2018年02月10日
安里繁信のしげ脳vol.344「超高齢化社会の今、『老い』を考える」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.344「「超高齢化社会の今、『老い』を考える」

普天間)ふー……
安里)どうした。疲れてるな。
普天間)あ、すみません。
プロデュースしている舞台の本番がもうすぐでして、毎日深夜まで稽古なもんですから。
安里)今回はどんなテーマを選んだんだ?
普天間)介護問題です。認知症の母親と息子のお話です。
安里)なるほど。介護離職や孤独死の問題も取りざたされているからね。
普天間)はい。難しいテーマです。
安里)超高齢化社会といわれる今、当事者だけの問題では決してないよな。
年齢を重ねても安心して暮らせる社会を作るために
責任論だけで終わらせてはいけないとぼくも思うよ。
戦前・戦後の厳しい時代を先輩たちがたくましく生き抜き
築き上げてきた「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の力を
ベースに僕らの今があるというのは事実だよ。
生きてきた時代が違うからといって壁を作るのではなく、
現役のぼくら世代がしっかり向き合っていかないと。
そのためには、先輩方が経験した時代的な背景をもっと理解する努力が必要だよ。
普天間)本当に、感謝と尊敬の気持ちを忘れちゃいけないですね。
安里)国全体としても高齢者雇用促進に力を入れているしね。
普天間)2013年から希望者に対する65歳までの雇用延長が企業に義務付けられ、
70歳以上まで働ける企業の割合が2017年に22.6%と
比較できる2009年以降で最高になっていますね。
60歳で定年退職という常識がなくなりつつありますよね。
安里)勘違いしてはいけないのは、企業側が「雇ってやっている」んじゃないってこと。
少子化が進んで、労働力の低下が問題になっている今、
先輩たちに頭を下げて力を貸してもらわないといけないんだ。
地球の人口がどんどん増えていくいっぽうで、日本ではどんどん若者が減っていく。
かつてこの国が経験してこなかった危機が今まさに起きているんだよ。
政権が「女性が輝く日本」をつくると謳っている背景にも、そんな国内事情が見え隠れするね。
普天間)これまで一生懸命働いてきたひとたちにさらに負担をかけると考えると
すこし申し訳ないような気もしますけどね。
安里)そうだね。ただ、適度な社会参加は認知症をはじめとする病気の予防にもなると思う。
社会参加と介護予防効果の関係について
スポーツ関係・ボランティア・趣味関係のグループ等への社会参加の割合が高い地域ほど
認知症やうつのリスクが低い傾向が見られると厚生労働省が発表しているしね。
普天間)現役時代バリバリ働いていたひとほど、引退した後に突然元気がなくなったりしますよね。
安里)生活スタイルの大きな変化にうまく適応するのは難しいだろうね。
ぼくらはいつも明日のことを考えて生きている。
明日はこれをしよう、来週はあれをしよう、1年後、10年後にはこうなりたいというふうにね。
目標を失って社会に居場所が見つけられなくなると、一気に老いていく気がする。
日常のなかで「社会の主人公」になれること、好きなことをやるのもいいし、
誰かに何かを求められている自分でもいい。自分の居場所があることが大事なんだ。
認知症をはじめとする病と向き合って、患者さんに寄り添うことはもちろん、
予防策として、社会全体が取り組むべきことだと思う。
普天間)安里さんは自身の老後についてどんなプランを持っているんですか?
安里)そうだなあ……ぼくは今のことしか考えてないよ。
普天間)またそうやってはぐらかすんだから!
終活のことなんか考えないんですか?
もちろん、まだお若いですけど。
安里)うーん、具体的には考えていないなあ。
普天間)そうなんですね。意外です。
お葬式の花の種類まで決めているひともいるというに。
安里)自分のことについては全然こだわりない(笑)。なんでもいいよ。
普天間)盛大なお葬式しましょうよ!外タレとか招んで!
安里)ひとの葬式を夏フェスみたいにするな(笑)。
まあ、しかし、ぼくらも次の世代にバトンをつないでいくことは考えないといけないからね。
先輩たちが築いてきた基礎をさらに固めて未来へ残していかないと。
普天間)それじゃあ次回は次代を担う若者たちの話にしましょうか。
安里)うん、そうしよう。舞台も観に行かせてもらうよ。
普天間)はい!頑張ります!




安里繁信のしげ脳vol.344「「超高齢化社会の今、『老い』を考える」

普天間)ふー……
安里)どうした。疲れてるな。
普天間)あ、すみません。
プロデュースしている舞台の本番がもうすぐでして、毎日深夜まで稽古なもんですから。
安里)今回はどんなテーマを選んだんだ?
普天間)介護問題です。認知症の母親と息子のお話です。
安里)なるほど。介護離職や孤独死の問題も取りざたされているからね。
普天間)はい。難しいテーマです。
安里)超高齢化社会といわれる今、当事者だけの問題では決してないよな。
年齢を重ねても安心して暮らせる社会を作るために
責任論だけで終わらせてはいけないとぼくも思うよ。
戦前・戦後の厳しい時代を先輩たちがたくましく生き抜き
築き上げてきた「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の力を
ベースに僕らの今があるというのは事実だよ。
生きてきた時代が違うからといって壁を作るのではなく、
現役のぼくら世代がしっかり向き合っていかないと。
そのためには、先輩方が経験した時代的な背景をもっと理解する努力が必要だよ。
普天間)本当に、感謝と尊敬の気持ちを忘れちゃいけないですね。
安里)国全体としても高齢者雇用促進に力を入れているしね。
普天間)2013年から希望者に対する65歳までの雇用延長が企業に義務付けられ、
70歳以上まで働ける企業の割合が2017年に22.6%と
比較できる2009年以降で最高になっていますね。
60歳で定年退職という常識がなくなりつつありますよね。
安里)勘違いしてはいけないのは、企業側が「雇ってやっている」んじゃないってこと。
少子化が進んで、労働力の低下が問題になっている今、
先輩たちに頭を下げて力を貸してもらわないといけないんだ。
地球の人口がどんどん増えていくいっぽうで、日本ではどんどん若者が減っていく。
かつてこの国が経験してこなかった危機が今まさに起きているんだよ。
政権が「女性が輝く日本」をつくると謳っている背景にも、そんな国内事情が見え隠れするね。
普天間)これまで一生懸命働いてきたひとたちにさらに負担をかけると考えると
すこし申し訳ないような気もしますけどね。
安里)そうだね。ただ、適度な社会参加は認知症をはじめとする病気の予防にもなると思う。
社会参加と介護予防効果の関係について
スポーツ関係・ボランティア・趣味関係のグループ等への社会参加の割合が高い地域ほど
認知症やうつのリスクが低い傾向が見られると厚生労働省が発表しているしね。
普天間)現役時代バリバリ働いていたひとほど、引退した後に突然元気がなくなったりしますよね。
安里)生活スタイルの大きな変化にうまく適応するのは難しいだろうね。
ぼくらはいつも明日のことを考えて生きている。
明日はこれをしよう、来週はあれをしよう、1年後、10年後にはこうなりたいというふうにね。
目標を失って社会に居場所が見つけられなくなると、一気に老いていく気がする。
日常のなかで「社会の主人公」になれること、好きなことをやるのもいいし、
誰かに何かを求められている自分でもいい。自分の居場所があることが大事なんだ。
認知症をはじめとする病と向き合って、患者さんに寄り添うことはもちろん、
予防策として、社会全体が取り組むべきことだと思う。
普天間)安里さんは自身の老後についてどんなプランを持っているんですか?
安里)そうだなあ……ぼくは今のことしか考えてないよ。
普天間)またそうやってはぐらかすんだから!
終活のことなんか考えないんですか?
もちろん、まだお若いですけど。
安里)うーん、具体的には考えていないなあ。
普天間)そうなんですね。意外です。
お葬式の花の種類まで決めているひともいるというに。
安里)自分のことについては全然こだわりない(笑)。なんでもいいよ。
普天間)盛大なお葬式しましょうよ!外タレとか招んで!
安里)ひとの葬式を夏フェスみたいにするな(笑)。
まあ、しかし、ぼくらも次の世代にバトンをつないでいくことは考えないといけないからね。
先輩たちが築いてきた基礎をさらに固めて未来へ残していかないと。
普天間)それじゃあ次回は次代を担う若者たちの話にしましょうか。
安里)うん、そうしよう。舞台も観に行かせてもらうよ。
普天間)はい!頑張ります!




