プロフィール
安里繁信
安里繁信
グループのシンバネットワークを束ねるシンバホールディングス会長。(社)日本青年会議所 会頭、(財)沖縄観光コンベンションビューロー会長などを経て(社)沖縄公共政策研究所を設立。さまざまな活動を通して沖縄の魅力を全国に発信中。好きな食べものはタコライス。

【趣味】マリンレジャー
【血液型】A型
【座右の銘】知行合一
【尊敬する人物】牛尾 治朗
【好きな俳優】藤原 紀香
【好きな食べ物】タコライス、カフェラテ

facebookやTwitter、Instagramもやっておりますので、宜しくお願いします!


[ライター紹介]

幸喜 朝子

またの名をブエコ。沖縄のチキンの丸焼き専門店ブエノチキン浦添2代目にして、広告コピーライター。安里繁信の思考を読み解くべく2008年インタビュー形式のブログ「しげ脳」をスタート。


  渡嘉敷・田中・松田

シンバホールディングス㈱秘書室・広報メンバーによる安里の脳内調査を開始(2021年~新生しげ脳)
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 15人
てぃーだブログ › 安里繁信の脳内に切り込む!おしゃべりブログ「しげ脳」

【PR】

  

Posted by TI-DA at

2018年11月06日

安里繁信のしげ脳vol.354「23才、初めての県知事選から得たこと(前半)」




安里)
今日はゲストをお招きしております!

嘉陽)
「ヤング安里繁信」こと嘉陽宗一郎と申します。

安里)
おい(笑)!

幸喜)
非常に貫禄のある方ですが、、、お歳は?

嘉陽)
23歳です。

幸喜)
なんと落ち着いていますね!
ちなみにヤング安里繁信と名乗るには真面目すぎますね、
会長が23歳の頃はもっとやんちゃだったと思いますよ(笑)

安里)
嘉陽は傷みかけて黒くなったバナナみたいだよなぁ(笑)
もともとは僕が大学生むけに政治や経済問題などの
勉強会を開催してた時に参加してくれてたんですね。
それで政治に興味を持って活動するようになって、


2月の名護市長選挙、
そして先日の沖縄県知事選挙で
選対本部の青年部長も務めてたんですが、
これまでで最年少の就任でした。
名護市長選挙は
応援している候補者が当選し、
県知事選挙では
応援している側が当選しなかった。


僕が聞きたいのは、
この二つの選挙を振り返って
得たものはなんだったか?ということ。

嘉陽)
そうですね、、、。

やっぱり印象深いのは知事選です。
負けから学ぶことは大きいです。


常に結果、「君には何ができるのか」と
問われていると感じました。
今までは学生という立場での発言権があって
何か発言すると「学生なのにすごい」と
注目していただけたのですが
社会人になると1年目も60年目も、同じ社会人です。
だから自分の発言に影響力を持たせるには
結果が問われるんだと痛感しました。
背伸びしながらの選挙戦でしたが、
もっと影響力をつけなければいけないな、と


僕の声かけでどれだけの人が
集まってくれるのか。
いい意味で力不足を感じました。
課題としては、共感者を
増やしていかないといけない。


安里)
・・・素晴らしい答えだなぁ(笑)

幸喜)
36才の私より素晴らしい答えです(笑)

安里)

僕らが人材育成ってよく使うけど、
本当に人が人を育てるって難しい。
どれだけ考える機会を提供できるか、
に尽きると思うんですよね。


一つのイベントが終わった、選挙が終わった、以上。じゃなくてさ、
そこから何を感じるか、何が疑問だったか、どういう答えを出したのか。
それを常に自分にも問いかけるし、
周りにいる人と一緒に考え続けることが大事じゃないかな。
僕も県知事選の総括を僕なりに締めくくって、
次の肥やしにつなげていきたいと思っているところですが、
こういう意見にも刺激をもらうね。
ちなみに、一主婦として、一企業の経営者として、
今回の選挙は朝子にはどう映った?

幸喜)
今回はSNSの勝利かなと思いました。
私は家にテレビもないのでtwitterばかり見てるんですが
佐喜真さんが良かれと思ってやったことが
Twitterで揚げ足取られて、それがテレビのニュースにもなり。
自分で自分の票を落としてしまった印象です。

安里)
なるほど。翁長前知事が亡くなったことで
弔合戦、って言う方も多いんだけど
その表現って正しかったと思う?

幸喜)
私は違うと思います。
それ言っちゃうと後継の玉城デニーさんが勝つという答えしかなくなりますよね。

安里)
うん。弔い合戦だから負けた、
って言って終わるんじゃなくて
それ以外の課題を見つけないと
次から対処しようがないんですよね。
僕はそれを見定めていきたい。

幸喜)
名護の市長選では青年部長として結果も出していますが、
どういう部分にやりがいを感じましたか?

嘉陽)
同級生にも「絶対、市長に声を届けるから!」って約束していたので
プレッシャーもありましたが


毎月1回市長と若い人たちが
集まる場を作ってるので
そこで20代の悩みを聞いてもらえることが
嬉しいと同時に、責任も感じますね。


幸喜)
そこでちゃんと責任を感じてるのが偉いですね。

安里)
選挙で時々あるのが、
選挙の時だけ若年層の声を聞くとか、
主婦の集まりに参加するとかするんだけど
それで選挙が終わったら結局
何もしない政治家の方がいるようです。
でもそれって、すごくうわべだけの活動ですよね。
そうじゃなくて、日常からいかにいろんな方々と
きちんと向き合えるかが大事じゃないかな。

幸喜)
そういう、選挙の時だけ「やってるじらー」の小手先のテクニックは見破られる時代になりましたね。
twitterやSNSですぐ暴かれてしまう。

安里)
SNSが一つのエビデンスになっていますよね。
twitterで炎上した内容を翌日にテレビニュースが取り上げる時代になった。
それでもSNSをやっていない年配の方なんかは、
SNSの影響力を肌身で感じてないから相手にしないんですよね。
でも各国の首脳はトランプさんをはじめtwitterをやっている。
もちろん、テレビや新聞の影響は今でも大きいですが、
SNSはもはや無視できない。

嘉陽)
ずいぶん前ですが、「保育園落ちた、日本死ね」
というブログが炎上して
あれ以来、待機児童の問題が
すごく注目されるようになりましたよね。


声なき声に力が宿る
時代になったなと感じます。


会ったこともない方からSNSで応援されたり批判されたりしますが、
今までにはなかったことですよね。

幸喜)
ちなみに嘉陽さんは、そういうネット上での批判に耐えられる
会長並みの精神的なタフさは持ち合わせていますか(笑)?

