2017年02月25日
安里繁信のしげ脳vol.327「生き急ぐ理由」
安里繁信のしげ脳vol.327「生き急ぐ理由」

安里)
寂しいねぇ・・。
幸喜)
どうしたんですか(笑)。
安里)
今年も年明けにシンバホールディングスの
年頭式に参加して、毎年恒例の激励の挨拶をしてきたんです。
(取材日は1月24日)
僕がシンバの社長を離れてから、もう8年。
今は会長という立場でね、
どんな激励をすべきか考えながら喋ってたんですが・・
やっぱり、寂しいんだよね。
幸喜)
寂しいんですか!?
現場に出たい気持ちを抑えてる、という感じなんでしょうか。
安里)
うん、
今は各社の社長さんを中心に回してる現状があるから
彼らが頑張ってる姿に敬意を払わないといけないし、
あくまでエールを贈ることが僕の役目なんだろうなって。
みんなで達成感を共有してワァっ!と喜ぶところに
自分も入りたいっていう気持ちもあるけど
そこを押さえて遠くから拍手を送るしかない。
僕が見えてる改善点についても
なんとなく激励を込めて伝えていくしかない
歯痒さともどかしさもあるし。
自分で選択したことなんだけど、
改めて孤独感とね・・
自分の立ち位置を確認したっていうのかな。
そんな年頭式でした。

幸喜)
なるほど、そういう種類の寂しさがあるんですね。
安里)
多分どこの社会でも同じだと思う。
トップを辞めることって
ひとつの大きな決断で、
その瞬間に
過去の人になっちゃうんです。
幸喜)
ああ、なるほど、そうですね。
手柄も失敗も、自分のものではないというのが寂しいんでしょうね。
安里)
僕がやってた頃から7年が経つわけよ。
僕はその7年間で新しいことに挑戦することができた。
けど、あの頃、自分が陣頭指揮とって
ああでもないこうでもないってやってたことが
すべて思い出になっているのがね・・。
それを歴史というのかもしれないけど。
うちの親父も早くに第一線を退いたけど、
寂しさとか不安とか、悔しさとか、
そういう気持ちがあったんじゃないかなと思うと
僕も乗り越えなきゃなぁ~って思っているんです。
40歳過ぎたら引退すると決めてたことだからさ。
幸喜)
40歳過ぎたら引退すると、いつ決めたんですか?
安里)
20代後半だね。
幸喜)
ええーっ!早い段階で決めてたんですね!
安里)
うん、20代からずっと言ってた。
そうしたら偶然にもそのタイミングで
大学院に行ったりOCVBに勤めたりと
公職が続いたこともあって、まさに40歳で引退して。
言葉にすると実際にそうなるんだな、と感じる気持ちと、
裏腹に「40歳は早すぎたかな~!」と感じる気持ちとね。
幸喜)
やっぱり、そういう気持ちはあるんですね!
安里)
もちろんあるよ!
だって、この会社が大好きだもん!
自分の人生かけてさ、
泣いたり笑ったり喧嘩しながら
育ててきたわけでしょう。
その仲間たちもまだ現役で頑張ってるし、
みんな立派になってるなぁとか、
まだ同じことで悩んでるのかぁ!?とか(笑)
僕も首突っ込みたくなるんだけどね。
幸喜)
