しげ脳vol.2 「大切にしてほしいもの」

安里繁信

2021年01月19日 11:57

田中)2021年も無事に成人式が過ぎましたね、今年もシンバネットワークからも新成人を迎える社員が数名いました。新成人のみなさまおめでとうございます


安里)おめでとうございます!田中の成人式はかれこれ10年前か?


田中)あ、はい(笑)かれこれ10数年も…前ですね。私たちの代の沖縄の成人式は皆さんが連想する派手さに比べて比較的おとなしい方に思えたのですが、代表の時はいかがでしたか?


安里)僕ね、実は成人式のとき沖縄に帰らなかったんですよ。本土でイベント企画して、当時はクラブがいっぱい入っていた六本木のスクエアビルで成人パーティを主催していましたね。


田中)えー!本土にいらっしゃったんですか?予想では、代表は地元でやんちゃしていたのかなーと思っていました(笑)その頃から精力的だったんですね!


安里)そう、Cadillac for Libertyという団体を作って大学生とか専門学生とか、同世代の新成人たちが集まって、わっしょいわっしょいしてたね(笑)


田中)ネーミングがさすが車好き。楽しそうですね。


安里)東京でしかできないことをしたいと思ってたからね。


田中)沖縄と東京ってそんなに違いますか?


安里)当時の僕はね、沖縄がそんなに好きじゃなかった。だから帰ってくることもなかった、18歳で上京したけどね。


田中)息子さんと同じ年齢の時だったんですね


安里)彼は進学だけどね、僕は専門学校に在籍しつつ、東京で何かしたいと思っていた。
18歳から21歳くらいまで東京にいて、そこで成人式を経験したかな。かと言って、セレモニーに参加したわけでもなく、どうやって新成人を盛り上げるかっていう立場で成人式を迎えたわけです。


田中)その時から私たちとの見る目線が違っていたんですね


安里)そんなことない、そんなことない。今で言う、パリピだよ!パリピ!(笑)


田中)あはは今と変わらないですね(笑)


安里)でもね、悔やんでるよ。親父に「ちゃんと成人を迎えました、ありがとうございます」って言葉すら言えなかった。ちゃんと着物を着てさ、写真撮影をしたり。それはそれでひとつの経験なんでしょうけど、その時の僕はその選択だったよね。今を生きるのに精一杯だったし。


田中)それもある意味、自分に素直な生き方じゃないんですか?


安里)何とも言えないね(笑)


田中)今を生きている新成人にとって、今年は一生に一度の成人式がコロナの影響で中止になったり延期になったり、当時の私たちと想いが全く違うように思えるのですが、新成人にとって大切なことって何でしょう。


安里)成人式と言うのはひとつのしきたりで、地域でちゃんとお祝いしてあげようという想いがこれまでずっと続いてきたんですね。じゃぁ成人って何か?というと、大人でしょ?じゃぁ大人って何か?って思ったとき、考えないといけないよね。


田中)でました!〇〇とはなんぞや。


安里)例えが当たっているかどうか分からないけど、30代の頃まで毎年この時期は京都にいたんです。京都で大きな会議があって毎年参加していたのね。京都の芸子さん・舞妓さんがいて。…彼女たちって中学を卒業して親元を離れて、置屋に籍を置いて芸の道に向かって祇園の世界をお勉強するんですよね。

彼女たちは16歳17歳だけれども、60代70代の方たちに京都の文化を伝える役回りを一生懸命見習いながら守っているわけだ。もちろん会話はちゃんとしないといけないので、少なくとも新聞は読むし、自分で生きていくためにも全力でやっている姿勢を見た時にさ、立派だなって思ったのね。だから大人って何?って思ったよね。ただ単に酒が飲める、タバコが吸えるっていうことじゃなくてさ、いろいろ考えることがあるよね。

今は18歳成人で、選挙権も与えられて。僕らの時代の成人という定義と、今の子たちが18歳から選挙権を持った状態の中で成人を迎えたとのでは、価値観が違ってしかるべきかなって思う。

