2018年05月18日
安里繁信のしげ脳vol.349「島の未来を変える“株式会社沖縄”」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.349「島の未来を変える“株式会社沖縄”」

普天間)2017年の沖縄県の観光客数が939万6200人
ということで、ついにハワイを越えましたね。
安里)5年連続で過去最高を更新しているし、
はしかなどの影響があるとはいっても、今後も増加していきそうだね。
普天間)国際通りなんかを歩いていると、観光客もたくさんいますし
道路もレンタカーが多く走っていますよね。交通渋滞が問題になってもいますけど
今年の3月に浦添市西洲と宜野湾市宇地泊を結ぶ西海岸関連道路が開通してからは
58号の渋滞もだいぶ緩和されたんじゃないでしょうかね。
安里)城間交差点付近はとくに渋滞がひどかったからね。
渋滞緩和はもちろん、車の流れ、ひとの流れにも大きく影響しているよね。
普天間)はい。わたしも新しい道路は何度か通ったんですけど
あんなに長い時間かけて移動していたのが嘘みたいにスイスイ進んで、感動しました。
安里)まちづくりをしていくうえでもっともかゆいところをかいてくれたという意味で
大きな一歩になったことは間違いないよね。
ただ、その反面、便利になっていけばいくほど素通りされてしまう地域が出てくることも忘れてはいけない。
普天間)あ……なるほど、たしかにそうですね。
早く移動できるようになったうれしさで、そこまで考えてなかったです。
安里)それがふつうだとは思うよ。
ただ、ぼくらの会社がマーケティング事業を手掛けていることもあって
地域のマーケットがどう変化していくところまで見届けなければならないと考えるんだ。
普天間)なるほど。橋を架ければ土木工事の関係業者が儲かるし
渋滞が緩和されることで、わたしたち地元の住民はもちろん、観光客も便利になりますけど
周辺にはショッピングモールや飲食店もありますし、いろんな方向から見ないといけないですよね。
安里)交通の便がよくなれば通過される地域の人間の絶対量が減少する。
地価にも影響するから、研究対象としてしっかり見ておく必要があるよね。
たとえば、嘉手納ロータリーや糸満ロータリーも道路が整備されて車の循環はよくなったけど
一方では、古くからそこで商いをしていた小さな商店は
客足が遠のいて店をたたまなくてはならなくなったという話もある。
普天間)なるほど。便利になったから地域のひとたちもみんな喜んでいるだろう
というのは偏った見方なのかもしれませんね。
安里)もちろん、利益を得ているひともいるだろうけど
損をしているひともいる可能性があるということだよ。
車社会の沖縄で、渋滞が生まれるというのは、それだけの時間が死んでいるということだから
ロスを減らすという意味では、マイナスよりもプラスのほうが大きいのは間違いない。
インフラの効果と課題、光と影のどちらにも目を向けないといけない。
普天間)なるほど。でも、観光客の増加も考えたら
新しい道や便利なツールは絶対的に必要になってきますよね。
安里)それは確かにそうだね。観光客が増えているからといって
その数字にあぐらをかいて、受け入れる側としての工夫を怠れば、すぐに下降してしまう。
普天間)安里さんは、今後どういったインフラ整備が必要だと考えてるんですか?
安里)ぼくは、道路よりもむしろ空港が必要だと考えてる。
普天間)那覇空港の新滑走路のことですか?
安里)いや、そうではなくて。
沖縄本島北部に空港をもうひとつつくるってこと。
普天間)な!それはなんというか……
安里)なんというか?
普天間)なんというか……ぶっ飛んでますね。
安里)ぶっ飛んでるかな(笑)。ぼくはいたって本気なんだけど。
玄関がひとつしかないんだから、滑走路が増えても、航空会社の効率化にはなれど
生産性がそれほど大きく上がるとはいえない。
自衛隊ももちろん使用するわけだし、すぐに空港がパンク状態になるのは目に見えてる。
普天間)滑走路が増えたことでますます観光客も増えるでしょうしね。
安里)FIT(海外個人旅行)マーケットもより成長するはずで、それを考えると、
沖縄に入るための玄関をもうひとつ増やすことは決して非現実的な話じゃない。
沖縄を訪れるひとはビジネスとして出張にくるパターンと
リゾートを求めて観光にくるパターンのふたつに大きく分けられるだろう?
普天間)あ、なるほど。リゾート目的の観光客が那覇空港から恩納村や名護まで行くのって
けっこう遠くて、渋滞もあるしたいへんだってよく聞きますよね。
安里)いくら沖縄県内とはいってもけっこうな時間がかかるからね。
北部に空港をつくることで、“もうひとつの沖縄”をつくるんだ。
那覇を中心とする物流のハブとしての沖縄、北部を中心とするリゾートシティ沖縄。ふたつの沖縄ができる。
普天間)目的によって空港を選択できるというのはいいですね。
安里)今回、かねてから期待されていた奄美・沖縄の「ユネスコ世界自然遺産」登録が見送られたよね。
残念だったけど、その背景に国や地元の自治体により一層の保全強化を
求める勧告があったと報道されていたね。覚悟を決めた「守る意思表示」を強く求められたってことだね。
この世界遺産登録がかなえば世界から注目され、「ぜひ訪れたい」という方々も増えてくるだろうし
“もうひとつの沖縄”構想もよりリアルになるんじゃないかな。
自然環境の保全を担保しながらどう地域づくりやまちづくりに繋げられるか
再チャレンジに期待したいと思っている。
普天間)そうですね。今回は残念でしたけど、世界遺産に登録して守っていくだけの
価値はじゅうぶんにありますよね。自然環境保護も観光資源につながりますし
わたしたちも意識しなきゃいけないなと思います。
安里)もうひとつ、インフラに関する課題として重要なのは、ごみ焼却の問題だよ。
観光客の増加とともにごみの量も増えるけど、そこまで考えているひとは実は多くない。
光と影の話の繰り返しになるけど、景気がよくなり、観光客が増えることで
ネガティブな要素も生まれるということを考えていかないといけない。
普天間)たしかに、ごみの問題は県内の企業も困っているところが多いでしょうね。
建築廃材が大量投棄されて、問題になっていたりもしますし……
安里)これまで、観光と経済は別の観点で取り組まれていたんだけど、
これからはひとつになって、一緒に沖縄の未来を考えていかないといけないんだ。
「株式会社沖縄」をつくるときがきてるんだよ。
今現在の課題解決だけではなく、ぼくらの子どもたちの世代に負担を残さないためにもね。