2018年01月28日
安里繁信のしげ脳vol.343「仕事の常識が変わる?安里繁信が考える『プロフェッショナル』とは?」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.343「仕事の常識が変わる?安里繁信が考える『プロフェッショナル』とは?」

普天間)2018年の目標を立ててみました。
安里)目標?それはなに?
普天間)就職です!
安里)就職活動してんのか(笑)?
フリーランスでいいじゃないかと思うけど……
普天間)35歳でいまだ独身ですし、刺激的な自営業もいいですけど、
安定もほしいなという欲が出てきまして……。
週に3日出社して、その他の時間でこれまでどおり
執筆活動やイベント企画といった仕事を続けていけないものかと。
安里)本業と副業の区別をつけないということか。
今の時代に合っていて、いいかもしれないな。
普天間)業種や形態にこだわる必要もないですよね。
エンタテインメントやチャリティ活動と、他にやりたいこともあります。
安里)ぼくが先輩から教わったのは、
『○○業とたすきをかけて歩くような人間になるな』ということ。
限られた業界の話題は、仲間内では盛り上がるかもしれないけど、
その世界とは関係ないひとが聞いてもまったく面白くないんだよ。
もっとアンテナを広げて、業種やジャンルを越えて
自分の存在感を示せるようにならなくちゃいけない。
普天間)経営者や業界人といった立場でなく、
人間として魅力的でないといけないということですね。
安里)『経営者っぽい』っていわれるのも、ぼくは嫌なんだよね。
普天間)すみません。ぜんぜん経営者っぽくないです(笑)。
安里)だろ(笑)?それでいいんだ。
黒塗りの高級車で料亭に乗り付けて、
昼はゴルフ場、夜は高級クラブ三昧というのが世間一般の経営者像だと思うけど
ぼくは接待ゴルフもしないし、酒も飲まない。
休日の過ごし方も、豪勢なハワイ旅行なんかより、子どもと遊んだり
会社の仲間と草刈りをしたりするほうが好きだな。
友達も経営者だけじゃなくて、芸人からフリーター、主婦、学生といろんなひとがいるしね。
普天間)安里さんって、どこにでもいますもんね。
安里)おれは虫か(笑)。
普天間)いやいや、だって、場末のスナックから食堂まで、ほんと神出鬼没(笑)。
わたしが主催する異業種交流パーティにもよくきてくれますし。
安里)いつも同じ顔ぶれで同じ空間にいるというのが好きじゃないんだよ。
新しいところに行って、新しいひとと会いたい。
自分の枠を自分で作りたくないんだ。
そういう生き方をしてきたし、これからもそうしていくつもり。
普天間)うーん。まだ代打でインタビューして2回目ですけど、
安里さんの話を聴いていると、なんだか自分の悩みが小さいものに思えてきますね。
安里)なんだ。悩んでるのか(笑)。
普天間)悩みというほどではないんですけど
あれこれやっていると、否定的な意見も出てくるじゃないですか。
安里)そんなことは気にしなくていい。
エンタテインメントにしてもチャリティにしても
行動を起こしているという事実が大事なんだから。
たとえば、道を歩いていて、ゴミが落ちていたとする。
ゴミに気づいても無視して通り過ぎる人間と、
拾う人間、それからゴミ箱を作る人間がいるんだよ。
損得を考えずに咄嗟に行動できる今の感性を大事にしたほうがいい。
行政がやるべき、企業がやるべき、自治会がやるべき
というようないわゆる『やるべき論』はつまらないよ。
だれかに責任を押し付ける人間の話はまったくもってつまらない。
社会評論家みたいな奴が世の中にいっぱいいて
行動を起こそうとするひとの足を引っ張るだろ。本当に嫌だよ。
普天間)そうですね。あまり気にしないようにします。
安里)どうせならアントプレナーを代表するような役割を担ってほしいな。
業種にもこだわらなくていいと思うよ。
普天間)いろんな働き方があっていい世の中ですもんね。
とくにライターという仕事においては、もはやプロとアマの境目がなくなりつつありますし。
ブロガーやインスタグラマーの記事や本が
プロのライターや作家よりも売れることだって珍しくないですから。
安里)そうだよね。
ぼくはプロフェッショナルの定義はただひとつ。
『これだけで飯を食えているか』だと思う。
もちろん、プロでなくてはいけないというわけではなくて、そうじゃないひとたちにもまたちがった価値があると思うよ。
普天間)うーん……
安里)なんだ?
普天間)やっぱりぜんぜん経営者っぽくないです(笑)。
安里)何回もいわんでいい(笑)。




