プロフィール
安里繁信
安里繁信
グループのシンバネットワークを束ねるシンバホールディングス会長。(社)日本青年会議所 会頭、(財)沖縄観光コンベンションビューロー会長などを経て(社)沖縄公共政策研究所を設立。さまざまな活動を通して沖縄の魅力を全国に発信中。好きな食べものはタコライス。

【趣味】マリンレジャー
【血液型】A型
【座右の銘】知行合一
【尊敬する人物】牛尾 治朗
【好きな俳優】藤原 紀香
【好きな食べ物】タコライス、カフェラテ

facebookやTwitter、Instagramもやっておりますので、宜しくお願いします!


[ライター紹介]

幸喜 朝子

またの名をブエコ。沖縄のチキンの丸焼き専門店ブエノチキン浦添2代目にして、広告コピーライター。安里繁信の思考を読み解くべく2008年インタビュー形式のブログ「しげ脳」をスタート。


  渡嘉敷・田中・松田

シンバホールディングス㈱秘書室・広報メンバーによる安里の脳内調査を開始(2021年~新生しげ脳)
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てぃーだブログ › 安里繁信の脳内に切り込む!おしゃべりブログ「しげ脳」 › しげ脳(対談形式) › 安里繁信のしげ脳vol.310「僕の息子の、大学進学」

2016年05月07日

安里繁信のしげ脳vol.310「僕の息子の、大学進学」

しげ脳vol.287よりインタビュー編集担当の幸喜朝子の出産の為、
しばらくの間、夫・浅野太輝が代打取材中!
「いっしょに考える塾 アサノジュク」を運営する28才、
駆け出し経営者としての目線で安里会長の脳内に迫ります!


安里繁信のしげ脳vol.310「僕の息子の、大学進学」
仕事が都合つけば息子の塾のお迎えもしています!


浅野)
息子さんの信弦くんが大学受験らしいですね!
人の子の成長は早いと言いますが、もうそんな年かと驚きました!

安里)
そうなんですよ~!

浅野)
僕は父親に「大学は人生の夏休みだから行ってこい」と言われて送り出されて
神戸から琉球大学へとやってきたんですが。

安里)
いい父ちゃんだな~!

浅野)
はい、父自身は今もハーレーダビッドソンを乗り回したりして
夏休みみたいに過ごしてるんですけど(笑)
安里会長も数年前に早稲田大学の大学院を卒業されましたよね。
なのでどんな思いで通ってたのか、
また、息子さんに向けてどういうことを感じてるのか。
世の中には大人になってから
大学に行きたいと思う方も多いと思うので、
そういう話を伺いたいなと。
安里会長の勉強論とでもいいましょうか。教えてください。

安里)
正直、僕ね、分かんないんだよね。

浅野)
おっ!?
安里会長にもわからないことがあるんですか!?

安里)
息子ともずっと話してるんだけど、
何がしたいのか、どんな職種がいいのか、
どんな生き方がしたいのか、一緒に悩んでるんです。
選択肢ってのは無数にあって、
その中から本人の趣向でこれかな?あれかな?って
悩みながら何かをつかもうとしてる姿を横で見ててね、
不安と、期待と、やっぱり妥協しなきゃいけない現実があったり。

浅野)
それは将来の仕事を見据えた上での、大学の進路ということですよね。

安里)
うん、社会人になる前のまずは通行手形というか、
自分のやりたい道に進むための大きな選択じゃないですか。
その選択をするという局面で本人はいろんな葛藤をしてると思うんです。
だからかな、先日、彼がスマホを持つのをやめてガラケーに変えたのね。
それまでは中毒みたいに使ってたのに。

浅野)
それはすごい決断ですが、
本人が意図してやめたんですか?

安里)
そう。自分からガラケーにすると言って。
自分を律する一つの手段だったんでしょうね。

それって、どれほど
思い悩んだのかなと思うと
正直、どんな言葉をかけたらいいのか・・
親として迷うことも多いです。


奥さんも毎日、彼が塾に行くから弁当を作ってるんだけど、
お米一粒一粒にまで「頑張って」という思いを込めてるだろうし
それを本人も感じてるでしょうし。
家族全体で受験を頑張るぞ、っていう空気になってきましたよね。

浅野)
親としても緊張するものですよね~。

安里)
そうなんだよ。
ただ、彼は小さい頃に病気したから
僕としては生きててくれるだけでありがたいんだけどね。
そうそう、昨日ね、珍しく彼から
「勉強が効率よくできない、一生懸命やってるけど
結果につながらない」って言ってきて。
だから「つまみ食いしてないか?」という話をしたんです。

浅野)
つまみ食いとは?