安里繁信のしげ脳vol.349「島の未来を変える“株式会社沖縄”」

普天間)2017年の沖縄県の観光客数が939万6200人
ということで、ついにハワイを越えましたね。
安里)5年連続で過去最高を更新しているし、
はしかなどの影響があるとはいっても、今後も増加していきそうだね。
普天間)国際通りなんかを歩いていると、観光客もたくさんいますし
道路もレンタカーが多く走っていますよね。交通渋滞が問題になってもいますけど
今年の3月に浦添市西洲と宜野湾市宇地泊を結ぶ西海岸関連道路が開通してからは
58号の渋滞もだいぶ緩和されたんじゃないでしょうかね。
安里)城間交差点付近はとくに渋滞がひどかったからね。
渋滞緩和はもちろん、車の流れ、ひとの流れにも大きく影響しているよね。
普天間)はい。わたしも新しい道路は何度か通ったんですけど
あんなに長い時間かけて移動していたのが嘘みたいにスイスイ進んで、感動しました。
安里)まちづくりをしていくうえでもっともかゆいところをかいてくれたという意味で
大きな一歩になったことは間違いないよね。
ただ、その反面、便利になっていけばいくほど素通りされてしまう地域が出てくることも忘れてはいけない。
普天間)あ……なるほど、たしかにそうですね。
早く移動できるようになったうれしさで、そこまで考えてなかったです。
安里)それがふつうだとは思うよ。
ただ、ぼくらの会社がマーケティング事業を手掛けていることもあって
地域のマーケットがどう変化していくところまで見届けなければならないと考えるんだ。
普天間)なるほど。橋を架ければ土木工事の関係業者が儲かるし
渋滞が緩和されることで、わたしたち地元の住民はもちろん、観光客も便利になりますけど
周辺にはショッピングモールや飲食店もありますし、いろんな方向から見ないといけないですよね。
安里)交通の便がよくなれば通過される地域の人間の絶対量が減少する。
地価にも影響するから、研究対象としてしっかり見ておく必要があるよね。
たとえば、嘉手納ロータリーや糸満ロータリーも道路が整備されて車の循環はよくなったけど
一方では、古くからそこで商いをしていた小さな商店は
客足が遠のいて店をたたまなくてはならなくなったという話もある。
普天間)なるほど。便利になったから地域のひとたちもみんな喜んでいるだろう
というのは偏った見方なのかもしれませんね。
安里)もちろん、利益を得ているひともいるだろうけど
損をしているひともいる可能性があるということだよ。
車社会の沖縄で、渋滞が生まれるというのは、それだけの時間が死んでいるということだから
ロスを減らすという意味では、マイナスよりもプラスのほうが大きいのは間違いない。
インフラの効果と課題、光と影のどちらにも目を向けないといけない。
普天間)なるほど。でも、観光客の増加も考えたら
新しい道や便利なツールは絶対的に必要になってきますよね。
安里)それは確かにそうだね。観光客が増えているからといって
その数字にあぐらをかいて、受け入れる側としての工夫を怠れば、すぐに下降してしまう。
普天間)安里さんは、今後どういったインフラ整備が必要だと考えてるんですか?
安里)ぼくは、道路よりもむしろ空港が必要だと考えてる。
普天間)那覇空港の新滑走路のことですか?
安里)いや、そうではなくて。
沖縄本島北部に空港をもうひとつつくるってこと。
普天間)な!それはなんというか……
安里)なんというか?
普天間)なんというか……ぶっ飛んでますね。
安里)ぶっ飛んでるかな(笑)。ぼくはいたって本気なんだけど。
玄関がひとつしかないんだから、滑走路が増えても、航空会社の効率化にはなれど
生産性がそれほど大きく上がるとはいえない。
自衛隊ももちろん使用するわけだし、すぐに空港がパンク状態になるのは目に見えてる。
普天間)滑走路が増えたことでますます観光客も増えるでしょうしね。
安里)FIT(海外個人旅行)マーケットもより成長するはずで、それを考えると、
沖縄に入るための玄関をもうひとつ増やすことは決して非現実的な話じゃない。
沖縄を訪れるひとはビジネスとして出張にくるパターンと
リゾートを求めて観光にくるパターンのふたつに大きく分けられるだろう?
普天間)あ、なるほど。リゾート目的の観光客が那覇空港から恩納村や名護まで行くのって
けっこう遠くて、渋滞もあるしたいへんだってよく聞きますよね。
安里)いくら沖縄県内とはいってもけっこうな時間がかかるからね。
北部に空港をつくることで、“もうひとつの沖縄”をつくるんだ。
那覇を中心とする物流のハブとしての沖縄、北部を中心とするリゾートシティ沖縄。ふたつの沖縄ができる。
普天間)目的によって空港を選択できるというのはいいですね。
安里)今回、かねてから期待されていた奄美・沖縄の「ユネスコ世界自然遺産」登録が見送られたよね。
残念だったけど、その背景に国や地元の自治体により一層の保全強化を
求める勧告があったと報道されていたね。覚悟を決めた「守る意思表示」を強く求められたってことだね。
この世界遺産登録がかなえば世界から注目され、「ぜひ訪れたい」という方々も増えてくるだろうし
“もうひとつの沖縄”構想もよりリアルになるんじゃないかな。
自然環境の保全を担保しながらどう地域づくりやまちづくりに繋げられるか
再チャレンジに期待したいと思っている。
普天間)そうですね。今回は残念でしたけど、世界遺産に登録して守っていくだけの
価値はじゅうぶんにありますよね。自然環境保護も観光資源につながりますし
わたしたちも意識しなきゃいけないなと思います。
安里)もうひとつ、インフラに関する課題として重要なのは、ごみ焼却の問題だよ。
観光客の増加とともにごみの量も増えるけど、そこまで考えているひとは実は多くない。
光と影の話の繰り返しになるけど、景気がよくなり、観光客が増えることで
ネガティブな要素も生まれるということを考えていかないといけない。
普天間)たしかに、ごみの問題は県内の企業も困っているところが多いでしょうね。
建築廃材が大量投棄されて、問題になっていたりもしますし……
安里)これまで、観光と経済は別の観点で取り組まれていたんだけど、
これからはひとつになって、一緒に沖縄の未来を考えていかないといけないんだ。
「株式会社沖縄」をつくるときがきてるんだよ。
今現在の課題解決だけではなく、ぼくらの子どもたちの世代に負担を残さないためにもね。