安里繁信のしげ脳vol.343「仕事の常識が変わる?安里繁信が考える『プロフェッショナル』とは?」

普天間)2018年の目標を立ててみました。
安里)目標?それはなに?
普天間)就職です!
安里)就職活動してんのか(笑)?
フリーランスでいいじゃないかと思うけど……
普天間)35歳でいまだ独身ですし、刺激的な自営業もいいですけど、
安定もほしいなという欲が出てきまして……。
週に3日出社して、その他の時間でこれまでどおり
執筆活動やイベント企画といった仕事を続けていけないものかと。
安里)本業と副業の区別をつけないということか。
今の時代に合っていて、いいかもしれないな。
普天間)業種や形態にこだわる必要もないですよね。
エンタテインメントやチャリティ活動と、他にやりたいこともあります。
安里)ぼくが先輩から教わったのは、
『○○業とたすきをかけて歩くような人間になるな』ということ。
限られた業界の話題は、仲間内では盛り上がるかもしれないけど、
その世界とは関係ないひとが聞いてもまったく面白くないんだよ。
もっとアンテナを広げて、業種やジャンルを越えて
自分の存在感を示せるようにならなくちゃいけない。
普天間)経営者や業界人といった立場でなく、
人間として魅力的でないといけないということですね。
安里)『経営者っぽい』っていわれるのも、ぼくは嫌なんだよね。
普天間)すみません。ぜんぜん経営者っぽくないです(笑)。
安里)だろ(笑)?それでいいんだ。
黒塗りの高級車で料亭に乗り付けて、
昼はゴルフ場、夜は高級クラブ三昧というのが世間一般の経営者像だと思うけど
ぼくは接待ゴルフもしないし、酒も飲まない。
休日の過ごし方も、豪勢なハワイ旅行なんかより、子どもと遊んだり
会社の仲間と草刈りをしたりするほうが好きだな。
友達も経営者だけじゃなくて、芸人からフリーター、主婦、学生といろんなひとがいるしね。
普天間)安里さんって、どこにでもいますもんね。
安里)おれは虫か(笑)。
普天間)いやいや、だって、場末のスナックから食堂まで、ほんと神出鬼没(笑)。
わたしが主催する異業種交流パーティにもよくきてくれますし。
安里)いつも同じ顔ぶれで同じ空間にいるというのが好きじゃないんだよ。
新しいところに行って、新しいひとと会いたい。
自分の枠を自分で作りたくないんだ。
そういう生き方をしてきたし、これからもそうしていくつもり。
普天間)うーん。まだ代打でインタビューして2回目ですけど、
安里さんの話を聴いていると、なんだか自分の悩みが小さいものに思えてきますね。
安里)なんだ。悩んでるのか(笑)。
普天間)悩みというほどではないんですけど
あれこれやっていると、否定的な意見も出てくるじゃないですか。
安里)そんなことは気にしなくていい。
エンタテインメントにしてもチャリティにしても
行動を起こしているという事実が大事なんだから。
たとえば、道を歩いていて、ゴミが落ちていたとする。
ゴミに気づいても無視して通り過ぎる人間と、
拾う人間、それからゴミ箱を作る人間がいるんだよ。
損得を考えずに咄嗟に行動できる今の感性を大事にしたほうがいい。
行政がやるべき、企業がやるべき、自治会がやるべき
というようないわゆる『やるべき論』はつまらないよ。
だれかに責任を押し付ける人間の話はまったくもってつまらない。
社会評論家みたいな奴が世の中にいっぱいいて
行動を起こそうとするひとの足を引っ張るだろ。本当に嫌だよ。
普天間)そうですね。あまり気にしないようにします。
安里)どうせならアントプレナーを代表するような役割を担ってほしいな。
業種にもこだわらなくていいと思うよ。
普天間)いろんな働き方があっていい世の中ですもんね。
とくにライターという仕事においては、もはやプロとアマの境目がなくなりつつありますし。
ブロガーやインスタグラマーの記事や本が
プロのライターや作家よりも売れることだって珍しくないですから。
安里)そうだよね。
ぼくはプロフェッショナルの定義はただひとつ。
『これだけで飯を食えているか』だと思う。
もちろん、プロでなくてはいけないというわけではなくて、そうじゃないひとたちにもまたちがった価値があると思うよ。
普天間)うーん……
安里)なんだ?
普天間)やっぱりぜんぜん経営者っぽくないです(笑)。
安里)何回もいわんでいい(笑)。




2018年01月22日
安里繁信のしげ脳vol.342「結婚しない若者と現代の婚活事情」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.342「結婚しない若者と現代の婚活事情」

