安里繁信のしげ脳vol.317「町づくりを市民の手で」
安里繁信のしげ脳vol.317「町づくりを市民の手で」
幸喜)
先日、シンバネットワークが協力事業として行った
「市民の夢応援プロジェクト」の授賞式が行われたそうですね。
これはどう言った取り組みなのですか?
安里)
「シンバネットワーク協力事業
平成28年度 市民の夢応援プロジェクト」ですね。
もともとは「町づくりプラン賞」というものを
財源として浦添市が200万円と、
国交相の外郭団体MINTO(民間都市開発推進機構)が
いくらか出して運営してたんですね。
それは開発の企画を主な対象としてたんですが
市政40周年のタイミングでソフトに移行しようということになって
ソフト面の企画も受け入れることになったんです。
とはいえ、財源が豊富じゃなくて。
一括交付金も当てられない事業なんです。
でも市民や自治体がどんどん提案してくる
いい事業だから継続したいという話を聞いて、
ならば、我が社あんしんも創業50周年で
合わせてシンバネットワークも設立15周年。
この節目で地元浦添市に根ざす企業として
こういう新しい企業参画の公の事業があっても
いいんじゃないかということで
シンバからも200万円を寄付し
参画させていただくことになりました。
それでネーミングライツではないですが、
シンバの冠で実施していただく形になりました。
応募のチラシ
受賞団体についてはこちら
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2016060900011/
幸喜)
受賞したものにはどういったものがありましたか。
安里)
いろいろあったけど、
モニュメントを作って子供たちに思いを伝えていくとか、
廃れたお祭りを復活させたいとか、
人材育成として子供たちを渡嘉敷島に連れて行くとか。
幸喜)
どれも面白そうで決めかねますね~。
安里)
そうなんです!
だから、今回はこれまでになかった視点を
2つ提案して加えさせていただきました。
「公共性」と「持続性」です。
助成金ありきの事業って寂しいじゃないですか。
幸喜)
なるほど、助成金はあくまでスタートアップのための
資金でしかないということですね。
安里)
そうです。これを活かして事業を始めるけれど
後々は自分たちの資金で運営できるという
目処が立ってるものじゃないといけないと思うんです。
今まではできるだけ提案者みなさんに
予算配分できるようにしていたんですが、
今回からは思いきって
持続可能だと思えるものに絞らせていただきました。
幸喜)
貴重な財源ですもんね、無駄にはしてほしくないです。
安里)
そうなんです。だからね、
受賞したみなさんにお伝えしたのは、
寄付した予算は
余ってるお金でもなんでもなくて、
僕らの社員さんが
汗をかいて努力して生み出した
限られた予算ですから、
ぜひその想いを汲み取って欲しい
という話をさせていただきました。
それと、地域の企業の方々にも
「国が何かしてくれるだろう」とか
「行政が何もしてくれない」とかいう主張だけじゃなくて
自分たちの出来る範囲で、「自分にもこんなことができるよ」と
関わっていくきっかけになればいいな。
そういう話も最後の講評でさせていただきました。
何も僕たちシンバは偉いことやってるよ、
っていうわけじゃなくて
シンバがやってるなら
自分たちも何かやろうかな、
僕たちこんなことなら手伝えるよ、
っていう声が上がることを期待しています。
幸喜)
町づくりがもっと市民のものになるといいですよね。
こうした事業をすることで
シンバ自体にも公性が出てきますね。
安里)
そうだね。
地域の発展なしに
企業の発展はありませんから。
朝子の働くブエノチキンも何か関わるといいですよ。
僕もいろんなこと考えています。
いずれにしても、
国も地方自治体もお金がない中で、
みんなが「ないない」と言ってたら何もできない。
企業も決してお金があるわけじゃないけど、
みんなでちょっとづつ
協力しあう関係が求められてる気がする。
そういう新しいユイマールの形ができてもいいんじゃなかな。
だから僕は会社の前の道の草刈りも時々やってるしね。
幸喜)
よく草刈りしてらっしゃいますよね!
時間がちょっと空いたからと言って
なかなかできることではないと思います。
安里)
自分の会社の前しかやらないのか、って言われるのも嫌なので
どんどんエリアが広がってます(笑)
幸喜)
そろそろ本業が草刈り屋さんになりそうですよね(笑)
安里)
マイツルハシも買いました(笑)
ただ、草刈りしてるのを見て
ありがとうと言ってくれる方もいれば
行政がやるべきという方もいれば
余計なことしないでという方もいる。
いろんな意見がありますが、
僕は自分ができることとして草を刈る人間でありたい。
幸喜)
私も隣の定食屋さんまで掃除します!
安里)
それぞれが、できることをしていけたらいいよね。
来年も「市民の夢応援プロジェクト」継続する予定ですので、
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