嘉陽)
はい、最初は器が小さいので気にしてたんですが


会長に言われたのが
「認識されてるだけありがたいだろ」と。
発信したことに対してレスポンスがないことほど
虚しいことはないと言われて
確かに、と思いました。
今では批判も考えるいい機会になっていますね。


安里)
政治家もそうだし、社長さんもそうだし
公に立つ方は少なからずそういう状況になると思うので
自分の良心に問うて正しいと思ったら
違う意見もあることを前提で発信していくことが大事だと思います。

幸喜)
嘉陽さんは、批判を受けながらも自分の発信する、その先に何を見てるんですか?

嘉陽)
「礎を築いている」イメージがあって、


沖縄が抱える状況は、その場所場所に
沖縄の人間がいないことが問題だと思っていて、
やっぱりそこに立てる沖縄の人間を
育てていく必要があると思うんです。


僕の発信を通して、社会課題に関心を持って
自己責任で向き合える人が増えて欲しいし、
僕もそうありたいと思っています。

幸喜)
人作り、ということでしょうか。

安里)
人作りの前に自分作りだな!

嘉陽)
そうです!発信して返ってきた意見を受けてまた考えて、という繰り返しですね。

幸喜)
ちなみに政治家になりたいんですか?

嘉陽)
うーん、そうですね、、
選挙に関わり始めて分かったんですが、
政治家になりたいと言ってなれるもんじゃないんですよね。
なので、僕のやりたいことを実現する手段として
必要であれば目指しますし、
特にこだわっているわけではありません。
最近読んだコラムで、「政治家」と「議員」は違う
という内容のものがあって。
世の中を良くすることをしている人は
議員じゃなくても全員「政治家」なんじゃないか、と。
だから僕も自分のやりたいことがあって、
議員になって実現する人もいれば
別の方法もあると思っています。
政治活動は究極の街づくりだと思うので
政治をやりたいというより、
どう社会に関わるかの一つの手段ですね。

幸喜)
確かに、政治家になることが目的になるとやることがずれてきますからね。
周りにも嘉陽さんの活動に影響される方は多いんじゃないですか?

嘉陽)
そうですね、青年部では高校生、大学生が30名ほど集まって
学生部みたいになって活動できました。
そういう点では少しは貢献できたのかなと思います。


<<<< 後半に続きます! https://shigenou.ti-da.net/e10822653.html >>>>>


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 地域生活(街) 沖縄ブログへ
にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ  


Posted by 安里繁信 at 14:05Comments(0)しげ脳(対談形式)

2018年08月29日

安里繁信のしげ脳vol.353「県知事選へ不出馬という決断」



(インタビューは8月21日に行いました)

幸喜)
大きくニュースになっていましたが、
8月19日に出馬断念を決められましたね。
7月末に自民党の選考委員が候補者を佐喜真淳さんに決め、
一本化の協議が始まり・・・・
今までにない、いろんな感情が出てきたと思うんですが
この1か月はどういうお気持ちで過ごしてましたか。

安里)

うん、
一つの挑戦が終わった
という感じですかね。


ちょうど昨日(8月20日)新しい沖縄を創る会という
僕の支援団体が佐喜真淳さんに推薦状を交付しました。
それをもって僕は応援する側へと回りました。






幸喜)
会長も新聞記事で「支援者の方が納得したかわからないが理解はしてくれたと思う」と
述べてましたが、相当皆さんがっかりしてたんじゃないですか。

安里)
がっかりされた方も多かったし、
今日現在でも「やっぱり出るべきだ」と
檄を飛ばしてくる方もおりますし、
とても期待を寄せていただいてたんだなと感じます。

幸喜)
そうでしょうね、だって私も言われますもん。
「出てほしかった」って。

安里)
朝子が出ろって(笑)?

幸喜)
いやいや(笑)
「安里さんを応援してたから残念」という声を、
今まで政治の話をそんなにしなかった友人からももらいました。
世の中の声の一つとして、ツイッターを見てると「裏切られた」と書いてる方が多いですね。

特に無党派層や若年層からの期待が大きかっただけに、
失望したという声が多い気がします。
そういう方にメッセージをお願いできますか。



安里)
そういうメッセージは拝見しています。


まずは、たくさん期待を
寄せていただいたのに
お答えできなかったのは
全て僕の力のなさであります。
申し訳ない。
ただ、僕は究極のリアリストです。
挑戦者が未来を作り
勝者が歴史を作るとするなら、
大前提として勝たなければいけないわけです。



例えば僕が出馬して佐喜真さんと僕で
自民党内の票が割れたとしたら
オール沖縄には絶対勝てない。
割ってでも出るべきという意見も多くいただきましたが、
僕はとことん勝ちにこだわらなければいけないと思うので
今回の不出馬という決断になりました。


ただ、僕は言ったことに
責任を取ります。
どれだけ時間がかかっても
必ず約束した社会を作ります。
ですから、厳しくも温かく
見守っていただきたい。



幸喜)
会長のことなので、数年後、十数年後には
今日この決断がプラスになったと思えるような
さらなる飛躍をされてると思いますが・・・
今日のところは無念です。
その決断に至った経緯を教えていただけますか?