引退したら何か別の新しいことをしようと考えてたんですか?
安里)
いや、そういうわけじゃなくて、
その分、30代は死ぬほど頑張ろうと思って。
20代の頃は付き合ってる先輩が40代の方が多かったから
自分が30歳になったら40歳の先輩方と同じぐらいの
達成感、充実感を手にするんだと
生意気ながら言ってたんです。
30歳になったら周りに60歳の先輩が多くなってきて、
それで「自分は40歳になったら周りの先輩方が
60歳で手にした達成感や影響力を手にしてみせます」と
あえて、生意気ながら公言してたんです。
その時に40歳で引退して後継者を育てていくと誓った。
でもそうやって意識し始めたのは、
自分の頭に腫瘍が見つかってからだね。
幸喜)
えっ、そんなことありましたっけ?!
安里)
大きいのが一つ、32歳の頃に。
これぐらいあるよ(拳の大きさを見せる)。
幸喜)
ええーっ!脳の中に!!
でも良性だったということですか?
安里)
うん、良性で石灰化してるからもう大きくならないんだって。
それもできた場所がたまたま良かったから
手術もせずに放置してるんです。
脳の真ん中に空洞があって、そこに丁度はまってるんだよ。
それが見つかったのは息子の手術の後だったから
自分の人生がパッと浮かんで、
いつ何時、何が起きてもおかしくないなと
初めて自分の死とか生を考えたんですよね。
だからそこで、自分はどうあるべきか
初めて考えたんだよね。
幸喜)
なるほど、そうやって意識したから
こんなに走ってこれたんですね。
安里)
そうだと思う。
幸喜)
いやぁ、、、初めて聞いて驚きました。
安里)
初めてカミングアウトしました。
そこで自分は生かされてると思ったし
明日死んでもいいと思えるぐらいの
覚悟で生きようと思いましたね。
40歳で引退する宣言を撤回しなかったのも、
自分が死んだことが理由で
会社がおかしくなるのは最悪ですから
それで気持ちが決まったんですよね。
幸喜)
なるほど、何をそんなに生き急いでるかと思ってましたが(笑)
そういうことだったんですね。
安里)
もっとゆっくり歩けばいいのに、とか、
まだまだ人生長いから、とか言われることも多いですが
生き急いでる傍に、その原点があるんですよね。
現に39歳の頃にはジュネーブで死にかけたし(笑)
幸喜)
しかし・・しぶとく生きてますね(笑)!
安里)
はい(笑)。
生きてる理由、せめて社会に爪痕を残さないといかん、
その爪痕が可能性だと言われたいしさ。
そうじゃなきゃいっしょに生きてる仲間に失礼だし。
そのために今年もガンガン動きます!
幸喜)
具体的な行動の予定はありますか?
安里)
今年は体作りも然りですが、
まだまだ僕が触れてない社会に
出向いていきたいなと思ってます。
幸喜)
真逆の世界にいる方ですね。
安里)
うん、接点がないような方々にね。
沖縄だけじゃなくてハワイを見に行きたいし、
アジアの市場も見に行きたいし。
おっさんにはならないようにしたいと思います。
ゆたしく!
幸喜)
私もおばさん化しないよう頑張ります!