普天間)わたくし、現在産休中の幸喜朝子ちゃんの代打として
インタビュアーを務めていますが……
安里)聞いたよ。無事に生まれたみたいだな。
普天間)はい!めでたいですね!
ステキな旦那さんとふたりのかわいい子どもに恵まれて、
独身女としてはうらやましい限りです。
安里)そういえば同じ年齢だったな。
普天間)戌年生まれなので、年女です。
安里)36か。
普天間)わたしは誕生日が10月なので、まだ35です。
安里)四捨五入すると40だな。
普天間)麻雀のルールを採用していますので
五捨六入ということで、まだギリギリアラサーです。
安里)めんどくさいな(苦笑)。
普天間)そういわずに、相談に乗ってくださいよ。
気づいたらもう8年も彼氏がいなくて、焦ってるんです。
安里)8年!それは……
なんていうか、ひとつの時代が終わった感じがするな(笑)。
普天間)勝手に終わらせないでください!
まだあきらめたわけじゃないんですから!
安里)そんなに焦る必要ないんじゃないかな。
周りの同世代だって、みんな結婚してるわけじゃないだろ?
普天間)結婚しない若者が増えていることは確かだと思いますね。
数字の上でも、2015年の国勢調査では、
25~29歳では男性のほぼ4人に3人、女性の5人に3人が未婚という結果が出てます。
ここ25年で30~34歳でも未婚者の割合が高まっていて、
男性では3人に一人が2人に1人、女性も7人に1人から3人に1人になっているそうです。
『よい相手がいない』、『経済的に不安』などが主な理由とされていますが……
安里)『よい相手』か……。
一言でよい相手と言っても様々だよね。
それに自分にとっての良い相手を探すだけじゃなくて
相手の男にとって自分がいかに
良い相手、良い女になれるかを考えるのも大事だぞ。
例えば男って単純だから、自分の自尊心を高めてくれる相手に
惹かれたりするわけだよ、特に若い頃の恋愛は。
美人でスタイルのいい子だったり、すごいお金持ちだったり
はたまたすごい優秀な仕事できる人だったり
そんな相手を連れて歩けるって嬉しいじゃない。
要は優越感を満たしてあげられるか。
外見や収入、性格と、いろんな要素があるだろうけど、
『こんなひとと一緒にいられるんだ』という優越感が生まれるでしょう。
伊織はバリバリ自分で稼ぐできるタイプだから
そういう女性に惹かれる男がいいんじゃないか……働かないヒモか(笑)。
普天間)ヒモはちょっと……
ルックスももちろん無視はできませんが、働いてくれないのは困りますね。
安里)40にもなってぜいたくいうなよ(苦笑)
普天間)まだアラサーです!!
安里)悪かった悪かった(笑)。なにも恋愛にこだわる必要はないんじゃないか。
結婚のかたちとして、ぼくなりに冷静に総括するとだよ、
お見合い結婚って、理にかなっているんじゃないかと思うんだよ。
恋愛の延長線上にある結婚って、いろんなことが起きるじゃない。
男と女として付き合っているときと、夫婦として結婚したときでは、どうしても変化が生まれるから。
でも、お見合い結婚だと、互いにそれぞれの要望や条件があった上で成立しているだろ。
打算的というと語弊があるかもしれないけど、案外うまくいくんじゃないかな。
ぼくの周りにもお見合い結婚の夫婦はいるけど、
あんまりどろどろしてなくて、むしろ円満そうに見えるよ。
普天間)わかりました。ではさっそくお見合いのセッティングをお願……
安里)めんどくさそうだから嫌だ(笑)。
普天間)そんなこといわないで!
ちゃんと自分でも婚活パーティやイベントに参加して努力してるんですから!
安里)あのな、恋愛もビジネスも一緒なんだよ。
同性・異性問わず顔が広くて、どこ行ってもみんなに好かれている奴って、
一見魅力的に見えるかもしれないけど、じゃあそこからなにかを生み出せるかというと、実は難しいんだよ。
有名で人望もあって、なんとなくすごい奴に見えるけど、実はなにもしていないっていうタイプの人間は多いよ。
そういうひとをビジネスパートナーには選ばないだろ。
パーティやらイベントやらで顔を合わせているからって、その人間の本質がわかるわけじゃないし、
なにか互いに引かれるものがあるからビジネスができるわけだ。
あっちこっちに顔を出せばいいってわけじゃない。自分からアプローチしていかないと。
普天間)ビジネスだったら積極的にできるんですけどね……
安里)SNSで相手を見つけるパターンもいいじゃないか。
ぼくは結婚披露宴の挨拶を頼まれることも多いけど、
最近は出会い系サイトを通じて知り合ったというカップルもいたよ。
普天間)へえ~!そういうときはどんなスピーチをするんですか?
さすがに親戚なんかもいる場所で『出会い系』とストレートにはいえないですよね?
安里)『テクノロジーが産んだ奇跡』と……(笑)
普天間)おお!うまい(笑)!
安里)まあ、いろんなパターンがあるけど、はっきりいえるのは、
これだけ多様化した社会のなかで、結婚という概念そのものも変化しつつあるってこと。
未婚率もそうだけど、離婚率も上がっているだろ。
3組に1組が離婚するという時代で、結婚という概念に縛られる必要はない。
どんな大手企業だろうと、市町村といった自治体だろうと破綻する可能性があるっていうのに、
すべてを旦那に委ねるなんてことは難しいよな。
よりいっそう自己責任が求められてくるなかで、制度にしがみつくんじゃなくて、
結婚も含めての新しいライフスタイルを提案していくべきだよ。
個人主義が進んだといわれるフランスなんかでは、相手とほぼ同棲のような関係や、
子育てする同棲カップルに法律婚にほぼ近いような制度があるとも聞くし。
ただ、カトリックという宗教のために離婚にエネルギーがかかるって事情もあるのかもしれないし、
海外を肯定し過ぎて日本のお国柄を無視しちゃったら主客転倒なんだけど。
いずれにしたって、少子化も叫ばれるなか、カップルが住みやすく子育てしやすい環境について
行政ができることがなにか考える必要があるかもしれないよね。
普天間)なるほど。たとえばこういうのはどうですか。『ひとり結婚式』。
安里)ひとり結婚式?
普天間)新郎なしのわたしひとりだけで結婚披露宴をやるんです。
ウエディングドレス着て、実際の披露宴とまったくおなじことをひとりでやるっていう。
ひとりで入場、ひとりでケーキ入刀、ひとりでキャンドルサービス……
安里)ぶははっ!それおもしろいかもしれないな(爆笑)!
普天間)もはやこれまでというあきらめがついたらやりましょうかね。
ひとりで生きていく覚悟の式というかたちで。そのときは来賓挨拶お願いできます?
安里)うん。考えておこう(笑)。
普天間)なんでちょっと楽しみにしてるんですか!
あくまでも、世間一般の常識にならい、新郎新婦揃ってできるのが一番ですからね!
その場合も招待しますから、ちゃんときてくださいよ!
安里)それはどうしようかな(笑)。
普天間)え、ちょっと……!!