安里)
はい、総括は今回の選挙を終えてからですが、
今現在、降りるに至った背景は
「世代間の分裂を避けたかった」。
今回のことは世代間闘争の
象徴的な感じになっちゃったんですよね。
選考委員会側が彼らに世代の近い候補者を出してきて、
それに対してこちらが
どのような動きをするかが注視されてきたと思うんです。
僕は保守の一本化、そして県政奪還を
一丁目一番地に掲げてきた。
それなのに感情的になって
票を割ってでも出ようということを叫んだときに
これまで積み上げてきたものと
また別のステージに行っちゃうわけですよ。
確かに、そこに行く価値ってあったとは思うんですね。
でも今回僕らが出した答えは
ここで踏みとどまろう、というところだったんです。
それは、目的と手段をはき違えると大変なことになるから。
目的はこんな素敵な沖縄、
新しい沖縄を作っていこうよ、
そのためにまず県政奪還を実現しなきゃいけないよね、
というところが始まりで、
その手段として安里繁信という人間を提案させていただきたい、
というところがスタートだったわけです。

幸喜)
「知事選に出ること」「県知事になること」が手段だったはずが、
目的になってしまうと決断が違ってきますよね。

安里)
確かに選考のプロセスに
納得していないという声はいっぱいあるわけ。
僕自身も納得できるはずはないし、
間違いなくアンフェアで
密室で物事が決まってしまったという感は否めない。
僕も選考委員をしたことがありますが、
もっと開かれた場でしたし、
その同時期に行われていた
那覇市長選挙の選考委員会ももっと開かれていた。

幸喜)
じゃあ今回の知事選の選考は特にクローズドだったんですね。

安里)
今回の選考委員でもある方が
「今回は大失敗でした」と言ってましたが、
時間もないしその決定を覆すことはできないし
佐喜真淳さんという決定に従って動くしかないんです、と。
その前提で一本化の協議が始まったんですが、


今更その時に時計の針を戻して
恨み節語ったところで生産性はないし、
僕が選ばれなかったということそのものを
自分の不徳と捉えて、
切り替えて前に進むしかなかったわけよ。


幸喜)
進むしかない!その一言に尽きますね、本当にそうだと思います。
苦しい決断ですが、この短時間でそうやって
前向きに気持ちを切り替えられてるのがすごいと思います。
先ほど「出馬するという選択肢もあった」とおっしゃってましたが、
その選択肢はいつまで残ってたんですか?

安里)
いや、基本ね、当事者になったらわかると思うんですが、
出馬すると宣言して走ったら、止まるっていうブレーキを持ってないのさ。

幸喜)
自分1人の問題じゃないですもんね。

安里)
うん、だから、ブレーキのついてない車のブレーキを
どこに見つけていくかが一番大切で苦労するところでした。
怖かったとかそういうことじゃなくて
その先にどんな社会になってるか考えたら
僕なりの答えとしてこの会の代表幹事をしてくれていた先生方、
ずっと政治をやってきた方の想いも含めてね、
最終的には出馬断念を選択したということなんです。






幸喜)
みなさんに説明すること、納得してもらうことを
一番大切にしてる印象でした。

安里)
プロセスに美学があると思ってるからね。
これだけ期待を寄せていただいたのは本当にありがたいことで、
僕も今までは支援者の立場から、今回は当事者になって、
そこから見える世界は全く違ってて。
それがすごく勉強になったし、
最後までしがらみ抜きに応援してくれてる
純粋な方々の存在がありがたかったですね。
方や、徐々にフェードアウトしていく方もいて(笑)

幸喜)
いろんな人間模様があるんでしょうね~!

安里)
仕事の都合などもありますからね、
いろんな決断があるということが垣間見えました。

幸喜)
それぞれにいろんな思いがあっての、選挙なんですね。
今回は菅官房長官や二階幹事長との話し合いがあったりと、
周りからの圧力もすごかったのかなと想像します。

安里)
うーん、「圧」という感じは全くないんですよ。
高圧的な態度なんて全くないです。

幸喜)
なるほど、、、漫画の読みすぎですね、
私のイメージでは「お前どうしてくれんだ」とヤクザのように凄んでくるのかなと(笑)

安里)
全く違いますね(笑)!
懐の深いリーダーですね。
やっぱり国を率いてる方というのは
それだけの度量を持っておられる。
僕のこれまでの活動についてや、僕の考えるところの
沖縄の政治状況についても耳を傾けられ、
現状についてもよくよく理解してくださっているし、
沖縄をよくしていこうと
動いてきた方には敬意を払って頂けているし。
むしろ胸襟開いていろんな角度で話をして、
力を借りたいとおっしゃってくださる。
その姿勢に僕も、僕と一緒に動いてくださっている
大先輩方も心を打たれました。
多分、高圧的にこられたらこっちもムキになるかもしれない。

幸喜)
そうですよね、むしろ出馬してやろうかと思っちゃいますよね。

安里)
そう思わせないところが、やっぱり、、、うまいよね。

幸喜)
テレビのニュース越しには見えない、
政治家の方々の人柄、奥深さってあるんですねぇ。

安里)
そうですね、この1億2千万人を率いるだけの度量がありますよ。

幸喜)
会長は本当にいろんな経験をされたんですね。
そうは言っても割り切れない気持ちもあると思いますが・・・。

安里)
それはもちろん・・・

今でも一時間に1回ぐらい
「やっぱり出ようか」っていう
気持ちが湧いてくる。



幸喜)
やっぱりその気持ちはまだあるんですね!

安里)
そりゃそうですよ~。
でもそれを抑えて、
感情的ではなく、「大義は何か」考える。
俯瞰から見てどうなのか、
5年先、10年先を想像して、
やっぱり今回の決断は正しかったと言い聞かせるわけです。
ただ、それは僕の面子の話ではないです。
誰のために何のために今回の選挙があるのか、
それを立ち止まって考えることができてよかった。
正直、今でも僕に一本化してくれたら
絶対勝てる自信があるんです。
でも、選考委員に選ばれなかった事実を受け止めなきゃいけない。
佐喜真氏もこれまで数々の選挙を
一緒に戦ってきた仲間ですから、
いろんな葛藤の中で決断されたと思うので
彼の気持ち、彼の家族の気持ちを尊重して
僕なりにしっかり応援していきたいと思っています。

幸喜)
ここで応援に回れるのがすごいですよね。
それにしても残念なことに
翁長県知事が急逝されて知事選挙が早まった。
会長が早々に動いていたことで自民党の候補者選びが進んでいたというのは
皮肉な話ですが、自民党側にはありがたかったでしょうね。

安里)
そうだね、僕の動きがなければ
もっとのんびり構えてたんじゃないでしょうか。
翁長雄志さんは、僕が選挙や政治に関わるようになって
最初に物事を教えてくださった方なんです。

幸喜)
以前は自民党でしたからね。

安里)
前回の県知事選挙の前までは月に1度何かしらお会いして
お互いのいろんな話をしてたわけですから、
そんな・・・巨像ですよね、
そんな大先輩の胸を借りて戦うつもりで
緊張感を持ちながら走ってきました。
そんな方が亡くなられたというのは、
まだ冷静に受け止められないですね・・。
1人の人間の死が、これだけ大きなダメージというか、、、
社会に与える影響が大きいんだなと感じさせられました。