2018年05月08日
安里繁信のしげ脳vol.348「吉本興業の“あそぶガッコ。”沖縄ラフ&ピース専門学校開校」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.348「吉本興業の“あそぶガッコ。”沖縄ラフ&ピース専門学校開校」

普天間)沖縄国際映画祭、お疲れさまでした!
安里)天気が崩れたときもあったけど、無事に終わってよかったよ。
普天間)安里さんもフル回転でしたね。そしてまた来年の開催が発表されました。
安里)今年は10回目の節目だったけど、もちろんまだまだ映画祭は続いていくからね。
まだ終わったばかりだけど、今から来年の開催が楽しみだね。
普天間)今年は吉本興業が那覇市にエンタテインメントの専門学校を開校したこともあって
来年はますます若者を中心にしたコンテンツがふえそうですよね。
安里)沖縄ラフ&ピース専門学校の開校は映画祭だけでなく
沖縄県のエンタテインメントに大きな影響を与えるだろうね。
演者を育てるのと同時に、プロデューサーやクリエイター、さらには企画やイベントを支える
裏方スタッフまで幅広い人材を育てるこれまでにない学び舎だと思う。
普天間)わたしも内覧会に参加しましたが、設備も充実していてすばらしかったですね。
安里)「本物のプロフェッショナルを生み出したい」という吉本興業の意気込みが伝わってくるよね。
ここで学び成長した若手たちが実際に作品を作り映画祭を舞台に羽ばたいていくという
流れができているというのは大きい。育成だけでなく、出口までしっかり作ることで
単なる学習発表会に終わるのではなく、新しい産業にまで発展させようということだよね。
目の前の利益だけでなく、先の先まで考えて計画するところは、さすがに吉本興業だなという気がする。
普天間)講師の先生がたも一流の方々ばかりですし、ハイレベルな授業になりそうですよね。
安里)そこもやっぱり100年という長い時間をかけて積み上げてきた
吉本興業の実績とコネクションがあってこそだよね。
普天間)学生さんたちがうらやましいですよ。わたしもあと20歳若ければ入学したかったです。
安里)あなたも沖縄のエンタテインメントを引っ張っていく若手プロデューサーのひとりだからな。
普天間)わたしにはそこまでの力はありませんけど、でも若いアーティストや俳優、クリエイターの
育成が沖縄県全体の経済にも大きく関わってくるだろうということは感じます。
安里)そうだね。
高付加価値型産業として観光を育てるためのコンテンツとして、
自然、文化、食などが挙げられるけど、さらにプラスアルファとして
提供できるものがあることはとても大事なことだよ。
普天間)そのプラスアルファになるのがエンタテインメントですね。
安里)沖縄独自のコンテンツとして、大きな可能性を秘めていると思うね。
映画祭のときも話したけど、芸能界だとか業界だとかそういう小さな枠組みにとらわれず
もっともっと広い視野を持って育てていくべき産業だよね。
普天間)将来、日本の映画やゲーム、アニメといった世界で、この学校の卒業生が
第一人者となっているかもしれませんから、沖縄がスタート地点になるという意味でも期待が高まりますよね。
それに、子どもたちの居場所として機能していることも
個人的にとてもすばらしい取り組みのひとつだと思うんですよ。
安里)あたりまえのようでいて、なかなかできないことだよな。
企業が自社の利益だけを追求していたのでは、新たな産業なんて生まれるはずもない。
ぼくたちも見習わないといけないところだよね。




安里繁信のしげ脳vol.348「吉本興業の“あそぶガッコ。”沖縄ラフ&ピース専門学校開校」

普天間)沖縄国際映画祭、お疲れさまでした!
安里)天気が崩れたときもあったけど、無事に終わってよかったよ。
普天間)安里さんもフル回転でしたね。そしてまた来年の開催が発表されました。
安里)今年は10回目の節目だったけど、もちろんまだまだ映画祭は続いていくからね。
まだ終わったばかりだけど、今から来年の開催が楽しみだね。
普天間)今年は吉本興業が那覇市にエンタテインメントの専門学校を開校したこともあって
来年はますます若者を中心にしたコンテンツがふえそうですよね。
安里)沖縄ラフ&ピース専門学校の開校は映画祭だけでなく
沖縄県のエンタテインメントに大きな影響を与えるだろうね。
演者を育てるのと同時に、プロデューサーやクリエイター、さらには企画やイベントを支える
裏方スタッフまで幅広い人材を育てるこれまでにない学び舎だと思う。
普天間)わたしも内覧会に参加しましたが、設備も充実していてすばらしかったですね。
安里)「本物のプロフェッショナルを生み出したい」という吉本興業の意気込みが伝わってくるよね。
ここで学び成長した若手たちが実際に作品を作り映画祭を舞台に羽ばたいていくという
流れができているというのは大きい。育成だけでなく、出口までしっかり作ることで
単なる学習発表会に終わるのではなく、新しい産業にまで発展させようということだよね。
目の前の利益だけでなく、先の先まで考えて計画するところは、さすがに吉本興業だなという気がする。
普天間)講師の先生がたも一流の方々ばかりですし、ハイレベルな授業になりそうですよね。
安里)そこもやっぱり100年という長い時間をかけて積み上げてきた
吉本興業の実績とコネクションがあってこそだよね。
普天間)学生さんたちがうらやましいですよ。わたしもあと20歳若ければ入学したかったです。
安里)あなたも沖縄のエンタテインメントを引っ張っていく若手プロデューサーのひとりだからな。
普天間)わたしにはそこまでの力はありませんけど、でも若いアーティストや俳優、クリエイターの
育成が沖縄県全体の経済にも大きく関わってくるだろうということは感じます。
安里)そうだね。
高付加価値型産業として観光を育てるためのコンテンツとして、
自然、文化、食などが挙げられるけど、さらにプラスアルファとして
提供できるものがあることはとても大事なことだよ。
普天間)そのプラスアルファになるのがエンタテインメントですね。
安里)沖縄独自のコンテンツとして、大きな可能性を秘めていると思うね。
映画祭のときも話したけど、芸能界だとか業界だとかそういう小さな枠組みにとらわれず
もっともっと広い視野を持って育てていくべき産業だよね。
普天間)将来、日本の映画やゲーム、アニメといった世界で、この学校の卒業生が
第一人者となっているかもしれませんから、沖縄がスタート地点になるという意味でも期待が高まりますよね。
それに、子どもたちの居場所として機能していることも
個人的にとてもすばらしい取り組みのひとつだと思うんですよ。
安里)あたりまえのようでいて、なかなかできないことだよな。
企業が自社の利益だけを追求していたのでは、新たな産業なんて生まれるはずもない。
ぼくたちも見習わないといけないところだよね。





