しげ脳vol.287よりインタビュー編集担当の幸喜朝子の出産の為、
しばらくの間、夫・浅野太輝が代打取材中!
「いっしょに考える塾 アサノジュク」を運営する28才、
駆け出し経営者としての目線で安里会長の脳内に迫ります!
浅野)
今日は一つ質問させていただいていいですか?
安里)
いいよ!
浅野)
僕が経営するアサノジュクのことで、
今は二教室あるんですが
もう一つ増やさないかという話がきてるんですね。
その話を受けるかどうか考えてるところです。
安里会長はこれまでいろんな業態を展開してきて、
どういう判断をされてきたんですか?
安里)
事業を拡大するにあたり、
成功、失敗という定義も難しいじゃないですか。
死ぬまで分からない。
5年先、10年先まで見通せる会社って
そうそうないと思いますから。学者さんもいないし。
だからきっと、多くの経営者は余裕なんてなくて、
「今期はなんとか無事に終わりました」っていう感じだと思うんだよ。
浅野)
そうなんですね、皆さん余裕なのかと思いましたが、
僕だけじゃないんだと安心しました(笑)
安里)
うん、だから不安を抱えてもしょうがないので
それを前提にして計画を作る必要はないんです。
ただ、自分なりの仮説を立てることは大事だよ。
5年後にこうありたいとか、
最悪のパターンだとこうなるだろうとか。
ただ、何よりも今大事なのは、
もう一つ教室をやってくれないかという話を
チャンスと捉えるかどうかだと思うんだよね。
誰にでも来る話じゃないから。
浅野)
そう言われると飛びつくしかないですね。
安里)
でも、その時に抑えなきゃいけないポイントがあって。
今、ジュクはあなたがいなくても回る状況ですか?ということ。
浅野)
悩みはまさにそれなんですよ!
安里)
そう、回らないなら
成長じゃなくて膨張になっちゃうから。
浅野)
なるほど・・・。
安里)
膨張なら必ず破裂しちゃう。
だから成長するチャンスがやってきたとしても、
それに適応できるのかがものすごく大事。
アサノジュクは子供たちの人生がかかっているから。
その機会、限られた尊い時間を預かる立場として
中途半端になるならやめた方がいいし、
やれると思ったらチャレンジしたらいい。
浅野)
まさにそうなんです。
今働いている先生が留学に行くから1年休みたいという話もあって、
僕抜きでは全く回らない状況です。
まさに今だと膨張ですね、迷いがすっきりしました。
安里)
うん、少し背伸びしてできる状況ならやったらいいけど、
ジャンプしないと届かないようなら止めた方がいい。
地に足着いてないから。
自分の歩幅って自分でしか分からないはずだから、
自分が自分の理解者であるべきだと思うんだよね。
そこで浅野がパタパタして不機嫌になったりとか
生徒さんたちとの接し方が変わったり
先生たちの心が離れたりするようなら止めた方がいいよな。
浅野)
そうですね、パタパタするのは目に見えてますね。
特にこれからは自分が現場を離れて経営に集中したいと考えているので、
それとは逆の状況になってしまいます。
安里)
それなら今は時期じゃないと判断してもいいよね。
浅野)
やっぱり塾運営は先生の魅力に頼るところが大きいので、
先生の育成に集中したいですね。
安里)
うん、大事なのは、その先生たちに来年を見せてあげること。
来年はもう一教室出そう、その教室はあなたに任せたい、
だから今年はそのための準備の1年にしよう、とね。
目標を互いに共有することができると強いですよ。
そうやって来年を見据えた今年度を使ってほしいですね。
浅野)
安里会長も人を育てる時は、そうやって先を見せてるんですか?
安里)
ワクワクしてもらわないと
意味がないと思ってるよ。
そのためにどうあるべきか考えるのが
マネジメントの大事なポイントの一つだし。
夢とか未来を共有できるほど
強いことってないんですよね。
そこは日々、自問自答の毎日ですが
自分にずっと問い続けるのが経営者としての宿命かもしれない。
浅野)
非常に勉強になりました!!
今回で僕の取材は終わり、次回から奥さん(幸喜朝子)が戻ります。
慣れない取材で緊張しましたが、とても楽しい時間でした。
ありがとうございました!
安里)
お!朝子も仕事復帰してるんだな、たまには二人で遊びに来てください!
浅野)
はい、遠慮なくコーヒーをいただきに参ります!
ありがとうございました。
【インタビュー後記】
奥さんの代打としてインタビューと編集を担当させて頂いて約半年、
遠い存在だった安里会長がとても気さくで驚きました!
個人的な相談もさせていただき、とても刺激的な時間となり、
僕の奥さんが「しげ脳を通して一番実りをもらってるのは私」だと
言っていることがよく理解できました。
安里会長の背中はまだまだ大きく遠い存在ですが、
駆け出しの経営者として追いつけるよう、
これからは読者として、しげ脳を楽しませていただきます!
つたない取材でしたが、お付き合い頂いた読者の皆様、ありがとうございました!