幸喜)
歴史は人が作る、と会長がよくおっしゃっていますが
間違いなく歴史に残る方ですね。
先日の二階幹事長との会談では、
安倍首相に翁長県知事にご焼香して欲しいとお願いしたと記事で読みました。

安里)
うん・・・。先日、自民党の候補者の一本化に向けて、
二階幹事長との会談があったんですが
「出るという決心より、降りるという
決心の方が何倍もパワーがいる。
それを百も承知で一本化に向けてぜひ力を貸してほしい」
ということを言われて。
ついては、こちらで出来ることや条件はありますか、と問われました。


僕からはもちろん条件はありませんが、
自民党県連の歴史を作ってこられた
翁長雄志さんにご焼香をお願いしたいと。



幸喜)
会長、漢ですね。
そして政治屋にはなれませんね(笑)

安里)
そうだなぁ(笑)

幸喜)
てっきりポジションか何か、交換条件があるのかと思っていました。

安里)
いや、条件闘争する気はないですよ。
そんなつもりで出馬宣言してたわけじゃないですから。
だったら出馬なんてせずに媚びてた方がいいよ。

幸喜)
会長としては、今回の不出馬は、プランが延びたという感じですか?
本当なら知事になり実行したかった社会づくりが、次の知事選なのか、
はたまた他の手段になるのかを探ることになるんでしょうか。

安里)
うん、あらゆる選択肢は排除しません。


新しい沖縄を創る会の第1章が幕を閉じましたが
それは同時に第2章の始まりです。
ここまで支えてくれた
皆さんから頼まれてるのは、
これからも改革の騎士として
あなたの旗本に集まりたいと。
ですから、まだまだ関心を向けて頂けたらと思います。



幸喜)
これからも期待しております!

安里)
よろしくお願いいたします!


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 地域生活(街) 沖縄ブログへ
にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ  


Posted by 安里繁信 at 14:21Comments(0)しげ脳(対談形式)

2018年08月01日

安里繁信のしげ脳vol.352「国民に向き合う政治を。」


「新しい沖縄を創る会 女性部の集い」にて。女性の声がなかなか政治に反映されない、との声が多く聞かれました。



幸喜)
先日、高校を卒業ぶりの友人に会ったんですが、
政治家になりたいと言っていて。
しかも女性なんですね。

安里)
それは貴重な存在ですね!

幸喜)
そこで、周りに政治家の方が多い会長が思う
「政治家の資質」を聞きたいなと思いまして。

安里)
うん・・・


その方、カラオケは上手いかな?



幸喜)
え?カラオケ?唐突ですね(笑)

安里)
いやいや、実はカラオケが上手い人っていうのは
演説も上手くなる可能性が高い。

幸喜)
なるほど!声が通るんですね。

安里)
声が通るっていうのもあるし、
しゃべるのは、「耳でしゃべる」んです。

幸喜)
へえ!!自分の声、意見を、自分の耳で確認しながら話す人が
いい演説家ということですね。
会長も講演する時はスピーカーの聞こえ具合を気にすると
前におっしゃってましたよね。

安里)
そうですね。音感のある方は演説のセンスがいいと思います。

幸喜)
なるほど。

安里)
あとは、「どこまで日常を大切にしているか」。
例えば選挙前になると「無党派層をどう取り込むか」
とか「若者対策」という話が必ず出ますが
選挙期間中だけそこを気にする人と、
日常から目を向けてる人では結果が違ってくると思いますね。
僕が参考にしてるのは、小泉純一郎さんというかつての首相。

幸喜)
熱狂的に支持されてましたね。

安里)
彼が大改革を成しえた一つの要因は、
民衆を味方につけたからだと思うんです。
周りの政治家からは変人だと言われていたそうですが
世間からの支持率が高いということで
党内部の人たちも支持せざるを得ない状況を作り上げた。
つまり改革をより強く進められたのは
有権者の支持があったからなんです。

国会の予算委員会とか
メディアで中継されるんだけど、
質問した側が野党だからって
敵意を持って回答をぶつけるシーンもありますが、
そうじゃなくて、質問を受けたら、
国民に向かってお答えする。
それができたのが
小泉純一郎さんだと思うんです。



野党からの質問に対して
国民に向かってメッセージを投げてる人では
響き方が違うと思うんです。
政治家の中で勝った負けた、誰の議論がすごかった、
とかいう話ではなくて、そのメッセージを誰に届けるか。
民衆が関心を持つのはどっちなのか。

幸喜)
そうですよね、国会中継を見ていると
国民は置いてけぼりだなと感じますからね。

安里)
それと同じで、若者対策として選挙期間中だけ
若者が集まるイベントに顔出しても
違和感が出るだけなんですよね。
だから任期が4年間なら、その期間中、
どこまで全ての方に関心を向けて過ごせるかが
もっとも大切だと思う。
それを苦痛に感じるなら政治家やらない方がいいかもしれない。

幸喜)
そこはある種の才能が必要ですね。

安里)
これだけSNSが発達してて
成人してる方がInstagramやTwitter、facebook、
何かしらのツールを使って情報発信してると思うんです。
昔は口コミという言葉があったけど、
今はSNSが口コミのエビデンスにすらなっている。
マスメディアが一方的に情報を流してた時代と違って
今は欲しい情報しか取らない時代です。
だから関心のない政治家からのメッセージなんて届かない。
じゃあどうやって自分の存在感を示していくかが
これからもっと大事になっていくと思います。
トランプ大統領はじめ、世界のリーダー達はTwitterやってるしね!

幸喜)
確かにトランプさんのツイートがニュースになりますからね。
こうやって聞いていると、目立ちたがり屋タイプが向いてるのかな、という気がしてきますが、
例えば学生時代にクラスの人気者だったような人、じゃない人も政治家にはいますか?

安里)
もちろんですよ!