安里繁信のしげ脳vol.342「結婚しない若者と現代の婚活事情」

普天間)わたくし、現在産休中の幸喜朝子ちゃんの代打として
インタビュアーを務めていますが……
安里)聞いたよ。無事に生まれたみたいだな。
普天間)はい!めでたいですね!
ステキな旦那さんとふたりのかわいい子どもに恵まれて、
独身女としてはうらやましい限りです。
安里)そういえば同じ年齢だったな。
普天間)戌年生まれなので、年女です。
安里)36か。
普天間)わたしは誕生日が10月なので、まだ35です。
安里)四捨五入すると40だな。
普天間)麻雀のルールを採用していますので
五捨六入ということで、まだギリギリアラサーです。
安里)めんどくさいな(苦笑)。
普天間)そういわずに、相談に乗ってくださいよ。
気づいたらもう8年も彼氏がいなくて、焦ってるんです。
安里)8年!それは……
なんていうか、ひとつの時代が終わった感じがするな(笑)。
普天間)勝手に終わらせないでください!
まだあきらめたわけじゃないんですから!
安里)そんなに焦る必要ないんじゃないかな。
周りの同世代だって、みんな結婚してるわけじゃないだろ?
普天間)結婚しない若者が増えていることは確かだと思いますね。
数字の上でも、2015年の国勢調査では、
25~29歳では男性のほぼ4人に3人、女性の5人に3人が未婚という結果が出てます。
ここ25年で30~34歳でも未婚者の割合が高まっていて、
男性では3人に一人が2人に1人、女性も7人に1人から3人に1人になっているそうです。
『よい相手がいない』、『経済的に不安』などが主な理由とされていますが……
安里)『よい相手』か……。
一言でよい相手と言っても様々だよね。
それに自分にとっての良い相手を探すだけじゃなくて
相手の男にとって自分がいかに
良い相手、良い女になれるかを考えるのも大事だぞ。
例えば男って単純だから、自分の自尊心を高めてくれる相手に
惹かれたりするわけだよ、特に若い頃の恋愛は。
美人でスタイルのいい子だったり、すごいお金持ちだったり
はたまたすごい優秀な仕事できる人だったり
そんな相手を連れて歩けるって嬉しいじゃない。
要は優越感を満たしてあげられるか。
外見や収入、性格と、いろんな要素があるだろうけど、
『こんなひとと一緒にいられるんだ』という優越感が生まれるでしょう。
伊織はバリバリ自分で稼ぐできるタイプだから
そういう女性に惹かれる男がいいんじゃないか……働かないヒモか(笑)。
普天間)ヒモはちょっと……
ルックスももちろん無視はできませんが、働いてくれないのは困りますね。
安里)40にもなってぜいたくいうなよ(苦笑)
普天間)まだアラサーです!!
安里)悪かった悪かった(笑)。なにも恋愛にこだわる必要はないんじゃないか。
結婚のかたちとして、ぼくなりに冷静に総括するとだよ、
お見合い結婚って、理にかなっているんじゃないかと思うんだよ。
恋愛の延長線上にある結婚って、いろんなことが起きるじゃない。
男と女として付き合っているときと、夫婦として結婚したときでは、どうしても変化が生まれるから。
でも、お見合い結婚だと、互いにそれぞれの要望や条件があった上で成立しているだろ。
打算的というと語弊があるかもしれないけど、案外うまくいくんじゃないかな。
ぼくの周りにもお見合い結婚の夫婦はいるけど、
あんまりどろどろしてなくて、むしろ円満そうに見えるよ。
普天間)わかりました。ではさっそくお見合いのセッティングをお願……
安里)めんどくさそうだから嫌だ(笑)。
普天間)そんなこといわないで!
ちゃんと自分でも婚活パーティやイベントに参加して努力してるんですから!
安里)あのな、恋愛もビジネスも一緒なんだよ。
同性・異性問わず顔が広くて、どこ行ってもみんなに好かれている奴って、
一見魅力的に見えるかもしれないけど、じゃあそこからなにかを生み出せるかというと、実は難しいんだよ。
有名で人望もあって、なんとなくすごい奴に見えるけど、実はなにもしていないっていうタイプの人間は多いよ。
そういうひとをビジネスパートナーには選ばないだろ。
パーティやらイベントやらで顔を合わせているからって、その人間の本質がわかるわけじゃないし、
なにか互いに引かれるものがあるからビジネスができるわけだ。
あっちこっちに顔を出せばいいってわけじゃない。自分からアプローチしていかないと。
普天間)ビジネスだったら積極的にできるんですけどね……
安里)SNSで相手を見つけるパターンもいいじゃないか。
ぼくは結婚披露宴の挨拶を頼まれることも多いけど、
最近は出会い系サイトを通じて知り合ったというカップルもいたよ。
普天間)へえ~!そういうときはどんなスピーチをするんですか?
さすがに親戚なんかもいる場所で『出会い系』とストレートにはいえないですよね?
安里)『テクノロジーが産んだ奇跡』と……(笑)
普天間)おお!うまい(笑)!
安里)まあ、いろんなパターンがあるけど、はっきりいえるのは、
これだけ多様化した社会のなかで、結婚という概念そのものも変化しつつあるってこと。
未婚率もそうだけど、離婚率も上がっているだろ。
3組に1組が離婚するという時代で、結婚という概念に縛られる必要はない。
どんな大手企業だろうと、市町村といった自治体だろうと破綻する可能性があるっていうのに、
すべてを旦那に委ねるなんてことは難しいよな。
よりいっそう自己責任が求められてくるなかで、制度にしがみつくんじゃなくて、
結婚も含めての新しいライフスタイルを提案していくべきだよ。
個人主義が進んだといわれるフランスなんかでは、相手とほぼ同棲のような関係や、
子育てする同棲カップルに法律婚にほぼ近いような制度があるとも聞くし。
ただ、カトリックという宗教のために離婚にエネルギーがかかるって事情もあるのかもしれないし、
海外を肯定し過ぎて日本のお国柄を無視しちゃったら主客転倒なんだけど。
いずれにしたって、少子化も叫ばれるなか、カップルが住みやすく子育てしやすい環境について
行政ができることがなにか考える必要があるかもしれないよね。
普天間)なるほど。たとえばこういうのはどうですか。『ひとり結婚式』。
安里)ひとり結婚式?
普天間)新郎なしのわたしひとりだけで結婚披露宴をやるんです。
ウエディングドレス着て、実際の披露宴とまったくおなじことをひとりでやるっていう。
ひとりで入場、ひとりでケーキ入刀、ひとりでキャンドルサービス……
安里)ぶははっ!それおもしろいかもしれないな(爆笑)!
普天間)もはやこれまでというあきらめがついたらやりましょうかね。
ひとりで生きていく覚悟の式というかたちで。そのときは来賓挨拶お願いできます?
安里)うん。考えておこう(笑)。
普天間)なんでちょっと楽しみにしてるんですか!
あくまでも、世間一般の常識にならい、新郎新婦揃ってできるのが一番ですからね!
その場合も招待しますから、ちゃんときてくださいよ!
安里)それはどうしようかな(笑)。
普天間)え、ちょっと……!!




2018年01月06日
安里繁信のしげ脳vol.341「新年あけましておめでとうございます!幸喜朝子2人目出産!」
しげ脳vol.341よりインタビュー編集担当の幸喜朝子出産の為、しばらくの間、ライター普天間伊織が代打取材中!
安里繁信のしげ脳vol.341「新年あけましておめでとうございます!幸喜朝子2人目出産!」