2018年04月19日
安里繁信のしげ脳vol.347「記念すべき10周年!島ぜんぶでおーきな祭-第10回沖縄国際映画祭-」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.347「記念すべき10周年!島ぜんぶでおーきな祭-第10回沖縄国際映画祭-」

普天間)ついに「島ぜんぶでおーきな祭」開催ですね。
今年もいろんな映画の上映やイベントがあって楽しみです!
安里)映画上映はもちろん、エンタテインメントショーや
スポーツイベント、物産イベントと県内各地で様々な
関連イベントが開催されていて、
これだけ大規模な映画祭はなかなかないよね。
普天間)今年は10回目という大きな節目の年でもありますよね。
安里)うん。10年というのもあっという間だよなあ。
普天間)安里さんは初期から関わっているかと思いますが、
これまでの10年で印象に残っていることはありますか?
安里)たくさんあるけど、一番わかりやすいところでいうと、
第1回、2回のときにお客さんとしてステージを観ていた子たちが
成長してダンサーやパフォーマーとして同じステージに
立っているのを見たときにはやっぱり感動したな。
普天間)なるほど。月日の流れを感じますね。
安里)「自分もいつかこのステージに立ちたい」という
夢ができて、その夢が現実になるわけだからね。
今年きてくれた子がまたさらに10年後のステージに立てたらいいよね。
その意味で、「島ぜんぶでおーきな祭」にはものすごいポテンシャルがあるんだ。
つまり、エンターテインメントが沖縄の新しい産業にさえなりうるってこと。
沖縄がエンタメ関連の人材育成のメッカとなる可能性を孕んでいると思ってる。
この祭典を機に、日本はもとより世界から一流の映画関係者や演者らがくるわけじゃない?
普天間)毎年すごく豪華ですよね。
各界のスターが間近で見られるチャンスはなかなかないですもんね。
安里)レッドカーペットをランウェイに、沿道の皆さんがあこがれの人を身近に感じて
エンタメ分野に興味のある子供たちが将来なりたい自分を
リアルにイメージができることがその一例。
俳優でもいいし、制作に携わる分野、プロデューサーや
監督、脚本家、カメラマンでもいいし、はたまた芸人の皆さんなど様々だよね。
沖縄の野球のレベルが劇的に向上した理由の一つに、
プロ野球の沖縄へのキャンプ誘致があると言われていることと根は同じだよ。
加えて、吉本興業さんがその分野の人材育成のための学校を作ったことも大きいよね。
※沖縄ラフ&ピース専門学校
普天間)たしかにそうですね。若い世代の意識も変わってくるでしょうし。
安里)近い将来きっとリンクしてくると思うよ。楽しみだよね。
普天間)今回の映画祭はアニバーサリーイヤーでもありますが、
目玉イベントやおすすめのコンテンツはありますか?
安里)イベントというわけではないけど、昨年までずっと県内41市町村すべてに
「沖縄国際映画祭応援団」を設立しようという取り組みを進めてきて
今年ようやくそのゴールが見えたのは大きいね。
普天間)わたしも地元中城村民の代表として「なかぐすく応援団」の団長をやらせてもらってますけど
自分が応援団の一員として映画祭に関わるとなると、気持ちがすこし変わるというか
映画祭がより身近に感じられるようになりますね。
安里)そうだよな。地域のひとたちが地元のおもしろいものやおいしいものをピックアップすることで
生の情報が発信できるし、地元愛も強くなる。そういう相乗効果って大事だと思うんだよ。
普天間)はい。わたしも実際に中城村や教育委員会の協力を得て
JIMOT CM REPUBLICにエントリーするためのCMを制作したんですけど
35年住んでいる地元の歴史を実はあまりよくわかっていなかったり
文化財や道路の正式名称さえ知らなかったりで、もっと地元のことをよく知りたいなと思いました。
安里)10回目の記念イベントとしては、沖縄41市町村すべてでダンスやスポーツといった様々な
イベントを実施する「41市町村!島ぜんぶでおーきなツアー」もあるね。
普天間)中城ではダンスやお笑いのワークショップをやっていて、わたしも見に行きましたけど
地元の子どもたちが楽しそうに参加していて、すごくいい空間でしたね。
安里)それがこの映画祭の醍醐味だよね。「島ぜんぶでおーきな祭」という名称に変更したのも
映画祭の常識にとらわれず、既存の概念を破壊して、単なるフィルムフェスではなく
音楽、食、アート、スポーツとあらゆるジャンルがひとつになった
まったく新しいイベントにしたいという思いがあってのことだから。
普天間)その集大成が今年の10回目ということですね。
安里)何年もかけて積み重ねてきたものがかたちになってきたという意味ではそうだね。
普天間)来年以降の新しい挑戦や取り組みについてもすでに考えられているんでしょうか?
安里)はっきりこれとはいえないけど、フィルムフェスの枠を越えた
新しいものは今後もできていくんだと思う。
生き物のように常に進化し続けるものだからね。
ぼくも楽しみだし、期待して会場に足を運んでもらいたいと思っているよ。
島ぜんぶでおーきな祭 -第10回沖縄国際映画祭-
http://oimf.jp/
2018年4月19日(木)~22日(日)