幸喜)
あ、そうですか(笑)
政治家になると大衆の前で演説したり
大勢の前で答弁したりするわけですから、
それで緊張するようだと大変ですよね。
だから政治家になりたくても、向いてない方もいると思うんです。

安里)
確かに、資質に恵まれてる方とそうじゃない方がいますよね。
でも人生のどこで転換していくか分からない。
人は何かのきっかけで変われますからね。
朝子の友人も、まず
「政治家になりたい」と思ったことが大事。
だからTwitterなり何なりで、少しでもいいので
自分の感じてることを発信していくことを強くお勧めしますね。

幸喜)
はい、伝えておきます!
他に、磨いておいたほうがいいことはありますか?

安里)
今、答えのない時代が来ていますよね。
ある一定の答えとか一つの目標に向かって
みんなで体力のある限り船を漕ぎ続ける、
という時代がかつてありました。
とにかく頑張ろう、と。
それが、ここにきて、どこに向かって漕いでいいか
分からない人たちが増えている。
だから船が同じ場所でぐるぐる回ってる気がするんです。


沖縄の政治風潮もそんな気がしてて、
右が強くなると右に回って、
左が強くなると左に回って・・・。
結果、前に進めない。

だから今、大事なのって、
舵取り役だと思う。


大海原って荒れた日もあれば穏やかな日もあるし、
その時々の舵の切り方がありますよね。
答えのない時代に、どこに向かうかジャッジできる人が
今、必要とされるリーダーだと思います。
企業経営者でも、人によって「今がバブルだ」とか
「まだまだ市場は伸びる」って言う人もいる。
その裏付けって自分の経験でしかないんです。
5年先も見えない時代ですから。
だってアメリカのトップと北朝鮮のトップが会談するなんて
1年前どころか半年前には想像もつかなかったことですよ!

幸喜)
本当ですね!

安里)
それぐらい世界はどうなるか見えない。
だからと言って、
右に行って左に行ってぐるぐる回ってたら
きっと取り残されてしまうと思うんです。

今ある情報と先見性で
都度答えを出していく。
これまでの積み上げではなくて、
どうイノベーションしていくか。

政治を志す方は「政治ってこうだから」とか
「行政のやることはこれ」というふうに
思考停止にならないでほしい。
むしろ、どうよりよくしていくかを考えられる、
常に答えを出していけるよう
努力してはいかがでしょうか。



僕でよければ直接お話しもできるので、
ぜひ訪ねてきてください!

幸喜)
はい!友人に伝えておきますね!



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 地域生活(街) 沖縄ブログへ
にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ  


Posted by 安里繁信 at 13:55Comments(0)しげ脳(対談形式)

2018年06月18日

安里繁信のしげ脳vol.351「育児の期間と人生の春夏秋冬」



5ヶ月の赤ちゃんと一枚!



幸喜)
今日は個人的なことですが聞きたいことがありまして。

安里)
なんでしょう。

幸喜)
最近やっと2人目の子供の保育園が決まって
仕事の時間が取れそうなんですが、
子供が生まれてのこの半年、全く仕事する時間がなくて。
かといって他に任せられる人もいなくて、
仕事が進まない、自分の時間がないことにいらいらしたり焦ったりしてたんですね。
しょうがないと分かってはいるんですが・・・
会長はシングルファザーしてた頃、そういう焦りとかありましたか?
仕事と育児の両立はどうしてたんですか?
育児に時間を取られるので明らかに仕事量が減りますよね、
そのことへの焦りとか苛立ちはなかったのかな、と。

安里)
うーん。この話って、今の時代にふさわしくないかもしれない。

幸喜)
と言うと?

安里)
僕が育児してた時は、2000年から2005年までで、
もう10年以上前なんです。
その頃の社会と今の社会は違うのさ。
待機児童の問題も今みたいに取り上げられてなかったし・・・
僕らが経験してきたシングルファザーとか
シングルマザーの感覚やその時の背景と、
今とでは全然違うんだよね。


だから僕らの経験そのものが
変化の邪魔になってるかもしれない。

「私はあの時一人でがんばったの」
って言う人の声が大きければ大きいほど
今の社会で起こってる問題の解決から
遠のいてしまう気がするのさ。



幸喜)
なるほど。
「あの時、僕も一人で頑張ったからあなたも頑張れ」
で片付けられてしまうと解決になりませんね。

安里)
そうなんだよ。今困ってる人の声を
マジョリティにしていかないと。
かつての僕らの経験で片付けようとすると
今悩んでる人たちとの溝って埋まらないと思うんだよね。

幸喜)
そうですね。
それでも参考に聞きたいんですが、会長は子育て大変でしたか?

安里)
大変って思う余裕もなかったなぁ。
あれもこれも、はできないし、
社外活動も半減させなきゃいけなかったけど、
一にも二にも子供、
寝かしつける、飯食わす、保育園に連れていく、
そして病気と向き合っていく、というのが
僕の中のファーストプライオリティだったから。

幸喜)
それです!私も子育てと仕事の両立のヒントが欲しいと思ってたんですが、
会長が「プライオリティ」とおっしゃったように
優先順位をつけるのがすごく大事だと感じていて。
独り身の時は第一に仕事、第二に付き合い、第三に家事、だったのが
今は1に子供、2に子供、、なので
優先順位をうまくつけて割りきらないと
「仕事が何も手につかない」と感じて苦しいんですよね。
会長もそうやって優先順位を変えたんですね。

安里)
うん、酒を断ったり、自分の生活リズムを思い切り変えて
育児優先にしていきましたね。


それって僕の人生で
今はこれに集中しなさいって
神様から言われてるんだと思って
がむしゃらに向き合っていたんですよね。


だからその頃に出会った嫁さんは
「この人は家庭的な人、子供第一なんだな」
と思って結婚してくれたはずなので、、、
まさかこんなことになるとはって感じでしょうね(笑)

幸喜)
大誤算でしたね(笑)!

安里)
今は忙しくなかなか家にいられない状況ですからね。


でもそうやって家を空けられるのも、
奥さんのおかげです!



幸喜)
本当にそうです!!
世の中の男性、奥さんに家庭を任せて仕事してる男性には
それだけ分かってほしいです!!!
奥さんが家を守ってるから十分に仕事できるんだよ、と!!!!

安里)
そうだそうだ!!!