幸喜)新年あけましておめでとうございます!
普天間)おめでとうございます!
安里)あれ、今日は……
幸喜)そうなんです!今日はふたりでやってきました。
もうすぐ出産ということで、代打として「しげ脳」のインタビュアーを同い年でライターの普天間伊織さんにお願いすることになり。
安里)そうだったね!よろしくお願いします。
普天間)よろしくお願いします。
とはいっても、安里さんとはこれまで何度もお目にかかっていますので……
先週も会いましたよね(笑)。
幸喜)せっかくなので、伊織ちゃんの紹介も兼ねて聞きたいんですけど、
おふたりの接点というか、知り合ったきっかけってなんだったんですか?
安里)最初はFacebookだよね。
フレンド申請をもらって、はじめのうちはSNSだけでつながっていたんだけど、
その後、RBCの田久保アナウンサーから、
宜野湾で普天間伊織という奴がバーをやっていると聞いて、
それなら飲みに行こうという話になり……
普天間)お酒好きが高じて、2年ほどの間バーを経営してたときがあったんですよね。
他の仕事が忙しくなって、今はもう閉めてしまいましたけど。
安里さんがふらっとあらわれたときは驚きました。
小さなスナックみたいなところの狭い駐車場に運転手つきのでっかい車が停まってて、いったいなにごとかと(笑)。
安里)たしか店を開いたばかりで、オープンパーティをやってたんだよ。
ちょうど沖縄国際映画祭の期間で宜野湾にいたから、お祝いにね。
5,6年前だと思うけど、当時は今ほどSNSも活発じゃなくて、
ぼくらも映画祭をより広めていきたいと考えていたところだったから、
アクティブに活動している女性は貴重だったし、世代やジャンルを越えて活動しているという意味で画期的な存在でした。
本職のライター以外にも、店をやったりチャリティ活動やったり、いろんなことをスタートさせていて、
マグマが噴火する直前みたいな、どこかで破裂しそうな、煮えたぎっている状態だと感じたね。
幸喜)わたしも同世代として尊敬してますし、すごい興味があるというか。
それで、今回、伊織ちゃんに代打を頼もうと思ったんですよ。
ひとりめの出産のときは旦那にお願いしたんですけど、ちょうど忙しい時期と重なっていたこともあって。
安里)彼女のお父さんと知り合いだったこともあって、そこからつながりが深くなっていったんだよね。SNSも見てるし。
普天間)恐縮です。SNSやっててよかった(笑)。
安里さんとの出会いもそうですし、ネットがなかったら生まれなかったつながりも多いですね。
安里)これまでは、人間の価値や評価って、学歴を中心とした目安があったんだよね。
それが、SNSの普及によって、学歴やキャリアとは関係ない新しい価値観が生まれた。
フォロワーが何人いるか、『いいね!』がどのくらいつくかで
人間の価値が決まるという今の若者たちの感覚は、昔のひとからしてみたら衝撃的だよね。
いいか悪いか、好きか嫌いかということではなくて、『そういう時代なんだ』と考えることだよね。
『たかがSNS』、『ネットの世界と現実は違う』という先輩がたもいるだろうけど、
ネットから新しくカテゴライズされて生まれた別の社会が確かに存在していて、無視はできない。
もはやSNSは非日常ではなくて、日常の延長線上にある。
その事実をどこまで認識しているかによって、これからの歩み方、感性の磨き方が変わるよね。
インフラのひとつとしてしっかり活用できるかどうか、これは大きな差じゃないかと思うんだ。
幸喜)わたしもSNSやってますけど、
友達のページとかぼーっと見ているうちに気づいたら1時間くらいたってしまっていて、愕然としますよね(苦笑)。
能動的に使っていかないといけないと思います。
普天間)わたしはどっちかというとSNSはあまりプライベートなことは書かずに仕事中心に使っています。
セルフプロデュースの要素も大きいかもしれません。自分のことを伝えるツールのひとつですね。
安里)それも使い方のひとつだね。
以前は個々のカテゴリといえば主婦やOL、学生という大きな括りしかなかったけど、
今はふつうの主婦が『○○アドバイザー』とか『○○セラピスト』とか自分自身に付加価値をつけて新しいカテゴリを作ってるでしょう。
従来のカテゴリにあてはまらない自分自身の存在価値をみんなが意識しはじめているんだよね。
『リア充』なんて言葉もあるけど、充実した雰囲気を醸し出すことで、
自己顕示欲や自己肯定欲を満たしているんじゃないかな。
FacebookとInstagramではその空気をとくに感じるね。
Twitterは匿名性が高いから、他人の悪口をつぶやくひとも多い印象かな。
普天間)リア充を装うために無理して高級ブランド品を買ったり、
高価なランチを食べたりするひとも出てきてますよね。
ハイスペックな彼氏がいるように見せるためにひとりでふたりぶんのメニューを注文したりとか……
安里)それはすごいな(笑)。
でも、個人的にはポジティブな空気を出しているひとは好きだよ。たとえ偽りの姿でもね。
幸喜)ふだんおしゃれなカフェの写真ばかりSNSに載せている近所の夫婦がいるんですけど、
たまにスーパーやファストフードで会ったときはちょっとほっとします(笑)。
安里)SNSでつながっているひとたちに影響されることも多いよね。
食堂で定食を食べていたり、公園で子どもと遊んでいたりというような写真を載せているのを見ると、
『おれも原点を大事にしなきゃな』とか『しっかり家族サービスしなきゃな』と思わされるよね。
行動するきっかけを与えてくれるのもSNSのよさだよね。
もちろん、なかにはネガティブな投稿やフェイクニュースもあるけど、
自分の目でよく見て頭で考えて情報の取捨選択を行うことも大事だね。



安里繁信のしげ脳vol.341「新年あけましておめでとうございます!幸喜朝子2人目出産!」

幸喜)新年あけましておめでとうございます!
普天間)おめでとうございます!
安里)あれ、今日は……
幸喜)そうなんです!今日はふたりでやってきました。
もうすぐ出産ということで、代打として「しげ脳」のインタビュアーを同い年でライターの普天間伊織さんにお願いすることになり。
安里)そうだったね!よろしくお願いします。
普天間)よろしくお願いします。
とはいっても、安里さんとはこれまで何度もお目にかかっていますので……
先週も会いましたよね(笑)。
幸喜)せっかくなので、伊織ちゃんの紹介も兼ねて聞きたいんですけど、
おふたりの接点というか、知り合ったきっかけってなんだったんですか?
安里)最初はFacebookだよね。
フレンド申請をもらって、はじめのうちはSNSだけでつながっていたんだけど、
その後、RBCの田久保アナウンサーから、
宜野湾で普天間伊織という奴がバーをやっていると聞いて、
それなら飲みに行こうという話になり……
普天間)お酒好きが高じて、2年ほどの間バーを経営してたときがあったんですよね。
他の仕事が忙しくなって、今はもう閉めてしまいましたけど。
安里さんがふらっとあらわれたときは驚きました。
小さなスナックみたいなところの狭い駐車場に運転手つきのでっかい車が停まってて、いったいなにごとかと(笑)。
安里)たしか店を開いたばかりで、オープンパーティをやってたんだよ。
ちょうど沖縄国際映画祭の期間で宜野湾にいたから、お祝いにね。
5,6年前だと思うけど、当時は今ほどSNSも活発じゃなくて、
ぼくらも映画祭をより広めていきたいと考えていたところだったから、
アクティブに活動している女性は貴重だったし、世代やジャンルを越えて活動しているという意味で画期的な存在でした。
本職のライター以外にも、店をやったりチャリティ活動やったり、いろんなことをスタートさせていて、
マグマが噴火する直前みたいな、どこかで破裂しそうな、煮えたぎっている状態だと感じたね。
幸喜)わたしも同世代として尊敬してますし、すごい興味があるというか。
それで、今回、伊織ちゃんに代打を頼もうと思ったんですよ。
ひとりめの出産のときは旦那にお願いしたんですけど、ちょうど忙しい時期と重なっていたこともあって。
安里)彼女のお父さんと知り合いだったこともあって、そこからつながりが深くなっていったんだよね。SNSも見てるし。
普天間)恐縮です。SNSやっててよかった(笑)。
安里さんとの出会いもそうですし、ネットがなかったら生まれなかったつながりも多いですね。
安里)これまでは、人間の価値や評価って、学歴を中心とした目安があったんだよね。
それが、SNSの普及によって、学歴やキャリアとは関係ない新しい価値観が生まれた。
フォロワーが何人いるか、『いいね!』がどのくらいつくかで
人間の価値が決まるという今の若者たちの感覚は、昔のひとからしてみたら衝撃的だよね。
いいか悪いか、好きか嫌いかということではなくて、『そういう時代なんだ』と考えることだよね。
『たかがSNS』、『ネットの世界と現実は違う』という先輩がたもいるだろうけど、
ネットから新しくカテゴライズされて生まれた別の社会が確かに存在していて、無視はできない。
もはやSNSは非日常ではなくて、日常の延長線上にある。
その事実をどこまで認識しているかによって、これからの歩み方、感性の磨き方が変わるよね。
インフラのひとつとしてしっかり活用できるかどうか、これは大きな差じゃないかと思うんだ。
幸喜)わたしもSNSやってますけど、
友達のページとかぼーっと見ているうちに気づいたら1時間くらいたってしまっていて、愕然としますよね(苦笑)。
能動的に使っていかないといけないと思います。
普天間)わたしはどっちかというとSNSはあまりプライベートなことは書かずに仕事中心に使っています。
セルフプロデュースの要素も大きいかもしれません。自分のことを伝えるツールのひとつですね。
安里)それも使い方のひとつだね。
以前は個々のカテゴリといえば主婦やOL、学生という大きな括りしかなかったけど、
今はふつうの主婦が『○○アドバイザー』とか『○○セラピスト』とか自分自身に付加価値をつけて新しいカテゴリを作ってるでしょう。
従来のカテゴリにあてはまらない自分自身の存在価値をみんなが意識しはじめているんだよね。
『リア充』なんて言葉もあるけど、充実した雰囲気を醸し出すことで、
自己顕示欲や自己肯定欲を満たしているんじゃないかな。
FacebookとInstagramではその空気をとくに感じるね。
Twitterは匿名性が高いから、他人の悪口をつぶやくひとも多い印象かな。
普天間)リア充を装うために無理して高級ブランド品を買ったり、
高価なランチを食べたりするひとも出てきてますよね。
ハイスペックな彼氏がいるように見せるためにひとりでふたりぶんのメニューを注文したりとか……
安里)それはすごいな(笑)。
でも、個人的にはポジティブな空気を出しているひとは好きだよ。たとえ偽りの姿でもね。
幸喜)ふだんおしゃれなカフェの写真ばかりSNSに載せている近所の夫婦がいるんですけど、
たまにスーパーやファストフードで会ったときはちょっとほっとします(笑)。
安里)SNSでつながっているひとたちに影響されることも多いよね。
食堂で定食を食べていたり、公園で子どもと遊んでいたりというような写真を載せているのを見ると、
『おれも原点を大事にしなきゃな』とか『しっかり家族サービスしなきゃな』と思わされるよね。
行動するきっかけを与えてくれるのもSNSのよさだよね。
もちろん、なかにはネガティブな投稿やフェイクニュースもあるけど、
自分の目でよく見て頭で考えて情報の取捨選択を行うことも大事だね。