沖縄国際コスプレ祭 (2018年4月14日)

ニコニコクリーンアップ大作戦!(2018年4月15日)



安里繁信のしげ脳vol.347「記念すべき10周年!島ぜんぶでおーきな祭-第10回沖縄国際映画祭-」

普天間)ついに「島ぜんぶでおーきな祭」開催ですね。
今年もいろんな映画の上映やイベントがあって楽しみです!
安里)映画上映はもちろん、エンタテインメントショーや
スポーツイベント、物産イベントと県内各地で様々な
関連イベントが開催されていて、
これだけ大規模な映画祭はなかなかないよね。
普天間)今年は10回目という大きな節目の年でもありますよね。
安里)うん。10年というのもあっという間だよなあ。
普天間)安里さんは初期から関わっているかと思いますが、
これまでの10年で印象に残っていることはありますか?
安里)たくさんあるけど、一番わかりやすいところでいうと、
第1回、2回のときにお客さんとしてステージを観ていた子たちが
成長してダンサーやパフォーマーとして同じステージに
立っているのを見たときにはやっぱり感動したな。
普天間)なるほど。月日の流れを感じますね。
安里)「自分もいつかこのステージに立ちたい」という
夢ができて、その夢が現実になるわけだからね。
今年きてくれた子がまたさらに10年後のステージに立てたらいいよね。
その意味で、「島ぜんぶでおーきな祭」にはものすごいポテンシャルがあるんだ。
つまり、エンターテインメントが沖縄の新しい産業にさえなりうるってこと。
沖縄がエンタメ関連の人材育成のメッカとなる可能性を孕んでいると思ってる。
この祭典を機に、日本はもとより世界から一流の映画関係者や演者らがくるわけじゃない?
普天間)毎年すごく豪華ですよね。
各界のスターが間近で見られるチャンスはなかなかないですもんね。
安里)レッドカーペットをランウェイに、沿道の皆さんがあこがれの人を身近に感じて
エンタメ分野に興味のある子供たちが将来なりたい自分を
リアルにイメージができることがその一例。
俳優でもいいし、制作に携わる分野、プロデューサーや
監督、脚本家、カメラマンでもいいし、はたまた芸人の皆さんなど様々だよね。
沖縄の野球のレベルが劇的に向上した理由の一つに、
プロ野球の沖縄へのキャンプ誘致があると言われていることと根は同じだよ。
加えて、吉本興業さんがその分野の人材育成のための学校を作ったことも大きいよね。
※沖縄ラフ&ピース専門学校
普天間)たしかにそうですね。若い世代の意識も変わってくるでしょうし。
安里)近い将来きっとリンクしてくると思うよ。楽しみだよね。
普天間)今回の映画祭はアニバーサリーイヤーでもありますが、
目玉イベントやおすすめのコンテンツはありますか?
安里)イベントというわけではないけど、昨年までずっと県内41市町村すべてに
「沖縄国際映画祭応援団」を設立しようという取り組みを進めてきて
今年ようやくそのゴールが見えたのは大きいね。
普天間)わたしも地元中城村民の代表として「なかぐすく応援団」の団長をやらせてもらってますけど
自分が応援団の一員として映画祭に関わるとなると、気持ちがすこし変わるというか
映画祭がより身近に感じられるようになりますね。
安里)そうだよな。地域のひとたちが地元のおもしろいものやおいしいものをピックアップすることで
生の情報が発信できるし、地元愛も強くなる。そういう相乗効果って大事だと思うんだよ。
普天間)はい。わたしも実際に中城村や教育委員会の協力を得て
JIMOT CM REPUBLICにエントリーするためのCMを制作したんですけど
35年住んでいる地元の歴史を実はあまりよくわかっていなかったり
文化財や道路の正式名称さえ知らなかったりで、もっと地元のことをよく知りたいなと思いました。
安里)10回目の記念イベントとしては、沖縄41市町村すべてでダンスやスポーツといった様々な
イベントを実施する「41市町村!島ぜんぶでおーきなツアー」もあるね。
普天間)中城ではダンスやお笑いのワークショップをやっていて、わたしも見に行きましたけど
地元の子どもたちが楽しそうに参加していて、すごくいい空間でしたね。
安里)それがこの映画祭の醍醐味だよね。「島ぜんぶでおーきな祭」という名称に変更したのも
映画祭の常識にとらわれず、既存の概念を破壊して、単なるフィルムフェスではなく
音楽、食、アート、スポーツとあらゆるジャンルがひとつになった
まったく新しいイベントにしたいという思いがあってのことだから。
普天間)その集大成が今年の10回目ということですね。
安里)何年もかけて積み重ねてきたものがかたちになってきたという意味ではそうだね。
普天間)来年以降の新しい挑戦や取り組みについてもすでに考えられているんでしょうか?
安里)はっきりこれとはいえないけど、フィルムフェスの枠を越えた
新しいものは今後もできていくんだと思う。
生き物のように常に進化し続けるものだからね。
ぼくも楽しみだし、期待して会場に足を運んでもらいたいと思っているよ。
島ぜんぶでおーきな祭 -第10回沖縄国際映画祭-
http://oimf.jp/
2018年4月19日(木)~22日(日)

沖縄国際コスプレ祭 (2018年4月14日)

ニコニコクリーンアップ大作戦!(2018年4月15日)




2018年03月15日
安里繁信のしげ脳vol.346「2020年東京五輪を見据えて。スポーツビジネスの可能性」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.346「2020年東京五輪を見据えて。スポーツビジネスの可能性」