幸喜)
奥さんとしては、「ありがとう」と言ってくれるだけでも頑張れるんですよね。
しつこいぐらい感謝してほしい。
というのが育児してる母としての私からの世の中のお父さんへのお願いです(笑)

安里)
しかと受け止めました!
早速、奥さんに「ありがとう」ってLINEします(笑)
とにかくさ・・・春夏秋冬ってあるんですよね。
人生もそうだし、経営もそうだし。
何を持って春とするかは置いといて、
少なくとも今、自分が優先すべきものは
何かが分からなかったら悩むと思う。
そこは焦る必要はないと思ってて、
子供がいる中でやれる精一杯で頑張ればいいし、
手離れが良くなってきた時を想定して
今からロードマップを描くといいですよね。

幸喜)
「焦らなくていい」という言葉も励みになります。
私の周りは自分でやりたいことがあるけど今はできない、
もう少しの我慢だ!今は子供が一番だ!って
自分に言い聞かせながらフツフツと力を溜めてる方が多くて。
それでもやっぱり、焦るんですよね。
周りはどんどん成功してるように見えて。

安里)
イヤダイヤダ、何もできない、って不満をためるんじゃなくて、
今を人生のどういう期間にするのかっていうのを冷静にね、
計画を作っていくといいよね。

幸喜)
会長の優先順位がお子さんだった時に、手が回らない仕事はどうしてたんですか。

安里)
人にお願いするしかないですよね。
それまでは1から10まで自分で決済してたものを分担して。
その人たち、役員さんに頼らなければ会社が回らない状況で
僕が無理してやってたら会社はうまくいかなかったと思うし
僕もパンクしてたと思うし・・・。

幸喜)
それが人に仕事を任せるいい機会になったとおっしゃってましたよね。

安里)
うん。


「4番でエースのリーダー」から
「補欠でキャプテン」になったきっかけは
子育て、ですよね。

人に任せるという勇気を子供が与えてくれた。
あれがなければ今の僕はなかったと思います。
だからあの時間は決して無駄ではなかった。




幸喜)
そうですよね!少し気が楽になりました。

安里)
そういうお母さん、お父さんたちのためにも
今、この国が、沖縄が発展していくために
どれだけ子供に投資できるかが勝負です。
待機児童の問題も然り、学校給食の問題も然り、
様々な部分で子供たちへの投資であり


それがひいては未来の発展への
投資であるという前提で
どこまで愛情と思いと予算をつぎ込めるか
考え直さなきゃいけない。


それは家庭を甘やかしてるんじゃなくて、
その子に未来を託してるということ。
それがこの地域やこの国の
伸びしろに繋がってると思うんですよね。
だから家庭って何だろうとか子育てって、とかいう定義も
もう一度問い直さないといけないと思いますね。

幸喜)
最近は「代理お父さん」のサービスが流行ってるそうですしね。
もっといろんな選択肢があるといいかなと思います。

安里)
そうですね、とにかく朝子も
二児の母であり社長でもあるわけですから、
それぞれの経験が相互作用として高めあえるように
どっちも愛情たっぷり注いで頑張って下さい!

幸喜)
はい!大変な時は会長にベビーシッターお願いしたいと思います!


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 地域生活(街) 沖縄ブログへ
にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ  


Posted by 安里繁信 at 10:46Comments(0)しげ脳(対談形式)

2018年06月04日

安里繁信のしげ脳vol.350「右でもない左でもない、前へ。〜県知事選への出馬の意思を表明しました〜」

前回まで育休だった幸喜がインタビュアーとして復帰。
代打の普天間伊織さん、ありがとうございました!


「新しい沖縄を創る会」全県・那覇大会にて


幸喜)
会長!私は怒っております!

安里)
なんだ!?

幸喜)
見ましたよ、「新しい沖縄を創る会」の三ツ折りのカード。
なんですかあれは、安里繁信のプロフィールの好きな食べ物の欄に
「タコライス」って書いてましたが、
そこは「ブエノチキン」じゃないですか!!!

安里)
あっ(笑)これは失礼しました、
事務局の方にクレームがきたと連絡しておきます(笑)

幸喜)
というわけで小芝居から始まりましたが(笑)
私が育休いただいてる間にビッグプロジェクトが始動してますね!!

安里)
はい、そうなんですよ。

幸喜)
先日5月16日に開催された「新しい沖縄を創る会」主催の全県・那覇大会で

今度の沖縄県知事選挙への
出馬の前向きな意思を表明されましたね。



これまでもいろんな選挙で周りからたくさん期待の声があったと思いますが、
「僕である理由がなければ出る意味がない」とずっとおっしゃって
他の候補を応援する側として選挙運動に参加されてましたよね。
いよいよ、自分が出る理由が見つかってしまったんですか。




安里)
そうだね。
いろんな葛藤がありましたし、
長年沖縄の政治に関わってきた先輩方からも
いろんなアドバイスをもらいました。
ある方は翁長知事の二期目は強いから
その次の選挙に出た方がいいよ、とか
まだ若いんだから生き急ぐ必要はないんじゃないか、
この世界はエスカレーターの順番待ちをしなければ
反発を買うんじゃないか、とかね。
皆さん僕のことを心配してのご助言なので有難いことなんです。


だけど、真面目な話、2022年から始まる
新しい沖縄振興計画(*)は
次の選挙で選ばれる知事が
中心となって作るんです。
振興計画は10年の時限立法ですから、
次の知事が向こう10年の沖縄を描くということ。
だから今回ではなくその次に知事に選ばれたとしても、
その方が描いたシナリオをなぞることにしかならない。
それなら僕である必要はないんですよね。
つまり、次の10年の沖縄を描く節目である今だからこそ
僕がやる理由があると判断して、
出馬の前向きな意思を選考委員の方々へ伝えました。


(*)
沖縄振興特別措置法という時限立法に基づく。現行の計画「沖縄 21 世紀ビジョン」 は、県民の参画と協働のもとに、将来のあるべき沖縄の姿を描き、その実現に向け た取り組みの方向性と県民や行政の役割などを明らかにする基本構想としてまとめ られています。

幸喜)
今だからこその決断だったんですね。
その出馬への前向きな意思表明までに、どんな動きがあったんですか?

