2018年02月10日
安里繁信のしげ脳vol.344「超高齢化社会の今、『老い』を考える」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.344「「超高齢化社会の今、『老い』を考える」

普天間)ふー……
安里)どうした。疲れてるな。
普天間)あ、すみません。
プロデュースしている舞台の本番がもうすぐでして、毎日深夜まで稽古なもんですから。
安里)今回はどんなテーマを選んだんだ?
普天間)介護問題です。認知症の母親と息子のお話です。
安里)なるほど。介護離職や孤独死の問題も取りざたされているからね。
普天間)はい。難しいテーマです。
安里)超高齢化社会といわれる今、当事者だけの問題では決してないよな。
年齢を重ねても安心して暮らせる社会を作るために
責任論だけで終わらせてはいけないとぼくも思うよ。
戦前・戦後の厳しい時代を先輩たちがたくましく生き抜き
築き上げてきた「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の力を
ベースに僕らの今があるというのは事実だよ。
生きてきた時代が違うからといって壁を作るのではなく、
現役のぼくら世代がしっかり向き合っていかないと。
そのためには、先輩方が経験した時代的な背景をもっと理解する努力が必要だよ。
普天間)本当に、感謝と尊敬の気持ちを忘れちゃいけないですね。
安里)国全体としても高齢者雇用促進に力を入れているしね。
普天間)2013年から希望者に対する65歳までの雇用延長が企業に義務付けられ、
70歳以上まで働ける企業の割合が2017年に22.6%と
比較できる2009年以降で最高になっていますね。
60歳で定年退職という常識がなくなりつつありますよね。
安里)勘違いしてはいけないのは、企業側が「雇ってやっている」んじゃないってこと。
少子化が進んで、労働力の低下が問題になっている今、
先輩たちに頭を下げて力を貸してもらわないといけないんだ。
地球の人口がどんどん増えていくいっぽうで、日本ではどんどん若者が減っていく。
かつてこの国が経験してこなかった危機が今まさに起きているんだよ。
政権が「女性が輝く日本」をつくると謳っている背景にも、そんな国内事情が見え隠れするね。
普天間)これまで一生懸命働いてきたひとたちにさらに負担をかけると考えると
すこし申し訳ないような気もしますけどね。
安里)そうだね。ただ、適度な社会参加は認知症をはじめとする病気の予防にもなると思う。
社会参加と介護予防効果の関係について
スポーツ関係・ボランティア・趣味関係のグループ等への社会参加の割合が高い地域ほど
認知症やうつのリスクが低い傾向が見られると厚生労働省が発表しているしね。
普天間)現役時代バリバリ働いていたひとほど、引退した後に突然元気がなくなったりしますよね。
安里)生活スタイルの大きな変化にうまく適応するのは難しいだろうね。
ぼくらはいつも明日のことを考えて生きている。
明日はこれをしよう、来週はあれをしよう、1年後、10年後にはこうなりたいというふうにね。
目標を失って社会に居場所が見つけられなくなると、一気に老いていく気がする。
日常のなかで「社会の主人公」になれること、好きなことをやるのもいいし、
誰かに何かを求められている自分でもいい。自分の居場所があることが大事なんだ。
認知症をはじめとする病と向き合って、患者さんに寄り添うことはもちろん、
予防策として、社会全体が取り組むべきことだと思う。
普天間)安里さんは自身の老後についてどんなプランを持っているんですか?
安里)そうだなあ……ぼくは今のことしか考えてないよ。
普天間)またそうやってはぐらかすんだから!
終活のことなんか考えないんですか?
もちろん、まだお若いですけど。
安里)うーん、具体的には考えていないなあ。
普天間)そうなんですね。意外です。
お葬式の花の種類まで決めているひともいるというに。
安里)自分のことについては全然こだわりない(笑)。なんでもいいよ。
普天間)盛大なお葬式しましょうよ!外タレとか招んで!
安里)ひとの葬式を夏フェスみたいにするな(笑)。
まあ、しかし、ぼくらも次の世代にバトンをつないでいくことは考えないといけないからね。
先輩たちが築いてきた基礎をさらに固めて未来へ残していかないと。
普天間)それじゃあ次回は次代を担う若者たちの話にしましょうか。
安里)うん、そうしよう。舞台も観に行かせてもらうよ。
普天間)はい!頑張ります!