2017年12月28日
安里繁信のしげ脳vol.340「2017年総括と2018年予測」
安里繁信のしげ脳vol.340「2017年総括と2018年予測」

リバティトーク最後のオンエアでした!
幸喜)
いよいよ今年も終わりますね!!
というわけで、今年の総括と来年の予想をうかがいます。
取材している今日は11月末ですが、
すでに年始の予定をこなしてるんじゃないですか?
安里)
そうですね、11月ごろからもう年始の仕込みですよ。
特にテレビ番組ですね。
司会を務めさせていただいている「リバティトーク」が
今年で終了となりますので、その収録を全部終わらせたり、
(*12月23日で終了となりました)
オンエア開始から3年が経つ「098TV」も収録の追い込みです。
年明けすぐのオンエア分も年内に収録しないといけないしね。
リバティトークfacebookページ
098TV facebookページ
幸喜)
またすごいハードな収録をしてるんでしょうね(笑)
安里)
はい、すごいスケジュールになっています(笑)
朝子は2017年振り返ってどうでしたか?
幸喜)
私は今年のテーマが「整える」だったんです。
今まで両親が35年つぎはぎでやってきた商売を整えたくて。
法人化したことも一つですし、経理の手順をルール化したり
任せられることはスタッフに任せたり
なんとか整備して、8割ぐらい目標達成できたので
残り2か月で残り2割、やりきりたいところですね。
安里)
それに加えて新しい生命が宿ったしね!
2人目のベイビィおめでとうございます!
幸喜)
はい、ありがとうございます!
目指せ子供5人!ですので(笑)
安里)
5人!?
幸喜)
安里家の子供4名を超えたいなと!
子供の数ぐらいしか
会長を超えられることないですからね(笑)
安里)
そうか(笑)
でもただ増やすんじゃなくて(笑)
産まれてくる子が成人を迎える時は
沖縄はどういう状況になってるのかな、とか、
この国はどうなってるかな、とか
そんなことを大人として
親として考えておきたいよね。
幸喜)
本当にそれは感じます。
会長は子供たちと接する中で、自分との世代の違いを感じますか?
うちはテレビがないので2歳の娘はパソコンでyoutubeを見てますし、
先日は旦那さんが人工知能スピーカーを買ったんです。
スピーカーに話しかけて音楽を流したり
物を買ったり分からないことを聞いたりできるんですが、
今はすげーっ!という感じですが、これから当たり前になりますよね。
そうやってメイドのようにAIを使う時代を
娘が生きていくと思うとすごいなぁと。
私は人工知能に支配されやしないかと怖いんですが(笑)
安里)
うちでも子供たちが見るのはyoutubeだけ。
テレビは見ないんですよ。
この子たちだけかと思ったら、
僕の周りの10代の子に聞いてもやっぱりそうだと言う。
これまでは報道のあり方についても
偏向報道が問題視されることがありましたが、
そんな時代ではないですよね。
選ぶ方、視聴者の方が偏見を持っているというか、
彼らは欲しいもの、欲しい情報しか欲しくない。
どれだけ偏っていたとしても、自分にあった情報を選んでいる。
だから大衆に流されるというよりも
自己の確立がもっと高まっていくような、
良くも悪くも自己責任が強く求められる
社会になっているんじゃないかな。
幸喜)
情報を選ぶこと一つ取っても自己責任が突きつけられますよね。
私の印象では、これまでは生活の水準とか
生まれた国とかでできていた格差が
情報を選ぶリテラシーの度合いで格差ができているような気がします。
安里)
そうだね。
グローバリゼーションで世界は一つになり
市場は大きくなってるけど
人によっては個人個人がすごく狭い社会の中で
「個」として存在してる気がするんだよ。
コミュニティが崩壊して
「俺たち」という言葉自体が死語になりつつあるというか。
個々が個として情報を得て意思決定をしている、
そんな社会が広がってる気がします。
幸喜)
そこでどんな意思決定をするかで生活水準すら変わってしまうと感じますね。
そんな中で親が何を教えてあげられるか、、、。
安里)
そうなんですよね。
最近よく言ってますが、僕らの経験そのものが、
その子たちの成長の足かせになりかねない時代が
すぐそこまで来ている。
僕らの経験則で
測れない時代が来るという前提で
1年後、3年後、5年後の仮説を立てて
「あなたたちの時代はきっとこうなるよ」
と子供に伝えられるかどうか。
それが大事だと強く感じます。
幸喜)
「私がこうやって成功したから、こうしなさい」
ということが通用しないですよね~。
安里)
うん。それよりも「これからはこうなるはずだよ」と
アラームを鳴らし続ける。
常に立ち止まって考える機会を
子供たちに与える事が大人の役割になる気がしますね。
幸喜)
いやはや、すごい時代が来てますねぇ!
安里)
僕らが想像を絶するような世界が来てるよね。
さっき5年後の仮説を立てるって簡単に言いましたが、
これがすごく難しい(笑)
幸喜)
時代や状況がどんどん変わるから、
仮説をどんどん変えていかなきゃいけませんね。
安里)
そう、そこで立ち止まって考えなきゃいけない。
変化の兆しを感じたら
常に上方修正、下方修正加えないと。
そういう先見性のある人しか
リーダーとして立てないよね。
朝子も少なからず一法人の
経営者として、リーダーとして、
これからの時代と向き合っていかないといけないわけです。
さらにお母さんとして、子供達に「こっちだよ!」って
進むべき道を示してあげないといけないわけでしょう。
幸喜)
いや~本当その通りです!
安里)
だからね、より一層、自己責任が強く求められますから
芯を持って歩み続ける存在でいてほしいし、
僕自身もそうありたいと思います。
幸喜)
ありがとうございます、そんな姿を来年も見せてください!
安里)
はい!お互い頑張りましょう!