安里)
初めに「新しい沖縄を創る会」からの
出馬依頼を受けたのは2月です。
この会は代表に株式会社カヌチャベイリゾート
代表取締役の白石武博会長、
糸満の自民党の歴史を作ってこられた
自民党沖縄県支部連合会の元会長、 新垣哲司先生や
宜野湾の保守の歴史を作ってこられた元衆議院議員の安次富修先生、
この皆さんが中心となって2月に会を立ち上げて、
その中で僕にリーダーとして立ってほしいという依頼、
県知事選への出馬要請があったんです。
県知事選については当初から
先生方中心に危機感を踏まえて
関心を募らせていたようで、
昨年8月末頃に翌年の県知事選挙の
選考委員会を9月いっぱいで立ち上げる、
との自民党県連の発表を受け
一日も早くと見守っていたとのことですが、
結局年が明けても一向に開催されず
時間がないとしびれを切らせて
2月を機にスタートしたのがこの会の発足の経緯なんです。
だけど、その時は僕は家族との話し合いもしてないし
出馬要請の熱い想いだけを受け止めたんですね。



それにどんな沖縄をつくるか
という議論もなしに
県政奪還というだけでは
僕が出馬する理由はないと思ったから
自分なりに、自分が出る意味や意義があるか
頭の中を整理したんです。


だから皆さんの気持ちはありがたく受け止めつつ、
僕なら県民の皆さんにどんな未来づくりの提案を
投げかけられるかなと考え葛藤しながら、
新しい沖縄を創る会の集いに参加していました。

幸喜)
なるほど、それで2月に会が立ち上がってから
やんばるや宮古、読谷など各地で有志の会が立ち上がって
どんどん集会が開催されていったんですね。
最初の浦添大会を皮切りに糸満、宜野湾、宮古、
西原、読谷、JC有志、沖縄市、やんばる、八重山へと
会がどんどん立ち上がって、
しかも地域だけじゃなく、「女性有志の会」とか
「若手有志の会」なんかも立ち上がっていますよね。

安里)
そうだね、びっくりしました。
それで全県大会・那覇大会では
政財界はもとより、高校生から大学生、
年配の方まで各界各層の方々が来てくださってて
今までの政治集会とは全く違う熱気であふれかえっていて、
正直鳥肌が立ちました。

幸喜)
一番びっくりしたのは、政治の「せ」の字も知らない
うちの母サチコも参加してたことです(笑)
今さらですが「安里さんってすごい人なのね!」って言ってましたよ(笑)

安里)
ありがとうございます(笑)
そういう風に感じてくれたならメチャメチャ嬉しいし、
会場見渡すと、昔お世話になった
おじちゃんおばちゃんとか、その友達とか(笑)
今まで経験した企業動員を前提とした運動の
枠組を超えた方が沢山いらっしゃり驚きました。



意思表明をする安里繁信


幸喜)
そうして2,500人超も集まった中で出馬の前向きな意思を表明されるわけですが、
いつその気持ちを固めたんですか?

安里)
まずね、5月2日に知事候補選考委員の代表が訪ねてきて
2つの確認事項があったんです。
1つは出馬の意思があるか、
もう1つは、選考委員会に全ての決定を委ねてほしいが
それができるのか、ということでした。

幸喜)
つまり、選考委員に選ばれれば出馬するし、
選ばれなければ出馬しない、ということですね。

安里)
そうです。
そこで僕は出馬の意思はありますが、
2つ目に関しては僕を支持してくれている
皆さんの想いもありますから、
選考委員会の選考のプロセスに透明性があるのかを含めて
支持者の皆さんが納得できるかどうかで
判断するとお答えしました。
県政も民主主義。それって、
様々な考えの最大公約数を旨として
運営されていくものなんだろうと思います。
選考委員会のあり方も
民主的に行われているかがものすごく重要。


それが、ごく一部の指導者の
都合だけで候補者が決まり、
限られた選択肢の中での
県知事選挙になってしまうと
すごく虚しいと思うんです。
そうじゃなく、もう一度、
県民の手に政治を取り戻さなきゃいけない。
「こんな沖縄にしよう」っていう
未来志向の選挙じゃないとつまらない。



幸喜)
そうですよね、これまでの選挙を見ていて
どの政党がくっつくか、くっつかないかだけで候補者を選んでるのを感じると
私みたいな政治に疎い立場からすると胡散臭くてやだなぁと感じます。

安里)
そうだよね。もちろん国会や県議会では
議会制民主主義の力学の中で、
どの政党と政策協定を結び与党形成をしていくかが常なので、
そこの意見は尊重しつつも、
これからの沖縄の未来を決めていくのは県民一人ひとりですから
その県民の意思を尊重したいと思うんだよね。
これまでイデオロギー闘争に巻き込まれたくないという思いで
政治との距離をおいていた皆さんへの思いを込めて


「右でもない左でもない、前へ」
と言っています。


幸喜)
これは私の好きな喜納昌吉さんの言葉
「右翼でもなく左翼でもなく、なかよく」に匹敵する名台詞ですね!

安里)
そう、さらに前向きにね!(笑)
一部の右だ左だ、どっちが正解だ、という話ではなく
1日1日を積み重ねていく上で確実に豊かになっていく、
子供の笑顔が増えていく、
おじいちゃん・おばあちゃんたちが喜ぶ、
そして少なからず経済が活性化していく、
平和になっていく、基地の整理縮小が進んでいく。
そんな毎日を過ごしたいですよね。


僕は究極のリアリストだから
現実から目を背けずに
自治を運営していかなきゃいけないと思うから
一部の政党に押されたから出たという話ではなく
出ることを前提にそれぞれの政党と協力して
目指す社会を実現していく、というのが
順番として正しいと思っているわけです。



幸喜)
自民党が自民党のために押し上げた候補者ではなくて
県民のためにやるべきことを
自民党の力もお借りしながら実現する、、、という順番ですね。

安里)
もちろん政党からの推薦はありがたいし
それを基礎に持つのはとても心強いことだけども
とはいえ、党利党略のためだけに
沖縄の自治が利用されるのもおかしいし
どんな沖縄を作っていくか
真剣に議論していきたいと思ってるから
その順番はどうしても守りたいんです。

幸喜)
それはすごい勇気ですよね。

安里)
「よそ者、若者、ばか者」が時代を変えるって言いますが
世間から見ると、僕は業界にどっぷり
浸かってこなかった「よそ者」であり、
沖縄の政治業界的にはまだまだ年齢的に
「若者」といわれていますが、、
僕自身は、業界秩序にとらわれないばか者、
ばか正直なくらい、沖縄の未来を憂えるばか者で
ありたいと思っています。