普天間)あったかくなってきましたねえ。
安里)そうだね。
普天間)スポーツの季節ですね!
プロ野球シーズンもいよいよ開幕でわくわくしますよね!
安里)スポーツ好きとは意外だな。
普天間)野球もサッカーもバスケットもテニスも好きですよ。観るほう専門ですけど。
安里)ぼくは自分で体を動かすのも好きだよ。
普天間)そういえばジムで肉体改造されてますもんね。わたしは無理っす。観てるだけで満足。
今年のプロ野球キャンプもあちこち観に行きました。
安里)熱心だなあ。でもファンにとってはキャンプシーズンは
選手を近くで見られるし、楽しいだろうね。
普天間)もう最高です。今年は9球団が来沖して、練習試合やオープン戦も行われて盛り上がりました。
県外からもファンがたくさん訪れるから、沖縄県にとっても大きな経済効果がありますよね。
安里)2017年のプロ野球キャンプによる県への経済効果は
過去最高の109億5400万円を記録しているし、
キャンプ誘致が沖縄にとって重要なビジネスのひとつであることは間違いないよね。
普天間)日本ハムのルーキー清宮選手や中日に加入した松坂選手の影響もあって、
今年はとくに観客も多かった印象です。記録更新もあるかもしれないですね。
安里)2020年の東京オリンピックに向けて、スポーツビジネスはとくに注目されているよね。
沖縄県でも、2016年に「沖縄2020事前キャンプ等誘致推進委員会」が設置され、
県と市町村が連携して、事前キャンプの誘致に取り組んでいるしね。
普天間)スポーツ振興だけでなく、観光の活性化にもつながりますから、
大きなビジネスチャンスですよね。
安里)これまで、日本という国は、どちらかというと、スポーツをビジネスとしてとらえ、
経済的に成功させることが苦手だったんだと思う。
この国においては、スポーツとはすなわち『体育』であり、健康増進の延長戦上にしかなかったんだ。
Jリーグが発足し、スター選手が生まれて、スポーツとエンタテインメントが
結びついたことがひとつのきっかけだったろうね。
普天間)たしかに、Jリーグが誕生した1993年はわたしはまだ子どもでしたけど、
すごい盛り上がりだったのはなんとなく記憶してます。
学生時代はスカパーで観てましたけど、今はスカパーでは放送されてないんですよね。
安里)イギリスのスポーツコンテンツ企業パフォーム・グループの
「DAZN(ダゾーン)」によるJリーグ中継が2017年から始まって、
これまで10年にわたりJリーグ戦全戦生中継を行ってきたスカパー!は放映権を失ったんだ。
パフォームがJリーグ側と結んだ契約額は10年分で約2100億円でスカパーの4倍強といわれるからすごい話だよ。
普天間)そんな大金を使ってペイできるんでしょうか……
安里)パフォームはスポーツ賭博の運営者に向けた動画配信サービスで急成長した会社だからね。
日本におけるスポーツ賭博の合法化も見据えているんじゃないかな。
普天間)日本でもtoto(サッカーくじ)がありますもんね。
ただ、やっぱりギャンブルとなると、野球賭博だとか八百長問題だとか
そういうネガティブなイメージがつきまといますが……
安里)日本人の感覚だとどうしてもそうなるよね。
いいか悪いかは別として、10年先の流れを見通す力は必要になってくると思う。
法改正や視聴者のニーズ……あらゆる状況を考え、対応していかないと
もっとも大事な『権利』とそれに伴うお金もすべて外国に奪われてしまいかねない。
普天間)たしかに、わたしも今ではテレビよりもネット中継で
プロ野球の試合を観ることが多くなってきましたね。
沖縄にいるとなかなか現地観戦も難しいですし。
安里)運営する側としては、中継を観るひとだけでなく
観戦にくるひとも増やす工夫もしなきゃいけないからたいへんだろうけどね。
普天間)エンタテインメント性でいうと、Bリーグはすごくおもしろいですよね。
琉球ゴールデンキングスの試合を観戦に行くと
激しい音楽や照明の演出にいつも度肝を抜かれます。
安里)バスケットボールの試合の派手な演出はとてもいい効果があると思う。
プレーそのものの魅力を引き立て、付加価値をつけてくれるよね。
普天間)今年のキングスの活躍も楽しみですね。
もちろんサッカーやハンドボールも。それにしても、これだけ野球がさかんな沖縄だから
プロ野球チームができてもいいと思うんですけど……安里さん、つくってください。
安里)また無茶をいう……(苦笑)。
普天間)わたしがチアリーダーやりますから!
安里)見たくない。
普天間)ちょっと……!