安里繁信のしげ脳vol.344「「超高齢化社会の今、『老い』を考える」

普天間)ふー……
安里)どうした。疲れてるな。
普天間)あ、すみません。
プロデュースしている舞台の本番がもうすぐでして、毎日深夜まで稽古なもんですから。
安里)今回はどんなテーマを選んだんだ?
普天間)介護問題です。認知症の母親と息子のお話です。
安里)なるほど。介護離職や孤独死の問題も取りざたされているからね。
普天間)はい。難しいテーマです。
安里)超高齢化社会といわれる今、当事者だけの問題では決してないよな。
年齢を重ねても安心して暮らせる社会を作るために
責任論だけで終わらせてはいけないとぼくも思うよ。
戦前・戦後の厳しい時代を先輩たちがたくましく生き抜き
築き上げてきた「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の力を
ベースに僕らの今があるというのは事実だよ。
生きてきた時代が違うからといって壁を作るのではなく、
現役のぼくら世代がしっかり向き合っていかないと。
そのためには、先輩方が経験した時代的な背景をもっと理解する努力が必要だよ。
普天間)本当に、感謝と尊敬の気持ちを忘れちゃいけないですね。
安里)国全体としても高齢者雇用促進に力を入れているしね。
普天間)2013年から希望者に対する65歳までの雇用延長が企業に義務付けられ、
70歳以上まで働ける企業の割合が2017年に22.6%と
比較できる2009年以降で最高になっていますね。
60歳で定年退職という常識がなくなりつつありますよね。
安里)勘違いしてはいけないのは、企業側が「雇ってやっている」んじゃないってこと。
少子化が進んで、労働力の低下が問題になっている今、
先輩たちに頭を下げて力を貸してもらわないといけないんだ。
地球の人口がどんどん増えていくいっぽうで、日本ではどんどん若者が減っていく。
かつてこの国が経験してこなかった危機が今まさに起きているんだよ。
政権が「女性が輝く日本」をつくると謳っている背景にも、そんな国内事情が見え隠れするね。
普天間)これまで一生懸命働いてきたひとたちにさらに負担をかけると考えると
すこし申し訳ないような気もしますけどね。
安里)そうだね。ただ、適度な社会参加は認知症をはじめとする病気の予防にもなると思う。
社会参加と介護予防効果の関係について
スポーツ関係・ボランティア・趣味関係のグループ等への社会参加の割合が高い地域ほど
認知症やうつのリスクが低い傾向が見られると厚生労働省が発表しているしね。
普天間)現役時代バリバリ働いていたひとほど、引退した後に突然元気がなくなったりしますよね。
安里)生活スタイルの大きな変化にうまく適応するのは難しいだろうね。
ぼくらはいつも明日のことを考えて生きている。
明日はこれをしよう、来週はあれをしよう、1年後、10年後にはこうなりたいというふうにね。
目標を失って社会に居場所が見つけられなくなると、一気に老いていく気がする。
日常のなかで「社会の主人公」になれること、好きなことをやるのもいいし、
誰かに何かを求められている自分でもいい。自分の居場所があることが大事なんだ。
認知症をはじめとする病と向き合って、患者さんに寄り添うことはもちろん、
予防策として、社会全体が取り組むべきことだと思う。
普天間)安里さんは自身の老後についてどんなプランを持っているんですか?
安里)そうだなあ……ぼくは今のことしか考えてないよ。
普天間)またそうやってはぐらかすんだから!
終活のことなんか考えないんですか?
もちろん、まだお若いですけど。
安里)うーん、具体的には考えていないなあ。
普天間)そうなんですね。意外です。
お葬式の花の種類まで決めているひともいるというに。
安里)自分のことについては全然こだわりない(笑)。なんでもいいよ。
普天間)盛大なお葬式しましょうよ!外タレとか招んで!
安里)ひとの葬式を夏フェスみたいにするな(笑)。
まあ、しかし、ぼくらも次の世代にバトンをつないでいくことは考えないといけないからね。
先輩たちが築いてきた基礎をさらに固めて未来へ残していかないと。
普天間)それじゃあ次回は次代を担う若者たちの話にしましょうか。
安里)うん、そうしよう。舞台も観に行かせてもらうよ。
普天間)はい!頑張ります!




Posted by 安里繁信 at 19:20│Comments(0)
│しげ脳(対談形式)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。