この業界はこうなんだ、
政治ってこうなんだ、
だから無理だって言ってて
変えられないところを
僕みたいなよそ者、ばか者が
新しい提案をしていきたい。
有権者と向き合って。


幸喜)
そういう意思で、自民党の選考委員からの確認に答えたわけですね。

安里)
僕が一番向き合わなきゃいけないのは
右にも左にもレッテル貼られるのが嫌で、
政治にシラケてる真ん中の人たち。
そういう人たちに
「ねえ、改めて沖縄の未来を考えてみない?」
「一緒に沖縄作っていかない?」
っていう提案をしていきたいんです。
ご都合主義の政治じゃなくてね。

幸喜)
私は自民党が嫌いなんですが、
それは一党独裁で続いてるのが不健全で嫌なんですよね。
しがらみが強固になるっていうのと、
どうせ何しても俺たちしか与党はできないっていう
変な自信がありすぎて国民を馬鹿にしてる感じが嫌で
もっと健全に政党が交代して
お互いをよくしていくような緊張感があってほしい。
だからといって自民党以外だと
経験とノウハウがなさすぎて結局何もできない。
だから実務をできる自民党がまだマシかな、という結論になるんですよね。
会長がおっしゃるように、政党ありきでなく
有権者と向き合う政治をしてほしいです。

安里)
そうだね。
自民党にも熱い時代があって、
今は小選挙区制で自民党なら
誰でも当選するような仕組みになってますが
かつて中選挙区制の頃は県内においても
自民党の中でそれぞれの親分がいて、
自民党籍の候補者同士でも
支持基盤拡大に向けた競争があって
それぞれ切磋琢磨していたんです。
だからみんな政治活動も必死でやったし
仲間づくりも必死でやったし
そのプロセスが政治を熱くしたし、
自民党の中での浄化というか、
国民のためにと頑張る人が残る流れができてた。
でも今はその流れが見えない気がして、、
それが国民の不安にも繋がっているのかなぁ?

幸喜)
なんだか膿が溜まって淀んでみえますね。
吐き出すところもない。

安里)
残念ながら、こうなると国民は政治や行政に期待しなくなる。
そんな中で大事なのが、希望や期待を寄せられる
候補者の存在だと思うんだ。
マンネリした社会で夢も希望も託せないという時に
この人なら何かやってくれそう、
そんな期待を抱いてもらう人物だと思う。
下を向いてた人がもう一度、上を向けるようにね。

幸喜)
政治に希望はほしいですね。
ちなみに一つ気になったのが、候補として選考される前に
ああいった会を開いて出馬の意思を表明するっていうのは
フライングではないんですか?
福岡の行橋市議の小坪さんがブログで
「自民党の候補者の選考を進める意図があるのでは」と書いてたので
なるほどな、と思いましたが、やっぱりそういう意図はあったんですか?

安里)
どうだろう?だけど、既存マスメディアだけでなく、
SNSなどこれだけ情報化社会が進んできた中で
自分たちで候補者を選ぼうという動きは画期的なことだと思う。
業界、分野にかかわらず世の中を見渡した中で
ふさわしいリーダーを自ら押上げていく。
それって見てる方もワクワクするじゃない。
僕としては今のこのモヤっとした世の中の空気の中で
何ができるのか葛藤はありますが、
みなさんに押し上げていただいた流れに身を委ねるというか、
その波を正面から受け止めたいと思っています。

幸喜)
なるほど、流れに身を委ねるという心持ちだからでしょうか、
今日の会長のリラックスっぷりに驚きました。
もっと「知事選に出るぞ、いよいよだぞ!」という
重たい緊張した空気をまとってるかと思いましたが、
全然ですね、いつもよりゆるっとしている(笑)

安里)
そう見える?(笑)


政治家になるぞー!っていう気負いはなくて、
むしろ安里繁信がワクワクドキドキする
新しい沖縄づくりの提案をさせていただきます、
という感じだからね。


幸喜)
その気負いのない感じにびっくりします。

安里)
より冷静に自分を見ていきたいと思ってます。
家族は、大変ですが・・・。

幸喜)
そうですよ、奥さんの心労はお察しします!

安里)
でもね、これをきっかけに一緒に
子供たちの未来を考えることができるし
僕が気付かないことを母親の目線で教えてって話してます。
沖縄の県知事なんて課題が山積しててすごく大変。
それでも出馬するというのは
沖縄のおっさんも捨てたもんじゃないよって
子供達に言いたいんですよね。
沖縄だから無理だったよね、変えられなかったね、
とか言うんじゃなくてね。

幸喜)
もっとワクワクする提案をお願いしたいですね!
日本の政治は失敗した時の批判やリスクを恐れて
無難な決断ばかりで面白い挑戦をしないイメージがあります。
そうじゃなくて、「こうしたいからやってみよう」という勇気を持ってほしいです。
もちろん挑戦や失敗を許す私たちの心構えも必要ですが。

安里)
そうだよね、僕ら経営者って常にそうやってきてるわけだし、
子育てだってそうだよね。
何かを育てていく時に100点満点の答えってないのさ。
でも常に答えを出していかなきゃいけない。
僕はこれまでの歴史に対して
ちゃぶ台ひっくりかえしたり無視することもない。
とにかく常に答えを出していく。
誰かの責任にすり替えたり先送りするんじゃなくて、
今日より明日が良くなることを信じて。
それがとても大切なことなんじゃないかな。

幸喜)
本当にそうですね。

安里)
それが未来につながるかを考えながら
大きいものから小さいものまで
一つ一つ心を込めた決断をしていく。
とにかく僕を押してくれている方々と
どんな沖縄にしたいか真剣に議論しながら
もう一回、端から端まで沖縄を回りたいですね。
都会の真ん中で鉛筆舐めてても沖縄は見えませんから。

幸喜)
うちの旦那さんが桜が咲いた暁には
ディズニーランドに連れてってあげると言ってたので
ぜひ突き抜けてください(笑)

安里)
「勝者が歴史を創り、挑戦者が未来を創る」
という言葉があるようですが、これをモットーに
引き続き精進していきたいと思います。
よろしくお願いいたします!


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 地域生活(街) 沖縄ブログへ
にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ  


Posted by 安里繁信 at 16:31Comments(0)しげ脳(対談形式)