お疲れさまでした……



安里繁信のしげ脳vol.346「2020年東京五輪を見据えて。スポーツビジネスの可能性」

普天間)あったかくなってきましたねえ。
安里)そうだね。
普天間)スポーツの季節ですね!
プロ野球シーズンもいよいよ開幕でわくわくしますよね!
安里)スポーツ好きとは意外だな。
普天間)野球もサッカーもバスケットもテニスも好きですよ。観るほう専門ですけど。
安里)ぼくは自分で体を動かすのも好きだよ。
普天間)そういえばジムで肉体改造されてますもんね。わたしは無理っす。観てるだけで満足。
今年のプロ野球キャンプもあちこち観に行きました。
安里)熱心だなあ。でもファンにとってはキャンプシーズンは
選手を近くで見られるし、楽しいだろうね。
普天間)もう最高です。今年は9球団が来沖して、練習試合やオープン戦も行われて盛り上がりました。
県外からもファンがたくさん訪れるから、沖縄県にとっても大きな経済効果がありますよね。
安里)2017年のプロ野球キャンプによる県への経済効果は
過去最高の109億5400万円を記録しているし、
キャンプ誘致が沖縄にとって重要なビジネスのひとつであることは間違いないよね。
普天間)日本ハムのルーキー清宮選手や中日に加入した松坂選手の影響もあって、
今年はとくに観客も多かった印象です。記録更新もあるかもしれないですね。
安里)2020年の東京オリンピックに向けて、スポーツビジネスはとくに注目されているよね。
沖縄県でも、2016年に「沖縄2020事前キャンプ等誘致推進委員会」が設置され、
県と市町村が連携して、事前キャンプの誘致に取り組んでいるしね。
普天間)スポーツ振興だけでなく、観光の活性化にもつながりますから、
大きなビジネスチャンスですよね。
安里)これまで、日本という国は、どちらかというと、スポーツをビジネスとしてとらえ、
経済的に成功させることが苦手だったんだと思う。
この国においては、スポーツとはすなわち『体育』であり、健康増進の延長戦上にしかなかったんだ。
Jリーグが発足し、スター選手が生まれて、スポーツとエンタテインメントが
結びついたことがひとつのきっかけだったろうね。
普天間)たしかに、Jリーグが誕生した1993年はわたしはまだ子どもでしたけど、
すごい盛り上がりだったのはなんとなく記憶してます。
学生時代はスカパーで観てましたけど、今はスカパーでは放送されてないんですよね。
安里)イギリスのスポーツコンテンツ企業パフォーム・グループの
「DAZN(ダゾーン)」によるJリーグ中継が2017年から始まって、
これまで10年にわたりJリーグ戦全戦生中継を行ってきたスカパー!は放映権を失ったんだ。
パフォームがJリーグ側と結んだ契約額は10年分で約2100億円でスカパーの4倍強といわれるからすごい話だよ。
普天間)そんな大金を使ってペイできるんでしょうか……
安里)パフォームはスポーツ賭博の運営者に向けた動画配信サービスで急成長した会社だからね。
日本におけるスポーツ賭博の合法化も見据えているんじゃないかな。
普天間)日本でもtoto(サッカーくじ)がありますもんね。
ただ、やっぱりギャンブルとなると、野球賭博だとか八百長問題だとか
そういうネガティブなイメージがつきまといますが……
安里)日本人の感覚だとどうしてもそうなるよね。
いいか悪いかは別として、10年先の流れを見通す力は必要になってくると思う。
法改正や視聴者のニーズ……あらゆる状況を考え、対応していかないと
もっとも大事な『権利』とそれに伴うお金もすべて外国に奪われてしまいかねない。
普天間)たしかに、わたしも今ではテレビよりもネット中継で
プロ野球の試合を観ることが多くなってきましたね。
沖縄にいるとなかなか現地観戦も難しいですし。
安里)運営する側としては、中継を観るひとだけでなく
観戦にくるひとも増やす工夫もしなきゃいけないからたいへんだろうけどね。
普天間)エンタテインメント性でいうと、Bリーグはすごくおもしろいですよね。
琉球ゴールデンキングスの試合を観戦に行くと
激しい音楽や照明の演出にいつも度肝を抜かれます。
安里)バスケットボールの試合の派手な演出はとてもいい効果があると思う。
プレーそのものの魅力を引き立て、付加価値をつけてくれるよね。
普天間)今年のキングスの活躍も楽しみですね。
もちろんサッカーやハンドボールも。それにしても、これだけ野球がさかんな沖縄だから
プロ野球チームができてもいいと思うんですけど……安里さん、つくってください。
安里)また無茶をいう……(苦笑)。
普天間)わたしがチアリーダーやりますから!
安里)見たくない。
普天間)ちょっと……!

お疲れさまでした……




2018年02月26日
安里繁信のしげ脳vol.345「「若者たちよ、竹原ピストルを聴け!」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.345「「若者たちよ、竹原ピストルを聴け!」

普天間)前回は還暦世代の先輩がたの話が中心でしたので、
今回は二十代~三十代の若い起業家の話をお聞きしたいと思います。
安里)珍しくきっちりしたインタビューだね(笑)。
普天間)わたしもいまや若手ではないですから(キリッ)。
安里さんといえば若者のフォロワーも多いですよね。
学生のイベントにもよく足を運ぶのはなぜですか?
安里)それは単純に楽しいからだよね。
若い経営者や学生の考えていることや
やろうとしていることを知るのは最高に刺激的だよ。
普天間)具体的にはどういうところに興味をそそられるんですか?
安里)そうだな。これまでの『○○業』という常識にとらわれず、
新しい仕事にトライしている若者が多いなと感じている。
彼らがやろうとしているのは『0→1』の世界だろ。
志そのものは変わらないにしても、マーケットは大きく変わっている。
SNSの登場で個と個が直接つながれるようになったよね。
古いコミュニティの崩壊といってもいい。
普天間)20年、30年前には今のような
ネットや仮想通貨、AIの世界なんて想像できなかったでしょうしね。
安里)社会が作り出した常識や制度も、
時間の経過とともに壊れて新しいものになっていくんだよ。
ネットだけでなく、労働という概念やライフスタイル、
情報の入手方法や発信のプロセス、夫婦間の絆、親子関係……
すべてが変化し、進化していくんだ。
普天間)国内でももちろんそうですけど、
世界的にいえばさらに変化の波は激しいですよね。
安里)グローバリゼーションの流れは止まらないからね。
世界中が変化していこうというなか、日本はどうしても閉鎖的になってしまうんだよね。
日本独自の常識や民族意識があって、それはアイデンティティとしていい面もあるけど
ときには進化の邪魔になってしまうこともある。
高度成長期の記憶にあぐらをかいて
『おれたちは間違っていない』という凝り固まった意識ではいけない。
今の若者には日本だけにとどまらず
国際的なトレンドにアンテナを張ってほしいと思うな。
若いうちに旅へ出て世界を見ることも大事だよね。
普天間)わたしも今になって若いうちに海外でいろんな経験を
得ることもよかったなと思うことありますね。
若手起業家や学生からアドバイスを求められることも多いんじゃないですか?
安里)アドバイスすべきことは実はあまりないんだよね。
すくなくとも、ぼくらの経験談や苦労話なんていうのは、あくまでも参考程度に過ぎない。
未来に向けた思考回路を持っているからね。
もちろん、ぼくたちよりさらに上の先輩がたがこれまでに築いてきた
歴史を理解し、リスペクトしたうえでだろうけど。
普天間)そこをなんとか(笑)。わたしも聞きたいので。
安里)そうだなあ。ひとついえるのは、『思考を停めないこと』。
思考が停まれば成長も止まる。
『悟り世代』なんて言葉もあるけど、悟ってしまったらだめだよ。
『人生はこんなもんだ』、『社会はこうだ』、『仕事はこうだ』なんて
知った気になっていると毎日がつまらなくなるよな。
普天間)若者だけにいえることじゃないかもしれませんね。
安里)そう。ぼくだってそうだよ。常に青春、常に成長。
自分の限界を自分で作りたくないんだ。常に挑戦し続けたい。
普天間)安里さんはとくに新しいツールやカルチャーにも敏感ですもんね。
ちなみに、最近話題の仮想通貨には関心ないんですか?
安里)仮想通貨はどちらかというと外から眺めている感じかな。
トラック運転手からスタートしていることもあって
ぼくはいわゆる『楽して儲ける』ということにはあまり興味がないんだよね。
できるだけ動かず効率的に儲けることよりも、額に汗して金を稼ぐことをよしとしている。
そういう昔ながらの考え方も持ってるんだ。
普天間)へえー!ちょっと意外です。
安里)竹原ピストルとかすごい好き(笑)。
あの素朴で飾り気のないひとが紅白の大舞台で感情剥き出しに歌って
日本中を感動させるって、最高じゃないか。
美人やエリート、芸能人やスポーツ選手じゃなくても、
みんながそれぞれに一生懸命頑張っている。
そのことを思い出させてもらえた気がする。
普天間)そういわれてみれば、今の安里さんのお話聞いて、
竹原ピストルさんの歌詞に通ずるものがあるなと思いましたね。
いくつになってもあきらめずに自分の道を突き進めば光があたるということを体現されてもいますよね。
安里)うん。ぼくらの世代にも突き刺さるけど、若いひとにも聴いてほしいよね。