リバティトーク最後のオンエアでした!
幸喜)
いよいよ今年も終わりますね!!
というわけで、今年の総括と来年の予想をうかがいます。
取材している今日は11月末ですが、
すでに年始の予定をこなしてるんじゃないですか?
安里)
そうですね、11月ごろからもう年始の仕込みですよ。
特にテレビ番組ですね。
司会を務めさせていただいている「リバティトーク」が
今年で終了となりますので、その収録を全部終わらせたり、
(*12月23日で終了となりました)
オンエア開始から3年が経つ「098TV」も収録の追い込みです。
年明けすぐのオンエア分も年内に収録しないといけないしね。
リバティトークfacebookページ
098TV facebookページ
幸喜)
またすごいハードな収録をしてるんでしょうね(笑)
安里)
はい、すごいスケジュールになっています(笑)
朝子は2017年振り返ってどうでしたか?
幸喜)
私は今年のテーマが「整える」だったんです。
今まで両親が35年つぎはぎでやってきた商売を整えたくて。
法人化したことも一つですし、経理の手順をルール化したり
任せられることはスタッフに任せたり
なんとか整備して、8割ぐらい目標達成できたので
残り2か月で残り2割、やりきりたいところですね。
安里)
それに加えて新しい生命が宿ったしね!
2人目のベイビィおめでとうございます!
幸喜)
はい、ありがとうございます!
目指せ子供5人!ですので(笑)
安里)
5人!?
幸喜)
安里家の子供4名を超えたいなと!
子供の数ぐらいしか
会長を超えられることないですからね(笑)
安里)
そうか(笑)
でもただ増やすんじゃなくて(笑)
産まれてくる子が成人を迎える時は
沖縄はどういう状況になってるのかな、とか、
この国はどうなってるかな、とか
そんなことを大人として
親として考えておきたいよね。
幸喜)
本当にそれは感じます。
会長は子供たちと接する中で、自分との世代の違いを感じますか?
うちはテレビがないので2歳の娘はパソコンでyoutubeを見てますし、
先日は旦那さんが人工知能スピーカーを買ったんです。
スピーカーに話しかけて音楽を流したり
物を買ったり分からないことを聞いたりできるんですが、
今はすげーっ!という感じですが、これから当たり前になりますよね。
そうやってメイドのようにAIを使う時代を
娘が生きていくと思うとすごいなぁと。
私は人工知能に支配されやしないかと怖いんですが(笑)
安里)
うちでも子供たちが見るのはyoutubeだけ。
テレビは見ないんですよ。
この子たちだけかと思ったら、
僕の周りの10代の子に聞いてもやっぱりそうだと言う。
これまでは報道のあり方についても
偏向報道が問題視されることがありましたが、
そんな時代ではないですよね。
選ぶ方、視聴者の方が偏見を持っているというか、
彼らは欲しいもの、欲しい情報しか欲しくない。
どれだけ偏っていたとしても、自分にあった情報を選んでいる。
だから大衆に流されるというよりも
自己の確立がもっと高まっていくような、
良くも悪くも自己責任が強く求められる
社会になっているんじゃないかな。
幸喜)
情報を選ぶこと一つ取っても自己責任が突きつけられますよね。
私の印象では、これまでは生活の水準とか
生まれた国とかでできていた格差が
情報を選ぶリテラシーの度合いで格差ができているような気がします。
安里)
そうだね。
グローバリゼーションで世界は一つになり
市場は大きくなってるけど
人によっては個人個人がすごく狭い社会の中で
「個」として存在してる気がするんだよ。
コミュニティが崩壊して
「俺たち」という言葉自体が死語になりつつあるというか。
個々が個として情報を得て意思決定をしている、
そんな社会が広がってる気がします。
幸喜)
そこでどんな意思決定をするかで生活水準すら変わってしまうと感じますね。
そんな中で親が何を教えてあげられるか、、、。
安里)
そうなんですよね。
最近よく言ってますが、僕らの経験そのものが、
その子たちの成長の足かせになりかねない時代が
すぐそこまで来ている。
僕らの経験則で
測れない時代が来るという前提で
1年後、3年後、5年後の仮説を立てて
「あなたたちの時代はきっとこうなるよ」
と子供に伝えられるかどうか。
それが大事だと強く感じます。
幸喜)
「私がこうやって成功したから、こうしなさい」
ということが通用しないですよね~。
安里)
うん。それよりも「これからはこうなるはずだよ」と
アラームを鳴らし続ける。
常に立ち止まって考える機会を
子供たちに与える事が大人の役割になる気がしますね。
幸喜)
いやはや、すごい時代が来てますねぇ!
安里)
僕らが想像を絶するような世界が来てるよね。
さっき5年後の仮説を立てるって簡単に言いましたが、
これがすごく難しい(笑)
幸喜)
時代や状況がどんどん変わるから、
仮説をどんどん変えていかなきゃいけませんね。
安里)
そう、そこで立ち止まって考えなきゃいけない。
変化の兆しを感じたら
常に上方修正、下方修正加えないと。
そういう先見性のある人しか
リーダーとして立てないよね。
朝子も少なからず一法人の
経営者として、リーダーとして、
これからの時代と向き合っていかないといけないわけです。
さらにお母さんとして、子供達に「こっちだよ!」って
進むべき道を示してあげないといけないわけでしょう。
幸喜)
いや~本当その通りです!
安里)
だからね、より一層、自己責任が強く求められますから
芯を持って歩み続ける存在でいてほしいし、
僕自身もそうありたいと思います。
幸喜)
ありがとうございます、そんな姿を来年も見せてください!
安里)
はい!お互い頑張りましょう!