安里)
この教科をちょっとかじって、終わってないのに
また別の教科をかじって、みたいなね。
これもこれも、ってやってると中途半端に進んじゃうから
後でまた戻ってやり直さなきゃいけない。

そうじゃなくて、
まずは現状認識して整理して、
今はここを終わらせる、次はこれ、
と計画的にしていく。
これは仕事の進め方も一緒なんです。


その設計が人生だし、それを先生に聞くことも大事だという話を
昨晩したばっかりなんです。

浅野)
さすが会長・・アサノジュクで働きませんか(笑)
僕の塾、アサノジュクでも高校受験の対策をしていますが
まさに現状把握と目標までの計画がすごく大事だと常に言っています。
そうすることで無駄がなくなりますよね。闇雲にやると無駄が多い。
ところで安里会長は早稲田大学の大学院に入学した理由はなんですか?
改めて教えてください。

安里)
うん、僕にはコンプレックスが二つあって、
一つは沖縄コンプレックス、もう一つは学歴コンプレックス。
あ、もう一つ、貧乏コンプレックスもあって。
この3つのコンプレックスが僕の20代の基礎を作ってきたんですが
会社が順調に伸びて人並みの生活ができるようになって
貧乏コンプレックスは克服できた。

浅野)
小学生の頃には近所の親から
「あの家の子と遊ぶな」とか言われたとおっしゃってましたね。
沖縄コンプレックスは具体的にはどういうことですか?

安里)
沖縄コンプレックスっていうのは、
昔は先輩の中に「沖縄だからできないんだ」とか
「沖縄だから諦めないと」というようなことを
言う方が少なからずいたんですね。
沖縄は東京の何十年も遅れてるんだ、とかね。
そんなことを聞かされてると、東京にいる同世代の人に
無条件に負い目とか引け目を感じちゃうんです。

それを超えたい、
日本中、アジア中、どこに住んでても
同世代と対等に渡り合いたいと思って
自己研鑽してきて。


その結果、日本青年会議所の会頭を務めさせていただいて、
それで沖縄コンプレックスは乗り越えた。

浅野)
もう一つ残ってたのが、学歴コンプレックスなんですね。

安里)
そうです。僕の師匠であり
東京のお父さんと呼ばせていただいている
牛尾治朗さんという先輩がいるんですが、
ある時「お前を見てると社会に出て何か成し遂げるのに
学歴は関係ないよな」とおっしゃってくださったんです。


だから僕も「実は僕もそう思うんです、
やったもん勝ちですよね」と
強気なことを言ったらね、
「ちょっと待て、お前が言うな」と(笑)


高卒のお前が言うとひがみにしか聞こえないと言うんですね。
それがグサッときてね。
世の中を動かしてるエリートと言われる人たちが
学歴を一つの物差しにしてるという事実は存在するんだから、
そういう人たちにも一目置かれたい、
そういう人たちまで束ねていきたいと思うなら
最低限、学位ぐらい取った方がいい、
今ならまだ間に合うぞと言っていただいたんですよ。
なるほど、ということでチャレンジしたんです。

浅野)
さすが先輩ですね、グサッときます。
それで大学に行ってみてどうでしたか?

安里)
うんとね、復習的なものが多かった。
つまり今までは実体験に基づいて話していたことに
理論的な裏付けができたんです。
今まで以上に自分の言葉に自信が持てるようになりましたね。

浅野)
怖いものなしじゃないですか!

安里)
鉄人を目指します!!

浅野)
いや~怖いです(笑)!
そこで公共政策を学んだことで、
沖縄公共政策研究所の立ち上げにつながるんですね。
ちなみに、沖縄公共政策研究所はどのような活動をされてるんですか?

(財)沖縄公共政策研究所 http://okinawa-ipp.jp/

安里)
自分たちが深掘りしたい研究をするのと、
行政の調査事業をJVなどを組成して受託して、レポートを作成したり。

浅野)
世のため人のために研究をするのは素晴らしいことですね。

安里)
考え抜くということが人が成長するたったひとつの術だから、

僕らもこの時代に生かされてる者として、
少しでも公共心を持って、自分のできる歩幅の中で
役割を果たしていくことが大事だと思いますね。


安里繁信のしげ脳vol.310「僕の息子の、大学進学」
琉球新報 掲載


浅野)
それでは現役の学生さんたちにはどういったことを伝えたいですか。

安里)
やるべきことはきっちりやりなさい。
でもそれだけじゃつまらない。
プラスアルファの部分に重きを置いてほしい。


誰からもコントロールされることなく自分の意思で
世界中を飛び回る時間なんて他にないからね。
そこで感じた感性が人生に活かされるので
単に学業だけでなく、様々な学びの時間にしてほしいです。
というわけで、すべての受験生にエールを送りつつ、
受験生を持つ親として子供との時間を大事にするようにしたいです。
浅野塾長、ご指導ください(笑)!

浅野)
あ、ありがとうございます!

【インタビュー後記】
日々、塾長として中学受験、高校受験を控えた生徒たちを
「結果が全て!」なんて言葉で鼓舞している僕ですが、
親として悩む安里会長の話を聞いて
自分も娘が受験という時にどんな言葉をかけられるかな?
とドキドキしてしまいました。
たくさんの生徒さんと向き合う者として、一人の親として、
僕も皆さんにエールを送りたいと思います!!


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