むしろ、バブルを経験した若者たちと違う、そして去年まで、ある種、手をあげれば就職ができてしまうような世代でもなく、コロナというものを直面して全く違う時代が始まったわけじゃないですか。だからこれをどう現実として受け止めていくか、からの始まりのような気がしてね。


田中)苦しいスタートではありますね。


安里)その年に生まれたみんなが等しく持つ運命だな。


田中)代表のお父様であります、信秀会長の苦労は買ってでもしろというお言葉を思い出しました。今後この世代の子たちは強くなっていくんだろうなと感じます。


安里)時代時代にさ、なんとか世代とか言われる、若者に対して象徴した言葉があると思うけど、彼らはコロナ世代と言われる時代で大人になるわけじゃないですか。
一年違うだけでこんなにも環境が変わるのか、と現実に思うわけだから、
それを嘆いてもしょうがないので、現実を受け止めてそれぞれの価値観で力強く一歩を踏み出してほしいなと思うね。
一人前の大人ってね、ちゃんと親孝行して、子供にひもじい思いをさせないことが、一人前の大人だと僕は思っている。

子供にひもじい思いをさせて、親不孝なことをしている人はいくつになっても大人じゃないと思っている
自分は何やったっていいけど、この2つだけはちゃんとね、できる人間になってほしいと思うな。
そんな時代を生きている青年たちに心からのエールを送りたいのと、コロナで国が国債をじゃんじゃん発行してさ、各産業を守るために世界中、それぞれのお国事情があって大変だろうと‥。パンデミックが起こって、世界がどこに向かっていいのか分からないぐらいの状況下の中でさ、借金だけが増えていくのはもったいないわけで・・・。


田中)いくら働いてもきりがないですね


安里)そうだし、国自体もいくら税金をこれまでの計画通りにやったところでもキャッシュフロー的に落ち着かないことになっているから、まぁ人類にとって厳しい時代は始まる気がするね。


田中)2020年、そして2021年・・・


安里)そう、2020年という節目からこの一年走ってきて、さらに厳しい時代が来る。このふたつだけはどんな時代が来ようとも、①親孝行する、②子供にひもじい思いをさせない。そのために自分がなりふり構わずなにができるかが、これからを生きていく大人に求められる気がするね。僕らも伸び伸びやってるけどさ、このふたつだけはちゃんとやりたいなって思ってる


田中)代表を見ていても伝わりますし、そのお言葉を胸に私も楽しみながらがんばります!そんなコロナ世代を生きている新成人を前に、代表の今年の抱負を聞かせてください


安里)DX(※)だね。


田中)DX?


安里)デジタルトランスフォーメーション
これからいろんな意味でメディアも多様化していくし、さらに情報も変わっていくから、そのDXが我々人類の生活日常においてどう変化していくかってことが急激に変わり始める年だと思う。いや、もう変わり始めてるからね。
そこに対応できる会社でなければいけないので、各社のこれまでの計画の延長戦ではなくて、このDXっていうものと、それぞれの業種に置き換えて具体的に示していくのが必要かなと思っています。DXを取り入れる前提でね。様々な取り組みをしていかなきゃいかんし、それを活かした形の新たなビジネスモデルとかを創造していかないといけないなーとかね。



田中)これからもっと幅広くなって楽しくなりそうですね、代表は脳細胞がより活性化されて、益々若くなっていきそうですね(笑)


安里)そう、だからあぐらかいてる時間はないな~今年は特に(笑)


田中)いい意味で悲鳴が聞こえそうです。


安里)忙しいし、動かなきゃいけない年だね!


田中)秘書室一同サポートします!


安里)はい、お願いします。


田中)では最後に、新成人の皆さんに一言お願いします


安里)成人を迎えた皆さん、日本経済の立て直しに向けて一緒に頑張りましょう!



(※)DX(デジタルトランスフォーメーション):企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

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