安里繁信のしげ脳vol.345「「若者たちよ、竹原ピストルを聴け!」

普天間)前回は還暦世代の先輩がたの話が中心でしたので、
今回は二十代~三十代の若い起業家の話をお聞きしたいと思います。
安里)珍しくきっちりしたインタビューだね(笑)。
普天間)わたしもいまや若手ではないですから(キリッ)。
安里さんといえば若者のフォロワーも多いですよね。
学生のイベントにもよく足を運ぶのはなぜですか?
安里)それは単純に楽しいからだよね。
若い経営者や学生の考えていることや
やろうとしていることを知るのは最高に刺激的だよ。
普天間)具体的にはどういうところに興味をそそられるんですか?
安里)そうだな。これまでの『○○業』という常識にとらわれず、
新しい仕事にトライしている若者が多いなと感じている。
彼らがやろうとしているのは『0→1』の世界だろ。
志そのものは変わらないにしても、マーケットは大きく変わっている。
SNSの登場で個と個が直接つながれるようになったよね。
古いコミュニティの崩壊といってもいい。
普天間)20年、30年前には今のような
ネットや仮想通貨、AIの世界なんて想像できなかったでしょうしね。
安里)社会が作り出した常識や制度も、
時間の経過とともに壊れて新しいものになっていくんだよ。
ネットだけでなく、労働という概念やライフスタイル、
情報の入手方法や発信のプロセス、夫婦間の絆、親子関係……
すべてが変化し、進化していくんだ。
普天間)国内でももちろんそうですけど、
世界的にいえばさらに変化の波は激しいですよね。
安里)グローバリゼーションの流れは止まらないからね。
世界中が変化していこうというなか、日本はどうしても閉鎖的になってしまうんだよね。
日本独自の常識や民族意識があって、それはアイデンティティとしていい面もあるけど
ときには進化の邪魔になってしまうこともある。
高度成長期の記憶にあぐらをかいて
『おれたちは間違っていない』という凝り固まった意識ではいけない。
今の若者には日本だけにとどまらず
国際的なトレンドにアンテナを張ってほしいと思うな。
若いうちに旅へ出て世界を見ることも大事だよね。
普天間)わたしも今になって若いうちに海外でいろんな経験を
得ることもよかったなと思うことありますね。
若手起業家や学生からアドバイスを求められることも多いんじゃないですか?
安里)アドバイスすべきことは実はあまりないんだよね。
すくなくとも、ぼくらの経験談や苦労話なんていうのは、あくまでも参考程度に過ぎない。
未来に向けた思考回路を持っているからね。
もちろん、ぼくたちよりさらに上の先輩がたがこれまでに築いてきた
歴史を理解し、リスペクトしたうえでだろうけど。
普天間)そこをなんとか(笑)。わたしも聞きたいので。
安里)そうだなあ。ひとついえるのは、『思考を停めないこと』。
思考が停まれば成長も止まる。
『悟り世代』なんて言葉もあるけど、悟ってしまったらだめだよ。
『人生はこんなもんだ』、『社会はこうだ』、『仕事はこうだ』なんて
知った気になっていると毎日がつまらなくなるよな。
普天間)若者だけにいえることじゃないかもしれませんね。
安里)そう。ぼくだってそうだよ。常に青春、常に成長。
自分の限界を自分で作りたくないんだ。常に挑戦し続けたい。
普天間)安里さんはとくに新しいツールやカルチャーにも敏感ですもんね。
ちなみに、最近話題の仮想通貨には関心ないんですか?
安里)仮想通貨はどちらかというと外から眺めている感じかな。
トラック運転手からスタートしていることもあって
ぼくはいわゆる『楽して儲ける』ということにはあまり興味がないんだよね。
できるだけ動かず効率的に儲けることよりも、額に汗して金を稼ぐことをよしとしている。
そういう昔ながらの考え方も持ってるんだ。
普天間)へえー!ちょっと意外です。
安里)竹原ピストルとかすごい好き(笑)。
あの素朴で飾り気のないひとが紅白の大舞台で感情剥き出しに歌って
日本中を感動させるって、最高じゃないか。
美人やエリート、芸能人やスポーツ選手じゃなくても、
みんながそれぞれに一生懸命頑張っている。
そのことを思い出させてもらえた気がする。
普天間)そういわれてみれば、今の安里さんのお話聞いて、
竹原ピストルさんの歌詞に通ずるものがあるなと思いましたね。
いくつになってもあきらめずに自分の道を突き進めば光があたるということを体現されてもいますよね。
安里)うん。ぼくらの世代にも突き刺さるけど、若いひとにも聴いてほしいよね。



