次の瞬間には日常に戻ってしまったんだよね。
やっぱり僕の原動力は「夢」じゃなくて、
「目標」なんだと再確認できたよ。
僕の場合、明日何をしよう、来年何をしようという
”積み重ね”で進んできたんだよ。

3歳から続けてきた空手が
そのバックボーンになっていると思う。

浅野)
なるほど。これは多くの方にとって
勇気の湧くアドバイスだと思います。
夢を持たなきゃいけないと感じてしまうことも時々ありますが、
「大きな”夢”だけじゃなくて、積み重ねる”道”もある」ということですね。

安里)
その通り。僕にとっての夢は
「これからも道を歩み続けること」です!

浅野)
ありがとうございます、僕も勇気が湧きました!


【インタビュー後記】
僕もアサノジュクの教室の中で夢について話すことがあります。
夢に向かって歩み続けられることは、とっても幸せなことですよね。
でも、時には”夢”よりも現実的な”目標”の方が、
大きなチカラになる瞬間があります。
本当に大切なことはいつでも、どんな状況でも、
歩みを止めないことなのかもしれませんね。
インタビューを通じて、僕自身も勇気づけられてしましました。
安里会長、ありがとうございました







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