安里)
寂しいねぇ・・。
幸喜)
どうしたんですか(笑)。
安里)
今年も年明けにシンバホールディングスの
年頭式に参加して、毎年恒例の激励の挨拶をしてきたんです。
(取材日は1月24日)
僕がシンバの社長を離れてから、もう8年。
今は会長という立場でね、
どんな激励をすべきか考えながら喋ってたんですが・・
やっぱり、寂しいんだよね。
幸喜)
寂しいんですか!?
現場に出たい気持ちを抑えてる、という感じなんでしょうか。
安里)
うん、
今は各社の社長さんを中心に回してる現状があるから
彼らが頑張ってる姿に敬意を払わないといけないし、
あくまでエールを贈ることが僕の役目なんだろうなって。
みんなで達成感を共有してワァっ!と喜ぶところに
自分も入りたいっていう気持ちもあるけど
そこを押さえて遠くから拍手を送るしかない。
僕が見えてる改善点についても
なんとなく激励を込めて伝えていくしかない
歯痒さともどかしさもあるし。
自分で選択したことなんだけど、
改めて孤独感とね・・
自分の立ち位置を確認したっていうのかな。
そんな年頭式でした。

幸喜)
なるほど、そういう種類の寂しさがあるんですね。
安里)
多分どこの社会でも同じだと思う。
トップを辞めることって
ひとつの大きな決断で、
その瞬間に
過去の人になっちゃうんです。
幸喜)
ああ、なるほど、そうですね。
手柄も失敗も、自分のものではないというのが寂しいんでしょうね。
安里)
僕がやってた頃から7年が経つわけよ。
僕はその7年間で新しいことに挑戦することができた。
けど、あの頃、自分が陣頭指揮とって
ああでもないこうでもないってやってたことが
すべて思い出になっているのがね・・。
それを歴史というのかもしれないけど。
うちの親父も早くに第一線を退いたけど、
寂しさとか不安とか、悔しさとか、
そういう気持ちがあったんじゃないかなと思うと
僕も乗り越えなきゃなぁ~って思っているんです。
40歳過ぎたら引退すると決めてたことだからさ。
幸喜)
40歳過ぎたら引退すると、いつ決めたんですか?
安里)
20代後半だね。
幸喜)
ええーっ!早い段階で決めてたんですね!
安里)
うん、20代からずっと言ってた。
そうしたら偶然にもそのタイミングで
大学院に行ったりOCVBに勤めたりと
公職が続いたこともあって、まさに40歳で引退して。
言葉にすると実際にそうなるんだな、と感じる気持ちと、
裏腹に「40歳は早すぎたかな~!」と感じる気持ちとね。
幸喜)
やっぱり、そういう気持ちはあるんですね!
安里)
もちろんあるよ!
だって、この会社が大好きだもん!
自分の人生かけてさ、
泣いたり笑ったり喧嘩しながら
育ててきたわけでしょう。
その仲間たちもまだ現役で頑張ってるし、
みんな立派になってるなぁとか、
まだ同じことで悩んでるのかぁ!?とか(笑)
僕も首突っ込みたくなるんだけどね。
幸喜)
引退したら何か別の新しいことをしようと考えてたんですか?
安里)
いや、そういうわけじゃなくて、
その分、30代は死ぬほど頑張ろうと思って。
20代の頃は付き合ってる先輩が40代の方が多かったから
自分が30歳になったら40歳の先輩方と同じぐらいの
達成感、充実感を手にするんだと
生意気ながら言ってたんです。
30歳になったら周りに60歳の先輩が多くなってきて、
それで「自分は40歳になったら周りの先輩方が
60歳で手にした達成感や影響力を手にしてみせます」と
あえて、生意気ながら公言してたんです。
その時に40歳で引退して後継者を育てていくと誓った。
でもそうやって意識し始めたのは、
自分の頭に腫瘍が見つかってからだね。
幸喜)
えっ、そんなことありましたっけ?!
安里)
大きいのが一つ、32歳の頃に。
これぐらいあるよ(拳の大きさを見せる)。
幸喜)
ええーっ!脳の中に!!
でも良性だったということですか?
安里)
うん、良性で石灰化してるからもう大きくならないんだって。
それもできた場所がたまたま良かったから
手術もせずに放置してるんです。
脳の真ん中に空洞があって、そこに丁度はまってるんだよ。
それが見つかったのは息子の手術の後だったから
自分の人生がパッと浮かんで、
いつ何時、何が起きてもおかしくないなと
初めて自分の死とか生を考えたんですよね。
だからそこで、自分はどうあるべきか
初めて考えたんだよね。
幸喜)
なるほど、そうやって意識したから
こんなに走ってこれたんですね。
安里)
そうだと思う。
幸喜)
いやぁ、、、初めて聞いて驚きました。
安里)
初めてカミングアウトしました。
そこで自分は生かされてると思ったし
明日死んでもいいと思えるぐらいの
覚悟で生きようと思いましたね。
40歳で引退する宣言を撤回しなかったのも、
自分が死んだことが理由で
会社がおかしくなるのは最悪ですから
それで気持ちが決まったんですよね。
幸喜)
なるほど、何をそんなに生き急いでるかと思ってましたが(笑)
そういうことだったんですね。
安里)
もっとゆっくり歩けばいいのに、とか、
まだまだ人生長いから、とか言われることも多いですが
生き急いでる傍に、その原点があるんですよね。
現に39歳の頃にはジュネーブで死にかけたし(笑)
幸喜)
しかし・・しぶとく生きてますね(笑)!
安里)
はい(笑)。
生きてる理由、せめて社会に爪痕を残さないといかん、
その爪痕が可能性だと言われたいしさ。
そうじゃなきゃいっしょに生きてる仲間に失礼だし。
そのために今年もガンガン動きます!
幸喜)
具体的な行動の予定はありますか?
安里)
今年は体作りも然りですが、
まだまだ僕が触れてない社会に
出向いていきたいなと思ってます。
幸喜)
真逆の世界にいる方ですね。
安里)
うん、接点がないような方々にね。
沖縄だけじゃなくてハワイを見に行きたいし、
アジアの市場も見に行きたいし。
おっさんにはならないようにしたいと思います。
ゆたしく!
幸喜)
私もおばさん化しないよう頑張ります!




Posted by 安里繁信 at 12:23│Comments(0)
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